続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)山影の。

2021-03-30 15:03:08 | 飯島晴子

   山影のなかの童子は蒼氷

 山影はセン・エイと読んで、先、鋭。
 なかの童子(中童子)チュウ・ドウ・シと読んで、知友、同、志。
 蒼氷はソウ・ヒョウと読んで、総、評。
☆先鋭(思想、行動などが急進的であること)の知友の同志は総評(日本労働組合総評議会の略称、のちに連合)にいる。

 山影はセン・エイと読んで、千、詠。
 なかの童子(中童子)はチュウ・ドウ・シと読んで、知友、如何、詞。
 蒼氷はソウ・ヒョウと読んで、想、表。
☆千(たくさん)詠む知友、如何(いかに)詞(言葉)に想(思いを巡らせているのか)評(品定めする)。

 山影はサン・エイと読んで、三、営。
 なかの童子(中童子)はチュウ・ドウ・シと読んで、注、道、詞。
 蒼氷はソウ・ヒョウと読んで、層、表。
☆三つを営(こしらえ)注(書き記す)道(方法)は、詞(ことば)を層(幾重にも重ね)表している。

 山影はセン・エイと読んで、閃、鋭。
 なかの童子(中童子)はチュウ・ドウ・シと読んで、虫、動、視。
 蒼氷はソウ・ヒョウと読んで、走、飛揚。
☆閃(きらりと光る)鋭い虫が動いた。
 視(気を付けてみると)走って飛揚(飛んで高く上がった)。

 


『飯島晴子』(私的解釈)凍る湖。

2021-03-30 07:02:52 | 飯島晴子

   凍る湖鈴の内部に姉妹で棲み

 凍る湖はトウ・コと読んで、等、故。
 鈴の内部はレイ・ナイ・ブと読んで、霊、内部。
 姉妹で棲みはシマイ・セイと読んで、終、聖。
☆等(平等な)故(死)の霊(死者の魂)の内部(中)。
 終(死)には、聖(けがれのない厳か)がある。

 凍る湖はトウ・コと読んで、塔、顧。
 鈴の内部はリン、ダイ・ブと読んで、輪、台、部。
 姉妹で棲みはシ・マイ・セイと読んで、使、舞、成。
☆塔を顧(気にかけてみると)、輪(回り)の台を使って舞(踊り)を成している。

 凍る湖はトウ・コと読んで、道、個。
 鈴の内部はリン・ナイ・ブと読んで、林、内、蕪。
 姉妹で棲みがシ・マイ・セイと読んで、視、昧、凄。
☆道は個(ひとつ)である。
 林の内(中)は蕪(雑草が生い茂っている)。
 視(気を付けてみると)昧(暗くてはっきりせず)凄(物寂しい)。

 凍る湖はトウ・コと読んで、読、顧。
 鈴の内部はリン・ダイ・ブと読んで、臨、代、部。
 姉妹で棲みはシ・マイ・セイと読んで、詞、毎、整。
☆読んで顧(省みて)臨(のぞむ)。
 代(他のものに入れ替え)部(区分けし)詞(言葉)を毎(そのたびに)整える。


R.M『傑作あるいは地平線の神秘』

2021-03-30 06:07:15 | 美術ノート

   『傑作あるいは地平線の神秘』

 任意の男の三態、三日月を基点に考えると、時刻は夕方である。日が沈んだばかり、地上の男はそれぞれ西、東、南を向き。東から西へ太陽が沈んでいくように回転している。西と東を向く男は背中合わせに、南を向く男はまさしく背を向けている。とすればこちら(画面の手前/鑑賞者)は北であり、東西南北の時空が見えてくる。

 地上に立つ男は沈んで姿の見えなくなった太陽を実感し、自身の存在を凝視している。地平線そのものは建物に覆われて見えないが、その後方にあることは確かである。夜が来れば地平線は見えなくなるかもしれない。しかし厳然としてそこに在る。地球の自転は東向きであり、太陽は西向きに見える。

 人が存在するのはその接線である地表面である。太陽がわたし(自身/地球)を回っているのであって、わたし(地平線)は、あたかも水平を保ったままであるかのようである。わたし(地平線)が回転しているなどとは決して感じられるはずがない。東西南北を自覚しうる人の眼差しも又、地平線と一緒に開店しているからである。

 見ることの真実と物理的な絶対の律の落差を、地平線は称賛されるべき冷静さで魔法の杖を振る。地平線は存在の秘密を内包している、すなわち、神秘がそこに在る。

 現在では宇宙から地球を回る球体として見ているかもしれないが、論破し得る不思議さを失わない地平線は、やはり傑作と言わなければならない。


 写真は『マグリット』展・図録より


『城』3622。

2021-03-30 05:56:41 | カフカ覚書

わたしだけがどうして出世しなくてはならないのでしょうか。だって、三人がいっしょに仲よくしていたのは、三人ともおなじように先の見込みがなかったからなんですもの。だのに、わたしだけが抜けだして、ふたりから離れてしまったのです。


☆どういうわけでわたしだけが先に進まなくてはならないのでしょうか。わたしたち三人の未来が同じように塞がれていたからです。それにもかかわらず、突き破るようにして自分だけが切り離され現れたのです。