続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

納得。

2017-05-11 07:30:54 | 今日の一枚。

 昨年、夏用チュニックを二枚作ったけど、どうも着心地がいま一つ・・・、どこかおかしい。
 それでも着用して過ごしたけど、最近作ってその着心地の悪さの理由が判明。

 悲しいかな、背が丸くなったので、前後にそのことを計算しくてはならなかったということ。
 大雑把な手作りなので、前後は同じというパターン。でも生地を身体に合わせてみて発覚。

 これからは自分の老いた姿に向き合って服作りをしなければと、納得!


マグリット『白紙委任状』

2017-05-11 06:48:07 | 美術ノート

 『白紙委任状』

 馬に乗り林を通り抜けていく女性、しかし、そのあり様(見え方)に矛盾がある。物理的な答えに一致を見ない、つまり空間が任意の交わりで重なっている。

 視覚の論理に外れた空間は現実ではないが、現実に見える二つの景を織り込み幻想の景を作りだしている心理的な風景に他ならない。

 わたしたちは常に前を見るとき(仮に振り向くという態をとっても目の前である)、その風景は正しく脳に伝達されるに違いない。
 しかし、脳裏には物理的な景に混入してくる過去の景(思い出など)が重複することは珍しくない。
 任意の景色の中に重なるもう一つの景は物理的には見えないが、自身のなかに彷彿とさせる景が浮上し見えてくることは精神的には可能である。むしろ、心に刻まれた記憶の中の情景は物理的に見える景を凌駕することもあるかもしれない。

 対象物を見るという視覚の作用は、心理的な景を隠すというよりは引き出す効力を持ち合わせている。
 人は積み重ねられたデータを潜ませて、新しい景色を望んでいる。けれど意識するか否か、それは各自ご自由ですから『白紙委任状』ということであります。


(写真は『マグリット』東京美術より)


『城』2635。

2017-05-11 06:07:30 | カフカ覚書

父のリューマチ痛がはじまったのは、そのころのことでした。冬が近づき、いつもより早くから雪が降りだしました。当地ではあっというまに冬になってしまうのです。父は、まえには濡れた石のうえにすわっていましたが、こんどは雪のなかにすわりました。


☆皮肉なかつての早い死、父(宿命)の評判は苦痛である。
 予言者の評判をとらえ、来世での形が整うなどバカな話です。