夏繭のかたむくやうに姥屋形
繭は軽い、その取り集めた繭の重さで傾くような廃屋の景色。繭の中の蛹は干されたり茹でられたりで死ぬ定めである。この悲しさ、哀歌である。
夏繭はカ・ケンと読んで、果、兼。
かたむくやうに(傾様)はケイ・ヨウと読んで、系、要。
姥屋形はボ・オク・ケイと読んで、簿、憶、詣。
☆果(結末)を兼ねる系(つながり)の要は、簿(ノート)に憶(思いを巡らせ)詣(行きつく)。
夏繭はカ・ケンと読んで、過、検。
かたむくやうに(傾様)はケイ・ヨウと読んで、刑、庸。
姥屋形はモ・オク・ギョウと読んで、模、臆、業。
☆過(過ち)を検(取り調べる)刑(罪をただし罰する)庸(つね)は、臆(心の奥)の業(身、口、意による善悪すべての行為、またそれが将来に及ぼす影響)である。
夏繭はカ・ケンと読んで、花、献。
かたむくやうに(傾様)はケイ・ヨウはと読んで、敬、様。
姥屋形はボ・オク・ギョウと読んで、慕、憶、仰。
☆花を献(捧げ)敬う様(ようす)は、慕(恋しく思い)憶(心にとめ)仰ぐからである。