続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)藤若葉。

2020-07-23 13:52:46 | 飯島晴子

   藤若葉死人の帰る部屋を掃く

 死人というとドキッとするが、わたしも両親を送っている。病院から自宅へ帰るその部屋はひとまず掃き清めねばならない。藤若葉・・・切ないが、新しい生活の始まりである。

 藤若葉はトウ・ニヤク・ヨウと読んで、套、二訳、要。
 死人はシ・ニンと読んで、詞、認。
 帰る部屋はキ・ブ・オクと読んで、記、部、奥。
 掃くはソウと読んで、双。
☆套(被った)二訳がある。
 要は詞(言葉)を認(見分けること)。
 記を部(区分けすると)奥に双(二つ)がある。

 藤若葉はトウ・ジャク・ヨウと読んで、悼、寂、様。
 死人はシ・ジンと読んで、視、尽。
 帰る部屋はキ・ブ・オクと読んで、気、無、奥。
 掃くはソウと読んで、総。
☆悼(死を悲しむ)寂しい様(ようす)を視る。
 尽(すべて失くした)気(けはい)は無(空しい)。
 奥(おく深く)総てにいたるまで。


『飯島晴子』(私的解釈)鯛焼の。

2020-07-23 06:24:41 | 飯島晴子

   鯛焼の頭は君にわれは尾を

 鯛焼といえど、「お頭をあなたに、わたしは尾のほうを」という相手への敬意と謙遜を表した睦まじい関係の景である。

 鯛焼はチョウ・ショウと読んで、嘲笑。
 頭はトウと読んで、透。
 君はキミと読んで、君。
 われ(我)はワレと読んで、我。
 尾はビと読んで、媚。
☆嘲笑の透(すけて見える)君(あなた)、我(わたくし)に媚(へつらう)。

 鯛焼はチョウ・ショウと読んで、調、章。
 頭はトウと読んで、踏。
 君は訓と読んで、訓。
 われ(我)はワレと読んで、我。
 尾はビと読んで、備。
☆調べる章を踏まえて、訓(字句を解釈する)を我(わたくし)は備(あらかじめ用意してある)。


『飯島晴子』(私的解釈)㉓+

2020-07-23 05:39:45 | 飯島晴子

   人の身にかつと日当る葛の花

 人の身…これは写生句、人の身の丈ほどの高さに葛の花を見たという景。
 かつと日当る…これは、人の身と葛の花双方にかけた描写であり、(かつと)は瞬間的に日が当たったということなのか、(かつと)は強く(活)というエネルギッシュな光線なのか・・・二つを含むことが妥当かも知れない。
 葛の勢い、触れるものがあればどこまでも伸びていき花を咲かせる。人の身の丈ほどのこんな高所にという驚きであり、(かつと日当る)は何気ない葛の強靭さに胸を衝かれたのだと思う。

 人の身はジン・シンと読んで、訊、審。
 日当るはカ・トウと読んで、果、問う。
 葛の花はクズ・カと読んで、クズ、過。
☆訊(問いただし)審(つまびらかにして)、果(結果)を問う。
 クズの過(あやまち)がある。

 人の身はジン・シンと読んで、尽、真。
 日当るはジツ・トウと読んで、実、答。
 葛の花はカツ・カと読んで、闊、佳。
☆尽(すべて)真実(本当のこと)を答える。
 闊(心が広く)佳(佳人/良い人)である。