続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)さまざまの。

2021-03-22 06:24:44 | 飯島晴子

   さまざまの片端がめぐる柘榴の樹

※柘榴の樹(幹)は歳月とともに「うねり」を見せ、風格が出てくる。さらに古木になると味わいのある「こぶ」もできるので装飾用にも使われる。さまざまの片端、わずかな部分にも、それぞれ巡る思いがその樹の表情に現れてくる。

 さまざま(様様)はヨウ・ヨウと読んで、妖、様。
 片端がめぐる(片端巡)はヘン・タン・ジュンと読んで、貶、嘆、詢。
 柘榴の樹はシャ・リュウ・ジュと読んで、視野、留、聚。
☆妖(艶めかしい)様(ようす)を貶(そしる/非難する)。
 嘆かわしく詢(まことに)視野を留め、聚(あつめている)。〈衆目の的になっている〉

 さまざま(様様)はヨウ・ヨウと読んで、熔、容。
 片端めぐる(片端巡)はヘン・タン・ジュンと読んで、変、鍛、順。
 柘榴の樹はシャ・リュウ・ジュと読んで、砂、粒、需。
☆熔(火熱によって溶かし)容(器に入れると)、変(移り変わり変化する)鍛(金属を熱して打つ)順(次第)である。
 砂の粒が需(必要)である。

 さまざま(様様)はヨウ・ヨウと読んで、陽、要。
 片端めぐる(片端巡)はヘン・タン・ジュンと読んで、遍、単、循。
 柘榴の樹はシャ・リュウ・ジュと読んで、射、隆、授。
☆陽(日の光)は要で(重要)であり、遍(もれなくいきわたる)単(ただ一つのもの)である。
 循(巡り回り)射(光を勢いよく出し)隆(さかんに)授(与えてくれる)。
 


R.M『ある聖人の回想』②

2021-03-22 05:55:29 | 美術ノート

 地球温暖化、二酸化炭素排出でオゾン層に穴が開くという危機…危機脱出は成功し、この世界の永続は約束されるだろうか。未来は図れない不測をはらんでいる。
 地球の歴史。恐竜の絶滅、しかしその骨の残存を発見する微存、手掛かり。

 作品の背景は漆黒、時空は闇に消滅、因果関係さえ定かでない未来、ずっと彼方、ある聖人は回想する。
《光あれ、と言い、天と地に分けたおおぞら、天の下の水…》聖人の創った世界はカーテンで仕切られ一つの小さな領域として残存、否、回想の世界でのみ確かにあったものとして記憶されている。

 そういう時代、そういう未来・・・この世界は記録されていくかもしれないが、記録は回想の中でのみの景色となる。
 未来永劫、不変はなく時空の連鎖すら単なる断片となる。そして、空無の中に浮かぶ雲として流れ去っていく。しかし、断絶された巡廻という妄想に泡のように出現することがあるやもしれない。


 写真は『マグリット』展・図録より


『城』3616。

2021-03-22 05:40:57 | カフカ覚書

ね、わたしたちのところへおいでなさい!わたしのお友だちも、フリーダを知っていますのよ。あなたがもうたくさんだとおっしゃるまで、フリーダの身の上話を聞かせてあげまあすわね、いらっしゃって!


☆わたしたちのところへいらっしゃい。わたしの友達もフリーダのことを、飽き飽きするまで、その出来事を物語るでしょう。だから来てくださいな。