続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)貌鳥や。

2021-02-25 11:01:40 | 飯島晴子

   貌鳥やインドの絹をひろげてをり

※スカーフやファブリックなどに、何かよく分からないきれいな鳥が、赤・黄・緑(糸目は濃紺)などで描かれた模様は、なんとなくインド風である。

 貌鳥はボウ・チョウと読んで、膨、調。
 インド(印度)はイン・トと読んで、音、図。
 絹を広げてをり(絹広居)はケン・コウ・キョと読んで、兼、考、挙。
☆膨(大きくふくらむのを)調べる。
 音の図りごとを兼ねて考える挙(企て)である。

 貌鳥はボウ・チョウと読んで、謀、帳。
 インド(印度)はイン・ドと読んで、隠、努。
 絹をひろげてをり(絹広居)はケン・コウ・キョと読んで、顕、乞う、拠。
☆謀(はかりごと)は簿(ノート)に隠れている。
 努(力を尽くすと)顕(あらわれる)。
 乞う(頼む)拠(根拠)がある。

 貌鳥はボウ・チョウと読んで、望、眺。
 インド(印度)はイン・トと読んで、韻、戸。
 絹をひろげてをり(絹広居)はケン・コウ・キョと読んで、軒、構、寄与。
☆望(陰暦の15夜の月)を眺める。
 韻(風流な)戸の軒の構えが寄与(役に立っている)。


『飯島晴子』(私的解釈)ちゝはゝの。

2021-02-25 10:44:17 | 飯島晴子

   ちゝはゝの指をわづらふほたるぶくろ

 指をわずらふ(指煩)はシ・ハンと読んで、死、伴。
 ほたるぶくろ(蛍袋)はケイ・タイと読んで、継、代。
☆父母の死に伴い継(受け継ぐ)代(世代)。

 ちゝはゝ(父母)はフ・ボと読んで、腑、簿。
 指をわずらふ(指煩)はシ・ハンと読んで、止、判。
 ほたるぶくろ(蛍袋)はケイ・タイと読んで、景、諦。
☆腑(心の中)を簿(ノート)に止(留めている)。
 判かると、景(ありさま)が諦(あきらかになる)。

 ちゝはゝ(父母)はフ・ボと読んで、譜、墓。
 指をわずらふ(指煩)はシ・ハンと読んで、仕、凡。
 ほたるぶくろ(蛍袋)はケイ・タイと読んで、系、代。
☆譜(代々続く)墓に仕えるのは、凡(おおむね)系(つながり)の代(世代)である。
 


薄ぼんやり。

2021-02-25 07:42:02 | 日常

 いつも薄ぼんやりしていて、状況に疎い。飯島春子の句を詠んでいると気づかされることばかり・・・。
 梅の花、とくに白梅など軽くて小さいから風が吹くと四方に点を打ったように地上を飾る。(ああ、そうか)こんな風情を楽しんで詠むなんて素敵だな、と思う。

 何年か前、市民俳句大会という催しがあり、その中で先生は「好きな俳句を10句書き出してごらんなさい」と仰り、用紙を渡されたけど、1句も思い浮かばず(う~ん)と、沈み込んだきり。わたしの俳句のレベルはこんな感じだと悟った瞬間でした。帰り道(やせガエル負けるな一茶ここにあり)なんていうのもあったなと。

 読書家でない、勉強が不得手である。記憶力も極めて鈍い。そんな私がブログで生意気に言いたい放題、恥ずかしい私です。


『飯島晴子』(私的解釈)紅梅の。

2021-02-25 07:10:25 | 飯島晴子

   紅梅の右手にはげしき水あらむ

 右手はユウ・シュと読んで、憂、手。
 はげしき(激)はゲキと読んで、逆。
 水あらむ(水有)はスイ・ユウと読んで、吹、有。
☆紅梅の憂(うれい・/心配)の手(方法)に逆らう吹(風が吹いているようである)。
 ※親の思い通りにはいかない。

 紅梅はコウ・バイと読んで、哠、梅。
 右手はユウ・シュとよんで、有、取。
 はげしき(激)はゲキと読んで、激。
 水あらむ(水有)はスイ・ユウと読んで、吹、遊。
☆哠(白く輝く)梅が有る。手にして激しく吹(風が吹くこと)を遊(楽しむ)。

 紅梅はコウ・バイと読んで、交、媒。
 右手はウ・シュと読んで、迂、取。
 はげしき(激)はゲキと読んで、激。
 水あらむ(水有)はスイ・ユウと読んで、推、友。
☆交(交際)の媒(なかだち)を迂(遠まわし)に取り、激(励まし)、推(前へ押し出す)友がいる。


『飯島晴子』(私的解釈)蕨山。

2021-02-25 06:43:38 | 飯島晴子

   蕨山母の乳房を一瞥す

 蕨山は紅葉の名所、数多の紅葉の手(赤子)が母の乳房を希求したに違いない。

 蕨山はケツ・センと読んでは、決、選。
 母の乳房はボ・ニュウ・ボウと読んで、墓、新(new)、貌。
 一瞥はイチ・ベツと読んで、一、別。
☆決(きっぱりときめ)選んだ墓。
 新しい貌(外観)の一つを別(区分けした)。

 蕨山はケツ・サンと読んで、傑、参。
 母の乳房はボ・ニュウ・ボウと読んで、模、入、暴。
 一瞥はイツ・ベツと読んで、溢、瞥。
☆傑(優れた)参(仲間に加わった)。
 模(手探りで)入り、暴(すぐに)溢(いっぱいの人たち)を瞥(ちらりと見た)。

 蕨山はケツ・サンと読んで、結、三。
 母の乳房はボ・ニュウ・ボウと読んで、簿、新(new)謀。
 一瞥はイツ・ベツと読んで、逸、別。
☆結(結末)の三つは簿(ノート)にある。
 謀(計画)を逸(隠した)別(同じでないもの/別のノート)がある。


R.M『ヘーゲルの休日』

2021-02-25 06:22:56 | 美術ノート

   『ヘーゲルの休日』

 雨傘の上に水の入ったコップがある。この均衡はただものではない!
 常にこの均衡は崩れないのだろうか。多分、こぼれたり、蒸発したり傘の中に入ったりするかもしれない。
 背景は薄オレンジのベタであり、時代を問わない約束である。

 雨傘が描く弧・・・これは地球に例えているのではないか。
 地球の歴史、水は傘(地上)の上、空へと蒸発し、雲となり、雨となり、地中(傘)に帰る。大いなる地球の水の循環の、人あるいは生物はこの水なしに生命を維持することはできず、常に水とともに在り続けている。

 雨傘の上のコップの水、これ以上不安定なものはない。しかし、億年の歴史を支え続け、この枯渇を見ることがなかったゆえに歴史は過酷な時代をも連鎖し、今日につなげている。
 コップの水を支えているのは雨傘(地球)であるが、雨傘はコップの水なしには存在理由を失ってしまう。存在の根源はここにあるという証明である。


 写真は『マグリット』展・図録より


『城』3599。

2021-02-25 06:10:51 | カフカ覚書

きみは、一度でもフリーダの眼つきをよく注意してみたことがあるかい。あれは、もう酒場娘の眼つきではなく、ほとんどお内儀のする眼つきだった。


☆あなたは、先祖の傷痕を気を付けてみたことがありますか。あれは死の入り口付近の作り話などではなく、ほとんど先祖の言葉だった。