続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)茶畑の。

2020-11-13 07:20:58 | 飯島晴子

   茶畑の二月の色を往来かな

 一般に茶摘みの頃ばかりがニュース(話題)になるが、お茶農家にとって最も大事なのは新しい根が出始めるこの頃(二月)かも知れない。一番茶に向けての対策と憂慮、畑を行ったり来たりの耕人たちである。

 茶畑はサ・ハタと読んで、再、将。s
 二月の色はジ・ガツ・シキと読んで、字、合、式。
 往来はオウ・ライと読んで、応、磊。
☆再(かさねて)将(その上また)字を合わせる式(やり方)は、応(ほかのものと釣り合えば)磊(小さなことは気にしない)。

 茶畑はサ・ハタと読んで、作、端。
 二月の色はジ・ガツ・ショクと読んで、示、合、職。
 往来はオウ・ライと読んで、翁、頼。
☆作る端(傍ら)示(教えること)を合わせての職(担当している役目)は、翁(尊敬の意味を込めた男の老人)を頼りにしている。
 


R.M『応用弁証法』

2020-11-13 06:43:11 | 美術ノート

   『応用弁証法』

 二枚の対になった画面、挑戦と敗北。
 戦地へ赴く数多の飛行機・戦車・兵隊。
 家財道具が摘まれた荷馬車、自転車・荷押し車、負傷のためか杖つく人、袋を担ぐ人…並べて足取りは重く休息を取らざるを得ない人も見える。

 戦意に立ち向かうエネルギーと、戦意に敗れて逃げ帰る負のエネルギー、共に繰り返してきた循環の歴史である。
 高揚と悄然。失意が戦闘への火をつける、戦闘は勝利と敗北に分けるが、勝利の永続はなく、敗北における窮乏の持続もない。滅亡の影は人を脅かすが、逆転の未来が無いとは言えないのである。

 真逆の構図に深い溝(亀裂)は存在するが、深い闇の中で結びついた真逆であり、この真逆と思える二枚の時空は、常に連動する歴史の真実である。
 有機的な存在の悲劇と幸福に審判を下す者をわたし達は知らない。

 写真は『マグリット』展・図録より


『城』3536。

2020-11-13 06:36:16 | カフカ覚書

しかし、クラムはなぜ降りてこなかったのでしょう。偶然だったのでしょうか。わたしも、そのときは偶然だと信じていましたわ。二日間わたしは、たえずクラムを待っていました。夜も待っていました。


☆しかし、なぜ来なかったのでしょう。偶然だったのでしょうか。ペーピ派は当時信じていました。二日間の長きをたえず待っていました。(本当の)死を待っていたのです。