凍蝶を現(うつつ)に見たる伊良古かな
詩人、伊良子清白ならば、凍蝶を現実に見て、死であると決定づけるに違いない。凍蝶の生死は見分けがつかないほど色形に変化なく美しい。(まるで生きているようだと感じてしまう)
凍蝶はトウ・チョウと読んで、謄、帳。
現(うつつ)に見たるはゲン・ケンと読んで、言、兼。
伊良子はイ・リョウ・シと読んで、異、両、旨。
☆謄(書き写す)帳(ノート)の言(言葉)には、兼ねた異(別)の両(二つ)の旨(考え)がある。
凍蝶はトウ・チョウと読んで、悼、弔。
現(うつつ)に見たるはゲン・ゴンと読んで、厳、言。
伊良子はイ・リョウ・シと読んで、遺、寥、思。
☆悼(死をいたみ)弔(とむらう)厳(おごそかな)言(言葉)には、遺(取り残された)寥(寂しい)思いがある。