続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)うしろから。

2020-09-07 07:36:48 | 飯島晴子

   うしろからいぼのたみしと教へらる

 背後から、いぼのたむしがあると告げられた。首の後ろ、自分では見えないところにあったという話である。

 うしろからいぼのたむしと(後疣田虫)はゴ・ユウ・デン・チュウと読んで、語、遊、伝、注。
 教へらるはキョウと読んで、共。
☆語(言葉)の遊びを伝える。
 注(書き記し)共(一緒にしている)。

 うしろからいぼのたむしと(後疣田虫)はコウ・ユウ・タ・チュウと読んで、講、幽、他、抽。
 教へらるはキョウと読んで、協。
☆講(話)に幽(ひそむ)他(ほかのもの)を抽(抜き出し)、協(調子をまとめる)。


R.M『告知』

2020-09-07 06:50:09 | 美術ノート

   『告知』

 各種、マグリットの思いを具現化するものの寄せ集めである。この集合体が『告知』であるという。
 岩石の小山が幾つもあり、それを眺め下すかのビルボケ二体。男女であることが推して図られる。大きいほう(男)が手前にあるように見えるが、やや小さいほう(女)が手前にも見える。
 二体には大きさに差異があるが酷似しており、微妙な視覚のマジックがあるが、男女は同列であるという主張がある。
 ビルボケ(人間)は大地にあり岩(わたしは岩であるといった神)や樹木の自然を俯瞰している。

 しかし、その傍らには叡智を表す切り紙や噂・伝説・主張を暗示する馬の鈴がビルボケ(人間)よりさらに高く位置している。人間は自然の上に立っているが、馬の鈴(伝説・流言)に見下ろされている。馬の鈴、人間の想念から発したものは人間を大きく支え、また自然を隠蔽する障害になっている。空や雲(大いなる宇宙/真理)は馬の鈴(伝説・流言)により少なからず隠蔽されてしまっている。

『告知』、これは神からの告知ではなく。マグリットからの詩的告知であり、自己精神の構図である。

 写真は『マグリット』展・図録より


『注文の多い料理店』29.

2020-09-07 06:33:01 | 宮沢賢治

「これはどうも尤もだ。僕もさつき玄関で、山のなかだとおもつて見くびつたんだよ」
「作法の厳しい家だ。きつとよほど偉い人たちが、たびたび来るんだ。」


☆講(話)の目(ねらい)が現れる。換(入れ替えて)算(見当をつけると)現れる。策(企て)の方(手立て)は、言(ことば)である。
 化(形、性質を変えて別のものになる)で、異(違い)を認(見分けること)に頼る。


『城』3493。

2020-09-07 06:22:42 | カフカ覚書

彼女の羽振りは、まだそれほどたいしたもので、みなが気の毒におもいました。彼女の敵でさえも、残念がりました。こうして、すでに最初から、彼女の計算が正しかったことが証明されたのです。


☆大きな力がありましたから、みんなが憐れみました。敵でさえも哀れんだのです。初めから彼女の負担は正気だと思われたのです。