続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)ぼろぼろの。

2020-07-27 07:27:26 | 飯島晴子

   ぼろぼろの芹摘んでくるたましひたち

 ぼろぼろの芹、これは春の瑞々しい食べごろも過ぎ、夏になって花が咲き小さな実がボロボロできたころではないか。
 たましひたち、複数である。複数の魂が帰ってくるのは、お盆(八月)である。
 多くの人たちが向こうへ逝ってしまったけれど、お盆には(多少の恨みも込めて)ぼろぼろの芹など摘んでわたくしの所へやって来るようだ。

 ぼろぼろ(襤褸襤褸)はラン・ル・ラン・ロと読んで、欄、留、覧、老。
 芹はキンと読んで、謹。
 摘んでくる(摘来)はテキ・ライと読んで、迪、礼。
 たましひたち(魂達)はコン・タチと読んで、近、立。
☆欄(てすり)に留まっているので覧(よく見ると)老いている。
 謹(かしこまって)迪(前へ進み)礼をし、近くに立った。

 ぼろぼろ(襤褸襤褸)はラン・ロウ・ラン・ロウとよんで、覧、漏、覧、漏。
 芹はキンと読んで、襟。
 摘んでくる(摘来)は、テク・ライと読んで、摘、頼。
 たましひたち(魂達)はコン・タツと読んで、懇、断つ。
☆覧(見渡すと)漏(秘密が世間に知られている)。ああ、覧(見渡すと)漏(秘密が世間に知られているようだ)。
 襟(心の中)を摘むことに頼り、懇(親しくすること)を断った。


『飯島晴子』(私的解釈)㉖+

2020-07-27 07:10:40 | 飯島晴子

   空はみささぎ花鶏など居さしむ

 空はみささぎ(陵)、空は天皇などの御陵である。そこへ「花鶏などをおきましょう」って、何万羽もやって来る光景を思い浮かべると少し恐い。何万羽もくる花鶏・・・《空は万人のものですよ》と秘かに言っている。

 空はみささぎ(空御陵)はク・ゴ・リョウと読んで、句、語、両。
 花鶏はカ・ケイと読んで、課、計。
 など(等)はトウと読んで、問う。
 居さしむはキョと読んで、挙。
☆句の語は両(ふたつ)の課(割り当て)があり、計(図りごと)を問う挙(ふるまい)がある。

 空はみささぎ(御陵)はク・ゴ・リョウと読んで、苦、悟、霊。
 花鶏はカ・ケイと読んで、過、経。
 など(等)はトウと読んで、討。
 居さしむはキョと読んで、拒。
☆苦を悟る霊は、過ちを経(つねに)討(問いただし)拒む。


R.M『色彩の変化』

2020-07-27 06:52:40 | 美術ノート

   『色彩の変化』

 色彩、つまり、目に見えるもの、目で認識することにおける変化である。
 枕は睡眠を暗示し、意識下の真実という精神の深淵、現実には触れ得ない世界を告白している。
 歪んだフレームは観念の否定に抵触し、中に描かれた左は天空あるいは魂の化身(不確定なもの)をさし、右は漆黒の時空(未開)である。
 バックの黒と白の模様はどこまでも連鎖する時間を暗示している。

『色彩の変化』とタイトルしながらモノクロ以外は唯一空らしきブルーがあるだけという構成である。しかもそれぞれが所在ない感じ、つまり所定に位置というものを持たずどこか違和感があり重力も働かない世界である。影があるので距離間が分かるが基準が定かでないので明確に焦点を絞り切れない。

『色彩の変化』は物理界を否定した精神界のみの時空への言及である。


『注文の多い料理店』1.

2020-07-27 06:41:03 | 宮沢賢治

   注文の多い料理店

 二人の若い紳士が、すっかりイギリスの兵隊のかたちをして、ぴかぴかする鉄砲をかついで、白熊のやうな犬を二疋つれて、だいぶ山奥の、木の葉のかさかさしたとこを、こんなことを云ひながら、あるいてをりました。


☆注(書き記して)問(問いただす)。他に両(二つ)あり、理(物事の筋道)が展(ひろがる)。
 字を認(見分けると)二訳の芯(中心)の詞(言葉)があり、蔽(見えないようにした)他意がある。
 徹(貫き通して)法(神仏の教え)を吐く。
 幽(死者の世界)を兼ねた字の章(文章)に算(見当をつける)。
 往(人が死ぬ/そののち)が目(観点)であり。要を運(巡らせている)。


『城』3464。

2020-07-27 06:33:57 | カフカ覚書

これにはさまざまな理由があるのかもしれません。たまたまクラムがビールをあまりおいしいとおもわなくなる時期になっていたのかもしれませんし、あるいは、フリーダに夢中になってビールを飲むのを忘れてしまっているのかもしれません。


☆大変少なくなったという理由があるのかもしれません。ちょうど、先祖の時代になったのか、クラムが内密の死に少ししか出会わなかったのかは、十分に思いだすことができません、フリーダは内密の死を偽ったのです。