続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)竹林の。

2020-11-20 07:18:46 | 飯島晴子

   竹林の日すぢに懸かる父の咳

 竹林を散歩していた父への追想。薄暗い竹林、今ここに父がいて、スポットライトのような日すぢに父の咳が懸ったなら・・・願望を日すぢに籠めた幻想。

 竹林はチク・リンと読んで、逐、輪。
 日すじ(日筋)はジツ・キンと読んで、実、襟。
 懸かる父の咳はケン・フ・ガイと読んで、兼、二、我意。
☆逐(順に従う)輪(順に回る)実(内容)がある。
 襟(心の中)に兼ねた二つの我意がある。

 竹林はチク・リンと読んで、地区、倫。
 日すじ(日筋)はジツ・キンと読んで、昵、近。
 懸かる父の咳はケン・フ・カイと読んで。謙、普、楷。
☆地区の倫(仲間)に昵(慣れ親しみ)近づく。
 謙(へりくだれば)普く楷(しっくり調和する)。

 


R.M『禁じられた世界』

2020-11-20 06:47:03 | 美術ノート

   『禁じられら世界』

 珊瑚が見え、背景は青いカーテン状、深い海の底であるらしい。金色のソファに横たわり、頬杖をつく裸身の女。眠っているのか瞑想しているのか、女は安らいでいる。
 若々しい肉体、しかし脚は閉じられ、魚の尾ひれに変容している。再び、女としての性交はないという態である。

 空気の代りに水の世界で生きる、相の変移…すでに現世(現実)からは遠のいている、寒くも暑くもない着衣不要の異世界に生きている。生きてはいるが、現世とは隔絶された安穏な平和を得ている。

 行き来不能の『禁じられた世界』は美しくも哀しいまでに孤独であり、女の姿を保っているが女ではなく生きている。

 マグリットの考えた究極の亡母の安置エリアの幸福。母は身を瞑想に委ねている(過去に思いを馳せている)、時間はすでに止まったまま、永遠に生き続けている、少なくともわたし(マグリット)の中では。


 写真は『マグリット』展・図録より


『城』3541。

2020-11-20 06:37:21 | カフカ覚書

あまりに静かなので、長くはおれないほどなのです。静けさに追いやられてしまうのです。それでも、わたしは、性懲りもなく、十回追いだされたら、また十回あがっていきました。


☆全く静か(無音)で、来世には長くいられなかったのです。先祖を前方へと追いやりました。 
 しかし、いつも、十回追放されても、十回上へと昇っていったのです。