続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)しかるべく。

2020-07-24 06:44:11 | 飯島晴子

   しかるべく煮えて独りの牡丹鍋

 適当に首尾よく煮えてきた牡丹鍋、料理を前にして話題もなく一人で食べている。煮えるまでの時間、食べ終えるまでの時間、さらには・・・。
 沸騰する鍋、孤独で収縮する気持ち。ふつふつと湯気を立てて煮える微かな音、それきりである部屋の空気。
 しかし、作者はこの状況を肯定している。

 しかるべく(然可)はゼン・カと読んで、前、過。
 煮えてはシャと読んで、謝。
 独りはドクと読んで、独。
 牡丹鍋はボ・タン・カと読んで、墓、嘆、呵。
☆前(以前)の過(あやまち)を謝る。
 独り墓で嘆き、呵(自分を責めている)。

 しかるべく(然可)はゼン・カと読んで、全、苛。
 煮えてはシヤと読んで、視野。
 独りはドクと読んで、読。
 牡丹鍋はボ・タン・カと読んで、簿、耽、呵。
☆全て苛(きびしい)視野で読む簿(ノート)。
 耽(夢中になり過ぎ)呵(笑ってしまった)。


『飯島晴子』(私的解釈)㉔+

2020-07-24 06:28:03 | 飯島晴子

   百合鷗少年をさし出しにゆく

 百合鷗、羽毛は純白、くちばしと足は赤。美しい鳥である。
 そこへ少年をさし出しにゆく・・・この百合鷗に匹敵するのは初心な少年を置いて他はないという感想である。なぜ少女ではなかったのか、それは百合鷗の鳴き声を聞いたものならだれでも納得がいくはずである。

 百合鷗はヒヤク・ゴウ・オウと読んで、飛躍、傲、翁。
 少年はショウ・ネンと読んで、賞、念。
 さし出しにゆく(差出行)はサ・スイ・コウと読んで、再、遂、考。
☆飛躍で傲(おごり高ぶり偉そうにしている)翁(老人)がいる。
 賞への念(思い)を、再び遂げようと考えている。