続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)蜥蜴ほそく。

2021-03-13 10:35:58 | 飯島晴子

   蜥蜴ほそくめしをくふのに向かひあう

 蜥蜴はトカゲ座、細く消えそうな星座である。
 めし(飯)は時間を決めてする食事。
 向かひあう、トカゲ座の近くで向かい合うのはカシオペア座の王妃とケフェウス座の王。晴子さんの描いた空想絵図である。

 蜥蜴はセキ・エキと読んで、夕、駅。
 ほそくめしをくふ(細飯食)はサイ・ハン・ショクと読んで、彩、伴、殖。
 向かひあう(向合)はコウ・ゴウと読んで、光、強。
☆夕(日暮れ)の駅は彩(いろどり)を伴い殖えるので、光が強い。

 蜥蜴はシャク・エキと読んで、癪、疫。
 ほそくめしをくふ(細飯食)はサイ・ハン・ショクと読んで、災、汎、殖。
 向ひあう(向合)はコウ・ゴウと読んで、慌、拷。
☆癪(腹が立つ)疫(流行病)の災(禍)は、汎(全体に行き渡り)殖(増える)ので、慌(うろたえる)拷(責めて苦痛を与える)がある。

 蜥蜴はシャク・エキと読んで、釈、益。
 ほそくめしをくふ(細飯食)はサイ・ハン・ジキと読んで、再、反、自記。
 向ひあう(向合)はコウ・ゴウと読んで、講、合。
☆釈(意味を明らかにすること)で益(ふやし)、再び反(元に戻る)自記である。講(話)を合わせている。


『飯島晴子』(私的解釈)泉辺の。

2021-03-13 10:20:51 | 飯島晴子

   泉辺の家消えさうな子を産んで

☆黄泉の国の辺りでは死産で消えそうな魂の火がある。

 泉辺の家はセン・ヘン・カと読んで、銭、遍、価。
 消えさうな子を産んではショウ・シ・サンと読んで、少、使、散。
☆銭(お金)は遍(あまねく)価(値打ち)がある。
 少しでも使うと散ってしまう。

 泉辺の家はセン・ヘン・カと読んで、遷、篇、化。
 消えさうな子を産んではショウ・シ・サンと読んで、章、詞、算。
☆遷(移り変わる)篇(文章)は化(形、性質を変えて別のものになる)で、章の詞(言葉)に算(見当をつける)。 


『飯島晴子』(私的解釈)山中に。

2021-03-13 06:58:47 | 飯島晴子

   山中に夏の雉子飼ふ真顔かな

※雉は国鳥であるが、生態はよく分かっておらず、飼育も困難というか、聞いたことがない。それを真顔で言うなんて「嘘つき!」

 山中はサン・チュウと読んで、惨、衷。
 夏の雉子飼ふはカ・キ・シ・シと読んで、禍、既、視、只。
 真顔はシン・ガンと読んで、辛、玩。
☆惨(みじめな)衷(心の中)は禍(不幸)であるが、既に視(気を付けてみると)只、辛さを玩(もてあそんでいる)。

 山中はサン・チュウと読んで、散、注。
 夏の雉子飼ふはカ・キ・シ・シと読んで、加、奇、試、旨。
 真顔はシン・ゲンと読んで、新、現。
☆散(自由気ままに)注(書き記し)加えているのは奇(珍しい)試みである。
 旨(考え、思い)が新しく現れる。

 山中はセン・チュウと読んで、閃、知友。
 夏の雉子飼ふはカ・チ・シ・シと読んで、華、智、姿、視。
 真顔はシン・ゲンと読んで、真、厳。
☆閃(きらりと光る)知友、華(はなやか)であり、智(賢い)。
 姿を視(気を付けてみると)真に厳しい。