続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)黒揚羽。

2020-11-01 06:25:30 | 飯島晴子

   黒揚羽当てられてゐる軀かな

 飛翔の宝石、黒揚羽。捕獲された時の傷だろうか、半死である。飛ぶ術を失くした猶予なき死に対峙している。

 黒揚羽はコク・ヨウ・ウと読んで、告、要、有。
 当てられてゐる軀(当居軀)はトウ・キョ・クと読んで、套、挙、句。
☆告(話して聞かせる)要が有る。
 套(隠した)挙(企て)の句である。

 黒揚羽はコク・ヨウ・ウと読んで、古句、用、迂。
 当てられてゐる軀(当居軀)はトウ、キョ、クと読んで、投、虚、句。
☆古句を用いて迂(遠回り)に投(よせた)虚しい句である。