しかるべく煮えて独りの牡丹鍋
適当に首尾よく煮えてきた牡丹鍋、料理を前にして話題もなく一人で食べている。煮えるまでの時間、食べ終えるまでの時間、さらには・・・。
沸騰する鍋、孤独で収縮する気持ち。ふつふつと湯気を立てて煮える微かな音、それきりである部屋の空気。
しかし、作者はこの状況を肯定している。
しかるべく(然可)はゼン・カと読んで、前、過。
煮えてはシャと読んで、謝。
独りはドクと読んで、独。
牡丹鍋はボ・タン・カと読んで、墓、嘆、呵。
☆前(以前)の過(あやまち)を謝る。
独り墓で嘆き、呵(自分を責めている)。
しかるべく(然可)はゼン・カと読んで、全、苛。
煮えてはシヤと読んで、視野。
独りはドクと読んで、読。
牡丹鍋はボ・タン・カと読んで、簿、耽、呵。
☆全て苛(きびしい)視野で読む簿(ノート)。
耽(夢中になり過ぎ)呵(笑ってしまった)。