続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)大根葉の。

2020-07-30 11:36:34 | 飯島晴子

   大根葉の青さゆゆしき女正月

 大根は暮れの内までに収穫するが、放っておくと厄介なことになる。正月を迎え、大根の葉の青いのを目撃、じっとしていられないで、畑に出た女正月の実態。

 大根葉はタイ・コン・ヨウと読んで、他意、混、様。
 青さはショウと読んで、省。
 ゆゆしき(由由)はユウ・ユウと読んで、遊、融。
 女正月はニヨウ・ショウ・ガツと読んで、二様、章、合。
☆他意が混ざっている様(ありさま)がある。
 省(注意して見ると)、遊びが融(とけている)。
 二様(二通り)の章(文章)が合わさっている。

 大根葉はタイ・コン・ヨウと読んで、体、困、庸。
 青さはショウと読んで、障。
 ゆゆしき(由由)はユウ・ユウと読んで、幽、誘。
 女正月はジョ・ショウ・ゴウと読んで、如、傷、合。
☆体の困(苦しみ)庸(つねに)障(差支えがある)。
 幽(あの世)からの誘いの如く傷(悲しみ)が合わさる。


『飯島晴子』(私的解釈)㉙+

2020-07-30 07:05:10 | 飯島晴子

   春の蛇座敷のなかはわらひあう

 蛇は冬眠する、その蛇が春になったので地表に出てきた。つまり暖かい季節の到来である。身も心もほぐれ、なぜか自然に笑みがこぼれる。人が集えば自ずと笑い声が生じ、気配は春の景に染まる。

 春の蛇はシュン・ジャと読んで、悛、邪。
 座敷はザ・シキと読んで、坐、識。
 なか(中)はチュウと読んで、抽。
 わらひあう(笑合)はショウ・ゴウと読んで、照合。
☆悛(改める)邪(不正)。
 坐(関わり合い)の識(記録)を抽(引き出す)照合。

 春の蛇はシュン・ダと読んで、瞬、堕。
 座敷はザ・フと読んで、座、普。
 なか(中)はチュウと読んで、抽。
 わらひあう(笑合)はショウ・ゴウと読んで、称号。
☆瞬(またたく間に)堕(崩れ落ちた)座(地位)。
 普く抽(抜き出された)称号。

 


R.M『田園』②

2020-07-30 06:31:18 | 美術ノート

 地球の歴史の中では何回かN極とS極が入れ変っている。奇体なことであるけれど、最近ではチバニアンなどの露岩も明らかになり周知の事実と化している。
 長い間の地球(地層)の変遷、ひっくり返るという事態も含めてマグリットは画面に集約し、この画に至ったのだと思う。
 太古からの、人智で手繰り得られないほどの長い時間を測る。

 人はどこから来て、どこへ行くのか。
 存在とは何なのか。
 生きることを問う事は、死を問う事であり、引いては過去を遡ることである。
『田園』、地層に眠る秘密、酸素をもたらした木々(緑の光合成)への敬意、傾倒。

 秘密裏に代々連鎖し、今日につないだ大地(田園)への敬服。
 しかし、細枝のような木の切り抜きは過去に遡ることを遮断している。ここより先(背後)は進入禁止の領域であると。
 マグリットの大地への讃歌は胸底深くに沈められた郷愁にある。

 写真は『マグリット』展・図録より


『注文の多い料理店』4.

2020-07-30 06:20:59 | 宮沢賢治

 それはだいぶの山奥でした。案内してきた専門の鉄砲打ちも、ちよつとまごついて、どこかへ行つてしまつたくらゐの山奥でした。


☆算(見当をつける)往(人が死ぬ/そののと)の案(かんがえ)が題(テーマ)である。
 詮(明らかにするには)問(といつめ)迭(他のものと取り換える)。
 放(思いのまま)に兌(取り替える)講(話)である。
 散(自由気まま)に応(こたえること)である。


『城』3467。

2020-07-30 06:09:17 | カフカ覚書

酒場の看板娘というだけでも、たいしたことなのです。それだからこそ、クラムとの関係も、嘘とはおもえないのです。けれども、酒場娘がいったんクラムの愛人になったからには、クラムはなぜ、しかもいつまでも愛人を酒場に置いておくのでしょうか。なぜもっと高い身分に引きあげてやらないのでしょうか。


☆先祖の酒場(死の入口付近)という作り話は確かなことです。クラムとの関係が現れたことは非常に信用できることです。でも、先祖の傷痕は、酒場(死の入口付近)の作り話に、どういうわけで見捨てられたのでしょう。非常に長く酒場に残っていたにもかかわらずです。どういうわけで、より高い評価を受けなかったのでしょう。