続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)幼子の。

2021-02-04 07:33:17 | 飯島晴子

   幼子の墓の水濃き夏蚕村

 幼(蛹)、子(シ/死)、墓(ボ/模)、水(ミズ/見ず)、濃(ノウ/農)、夏(カ/家)、蚕は蚕、村(ソン/損)。
☆蛹の死の模(ありさま)は見ず(見ない)。
 蚕の農家の蚕は(成虫になれず)損(そこなう)。

 幼子はヨウ・シと読んで、要、詞。
 墓の水濃きはボ・スイ・ノウと読んで、簿、推、納。
 夏蚕村はカ・サン・ソンと読んで、果、三、存。
☆要の詞を簿(ノート)で推しはかると、納める果(結末)は、三つ存る。

 幼子はヨウ・シと読んで、妖、姿。
 墓の水濃きはボ・スイ・ノウと読んで、慕、誰、悩。
 夏蚕村はカ・サン・ソンと読んで、嫁、惨、損。
☆妖(なまめかしい)姿を慕う誰かの悩み、嫁(奥さま)を惨めに損(そこなう/傷つける)。


『飯島晴子』(私的解釈)七月の。

2021-02-04 07:01:40 | 飯島晴子

   七月の鶏薄れゆく眼鏡

 七(シツ/悉)、鶏(ケイ/係)、薄れゆく/薄行(ハク・コウ/白光)、眼鏡(ゲン・キョウ/幻・驚)と読んで、
☆悉(ことごとく/すべて)月が係る白光(太陽コロナ)は、幻(目をくらます)驚きがある。

 七月はシツ・ガツと読んで、室、合。
 鶏薄れゆく(鶏薄行)はケイ・ハク・コウと読んで、警、搏、考。
 眼鏡はゲン・キョウと読んで、厳、教。
☆室(家族)が合(一つになり)警(守り)搏(打つ)考えの厳しい教えがある。

 七月はシツ・ガツと読んで、悉、合。
 鶏薄れゆく(鶏薄行)はケイ・ハク・コウと読んで、計、吐く、講。
 眼鏡はガン・キョウと読んで、含、驚。
☆悉(すべて)を合わせ、計(見積もる)と吐く。
 講(話)が含む驚きがある。


R.M『旅の想い出』

2021-02-04 06:29:06 | 美術ノート

   『旅の想い出』

 旅とは、起点を離れ移動した時間・空間をいう。
 画を見ると、総てが石化している。つまり時間は停止したまま遥かな時間を超越している現場である。超未来であるが任意であり、特定は不能である。本来覗き得ない時空であるが、想定された架空の時空を設定している。
 現在置かれた時空を、未来から、過去の遺跡となり果てた状態にして旅という時間に計っている。

 老いた男は着衣にみられるような一般的な生活者であり、テーブルの上には所有する灯りと主食ではないデザート(副食)の果実が盛られている。壁に掛けられた額には、草木も生えない数千メートル級の高山の狭間に、亀裂の入った崩壊を与儀なくされた塔と樹が立っているという景である。
 総体的に見て、人間の生きた軌跡、所有した時間がこの石化の中に封じ込められている。傍らのライオンは男とほぼ等しい量感をもって描かれている。男がライオンであり、ライオンが男であるような不思議な等質感である。つまりこれは男の内実、精神の形ではないか。
《大いなる反逆》、時空の経過は肯定するが、精神の時空は自由であり、解放されているべきだという信念である。


 写真は『マグリット』展・図録より


『城』3586。

2021-02-04 06:20:06 | カフカ覚書

その結果、たとえばこの場合にしたって、きみよりもぼくのほうが事情をはるかに知らないということになってしまう。ぼくは、フリーダがぼくを見すてた理由をきみのように詳しく説明することはとてもできない。


その結果、たとえば、この場合わたしは事情を少ししか知らず、フリーダがわたしから離れたことを、正確に説明できないでいる。