続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)冬の汗。

2021-02-16 07:17:25 | 飯島晴子

   冬の汗むらさきに鳥落ちてゆく

 冬の汗はトウ・カンと読んで、糖、甘。
 むらさきに鳥(紫鳥)はシ・チョウと読んで、嗜、長。
 落ちてゆく(落行)はラク落・コウと読んで、落、口。
☆糖(あめ)の甘さを嗜(好む)。
 長(年を取ると)落(物寂しい)と口(言う)。

 冬の汗はトウ・カンと読んで、謄、肝。
 むらさきに鳥(紫鳥)はシ・チョウと読んで、詞、兆。
 落ちてゆく(落行)はラク・コウと読んで、絡、講。
☆謄(書き写すこと)は肝(重要)である。
 詞(言葉)には兆(前触れ)があり、絡(結び付ける)講(話)がある。

 冬の汗はトウ・カンと読んで、套、関。
 むらさき鳥(紫鳥)はシ・チョウと読んで、詞、調。
 落ちてゆく(落行)はラク・コウはと読んで、絡、考。
☆套(被うこと)に関わる詞(言葉)を、調(整える)絡(筋道)の考えがある。


『飯島晴子』(私的解釈)かたつむり。

2021-02-16 07:00:13 | 飯島晴子

   かたつむり肉しづかなる冬早

 かたつむり(蝸牛)はカ・ゴと読んで、果、後。
 肉しづかなる(肉静)はニク・ジュウと読んで、二区、常。
 冬早はトウ・ソウと読んで、頭、走。
☆果(予想した通り)後の二区は常に頭(トップ)で走った。

 かたつむり(蝸牛)はカ・ゴと読んで、過、悟。
 肉しづかなる(肉静)はニク・セイと読んで、肉、精。
 冬早はトウ・ソウと読んで、蕩、躁。
☆過ちを悟る肉(肉体)は、精(心)に蕩(締まりがなく)躁(落ち着きがない、浮ついている)。

 かたつむり(蝸牛)はカ・ゴと読んで、家、護。
 肉しづかなる(肉静)はニク・ジョウと読んで、肉、状。
 冬早はトウ・ソウと読んで、棟、扱。
☆家を護る肉(物の厚みや太さ)の状(有様)は、棟(建物)の扱いにある。


R.M『ピレネーの城』②

2021-02-16 06:28:57 | 美術ノート

 二つの視点、地を這うほどに低い視点と中空遥かの高い視点である。海を見下ろす視点に在りながら、這うようにして波を見ている。つまり、空と地とを自在な眼差しで真っ直ぐ見ており、決して俯瞰ではない。この光景全体をさらに高い位置から見下ろすという俯瞰図ではない。天、神の眼差しではなく、現実の個人的な見解である。

 巨岩石が中空に浮上しているという奇異・非現実は、精神界の質的な変換である。重力圏内にある世界に巨岩石(もう一つの世界)が浮上し、現実を切り裂いているという不条理は、鑑賞者を震撼とさせる驚異がある、脅威と言ってもいいかもしれない。

 自然世界に異なる時空が介入する、二重になっているということである。
 現実世界が超未来に化石と化して出現する。
 巨岩石と化した過去の旧跡は、歴史の概念を集約させた記念碑的な遺物に見える。

 過去・現在・未来の交錯、次元の変移、マグリットの主張である。


 写真は『マグリット』展・図録より


『城』3593。

2021-02-16 06:16:40 | カフカ覚書

こんなものは、べつに特別な地位というものではないからね。仔細に見れば、あるいは以前の地位よりいくらか晴れがましいかもしれんが、そう大きな相違があるわけじゃない。まあ、似たり寄ったりというところだね。それどころか、客室女中でいる方が、酒場に出るよりましだと言えるくらいだ。


☆小舟は特別な場所で、崇高というわけじゃない。見てごらん、以前の場所より敬意に満ちているが大きな差があるわけではない。両方とも前と混同するほどよく似ている。作り話の方が酒場(死の入口付近)より確信できるほどだが。