続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)④+

2020-07-08 07:20:15 | 飯島晴子

   うすうすと稲の花さく黄泉の道

 稲の花なんて何時咲くのか分からないけれど、もうすぐらしい。わたくしの逝く黄泉の道も・・・。

 うすうす(薄薄)はハク・ハクと読んで、白、魄。
 稲の花はトウ・カと読んで、套、過。
 さく(咲)はショウと読んで、消。
 黄泉はコウ・センと読んで、考、潜。
 道はドウと読んで、慟。
☆白(穢れのない)魄(たましい)を套(被う)過(あやまち)。
(それを)消す考え、潜(身をひそめて)慟(身もだえして悲しんでいる)。

 うすうす(薄薄)はハク・ハクと読んで、泊、吐。
 稲の花はトウ・カと読んで、道、過。
 さく(咲)はショウと読んで、証。
 黄泉はコウ・センと読んで、考、旋。
 道はドウと読んで、如何。
☆泊(自宅以外のところで夜を過ごしたこと)を吐く。
 道(物事の道筋/道理)の過(あやまち)。
 証(ありのままを宣べる)考えは旋(ぐるぐる回る/元に戻る)・・・如何に!


『飯島晴子』(私的解釈)③+

2020-07-08 07:06:25 | 飯島晴子

   旅客機閉す秋風のアラブ服が最後

 旅客機はリョ・カク・キと読んで、侶、書く、記。
 閉すはヘイと読んで、蔽。
 秋風はシュウ・フと読んで、修、普。
 服はフクと読んで、複。
 最後はサイ・ゴと読んで、再、語。
☆侶(つれ/夫)には、書く記が蔽(見えないように隠し)修(ととのえる)。
 普く複(二つ)再(重ねた)語(言葉)がある。

 旅客機はリョ・カク・キと読んで、慮。確、記。
 閉すはヘイと読んで、平。
 秋風はシュウ・フウと読んで、収、封。
 服はフクと読んで、覆。
 最後はサイ・ゴと読んで、砕、後。
☆慮(あれこれ思いめぐらせ)確かな記を、平(偏らないで)収める。
 封じて覆(ひっくり返る)砕けた後に。


R.M『嵐の装い』

2020-07-08 06:46:25 | 美術ノート

   『嵐の装い』

 嵐である、こんな嵐の日には必ずやこちら(冥府)へやって来る客人がいらっしゃるはず・・・。
 だから、ここ(冥府)では、最大の装いを以て出迎えるのだという、ブラックユーモア。
『喜劇の精神』に酷似した切り取られた紙の人型が嵐の海に向いている、背を向け(来ないで)と祈っているやも知れない。肉体を昇華した精神のみの亡霊、あちら(冥府)の人たちである。
 現世と来世を隔てる境界は荒れる海、死者はあんなにも激しく困難な海を渡らねば、あちら(冥府)には辿り着けないのだろうか。それを知るあちらでは美しく飾ることで迎える心構えをしている。

 切ない物語である。決して戻れない不可逆。現世での誕生を祝うがごとく来世では最大の装いを以て迎えるに違いない。(そうであってほしい!)デュシャンの願いである。


 写真は『マグリット』展・図録より


『やまなし』26.

2020-07-08 06:31:25 | 宮沢賢治

『本当かい。ぢや、も一つはくよ。』
『だめだい、そんなにのびあがつては。』
 またお父さんの蟹が出て来ました。
『もうねろねろ。遅いぞ、あしたイサドへ連れて行かんぞ。』
『お父さん、僕たちの泡どつち大きいの』


☆翻(形を変えてうつすこと)を套(被っている)。普く皆(すべて)推しはかることに拠る。
 質(ないよう)を聯(並べてつなげる)講(話)である。普く目(ねらい/観点)には法(神仏の教え)の他意がある。


『城』3454。

2020-07-08 06:24:50 | カフカ覚書

フリーダも、そのことを知っていて夜よくそのことで泣いては、わたしに身を押しつけてきて、わたしのふさふさとした髪を自分の頭に巻きつけたりしたものでした。


☆彼女も多くの死を知っていて、泣いて、わたしを悩ませました。わたしの悲嘆を自分の記憶の中におさめたのです。