続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)われをよぶ。

2020-11-28 06:33:07 | 飯島晴子

   われをよぶ父よあかるく蛭とおよぎ

 父の声がする。部屋へ行くと、病に臥した父は手足のない蛭のような動きでズズッと少しだけ前のめりになり、わたしを見て照れ笑いをした。

 われをよぶ(我呼)はガ・コと読んで、雅、鼓。
 父よあかるく(父明)はフ・ミョウと読んで、風、妙。
 蛭とおよぎ(蛭泳)はテツ・エイと読んで、跌、曵。
☆雅(風流)な鼓(つづみ)の風(趣き)は、妙な跌(つまずき)を曵(ひきずる)。

 われをよぶ(我呼)はガ・コと読んで、我、個。
 父よあかるく(父明)はフ・メイと読んで、浮、迷。
 蛭とおよぎ(蛭泳)はシツ・エイと読んで、質、詠。
☆我(わたくし)は個(一つ一つ)浮(より所のない)迷(判断がつきかねる)質(内容)を詠んでいる。