いつまでも骨のうごいてゐる椿
いつまでも(長時間)、骨(死)、うごいている(生)、椿(短時間の新鮮)。この動かし難い詞の集合には、奇妙な緊張感がある。
いつまでも(何時迄)はカ・シ・キツと読んで、花、施、吉。
骨のうごいてゐる(骨動居)はコツ・ドウ・キョと読んで、惚、憧、居。
椿はチンと読んで、鎮。
☆花を施(行き渡らせる)吉(良いこと)は、惚(うっとりする)。
憧(あこがれ)の居(住まい)が、鎮(落ち着いている)。
いつまでも(何時迄)はカ・ジ・キツと読んで、加、二、詰。
骨のうごいてゐる(骨動居)はコツ・ドウ・キョと読んで、骨、導、拠。
椿はチンと読んで、珍。
☆加(その上に重ねる)二つを詰(つめこむ)。
骨(コツ、勘所)を導く拠(より所)は、珍(普通と違っている)。
いつまでも(何時迄)はカ・ジ・キツと読んで、禍、事、喫。
骨のうごいてゐる(骨動居)ハコツ・ドウ・キョと読んで、忽、慟、虚。
椿はチンと読んで、沈。
☆禍(不幸な)事(できごと)を喫(くらう)と、忽(たちまち)慟(嘆き)虚(むなしく)沈(気分がしずんでしまう)。