続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)春寒し。

2020-09-03 07:08:39 | 飯島晴子

   春寒し枢に古き恋文を

 春なのに寒い状況である我が夫婦、解決の糸口として若いころ貰った恋文でもお見せしましょうか…。

 春寒しはシュン・カンと読んで、竣、観。
 枢にはスウと読んで、数。
 古き恋文はコ・レン・ブンと読んで、個、聯、分。
☆竣(きびしく)観(よく見る)数(巡り合わせ)。
 個(一つ一つ)を、聯(つなげ)分(見分ける)。

 春寒しはシュン・カンと読んで、瞬、感。
 枢にはスウと読んで、数。
 古き恋文はコ・レン・ブンと読んで、怙、斂、聞。
☆瞬(短い間)に感じる数(巡り合わせ)を怙(たのみ)、聯(一か所に集める)と聞く。  


R.M『夏』②

2020-09-03 06:41:23 | 美術ノート

 夏、開放的な季節を指す。にもかかわらず、この集合住宅は並べて閉鎖的である。
 石壁の頑丈な建屋、画一的な窓の作り、閉じたカーテン…夏の日差しを感じない沈黙の館である。

 比して青空や千変万化の雲には、支配や強制のない自由があるが、象徴として掲げられているだけである虚しさ。住民(生活者の叫び)は、旗に秘かな告発を込めているのだろうか。
 物言えぬ不穏、1931年頃の時勢の切り取りであり、いずれ世界大戦へと発展していく予兆とも思える。
《国家の令》が生活者を脅かし、同じ思考を強要する不穏である。

『夏』酷暑の季節にあっての閉鎖的な風潮、我慢を強いる憤懣からの脱出は、秘かなる自由の旗印のみに託されている。
 マグリットの静かなる沈黙の告発である。


 写真は『マグリット』展・図録より


『注文の多い料理店』27.

2020-09-03 06:31:31 | 宮沢賢治

「さうだらう。早くどこか室の中にはひりたいもんだな。」
「そしてテーブルに座りたいもんだな。」
 ところがどうもうるさいことは、また扉が一つありました。そしてそのわきに鏡がかゝつて、その下には長い柄のついたブラシが置いてあつたのです。


☆双(二つ)の質(内容)を注(書き記す)、坐(いながらにして)。
 秘(人に見せないように隠す)が溢(あふれている)。
 教(神仏のおしえ)を化(教え導くこと)の帖(書付)を蔽(見えないようにした)質(内容)である。


『城』3491。

2020-09-03 06:17:46 | カフカ覚書

そして、あなたは、身をほろぼしたのです!しかし、フリーダは、ここから出ていかなくてはなりませんでした。当然のことながら、縉紳館にはあの人のいる場所がもうなくなってしまっていたのです。


☆彼女は、しかし出発しなければなりませんでした。大群(多くの人たち)は、ハロー(光輪/死の入口)には小舟の場所がたくさんありました。