続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

空ちゃん、ありがとう!

2021-03-18 14:52:15 | 日常

 とにかく出かけるのだ!という、それだけの気持ちで向かった「紙芝居サークル・定例会」。無事終了し、やれやれ~って感じ。

 いつも逸見から大津まで徒歩で通う、という空ちゃんに、
「帰りも歩くの?」と聞くと、「朝は電車乗っちゃったから」と恥ずかしそうに言う。(恥ずかしくないよ、わたしなんか目的地まで夫の車だよ)
 情けないわたし、意を決して
「一緒に歩いていい?」と、お伺いを立ててみた。
「JR横須賀駅まで?」というので「ううん、(京急)中央駅まで」と、とっさに口を突いて出た言葉。自分でも驚きながら、そう、中央駅まで約二駅、このくらい歩けないでどうするの!自分にはっぱをかけてみた出来心。
 300メートルを渋るわたし・・・歩けば歩けるもんだね。
「階段、大丈夫?」「平気みたい」「下りは?」「全然平気みたい」(歩道橋で)

 お調子者のわたし、友人の前では見栄も手伝って、まるで元気。
「歩こう会」を止めてから極端に自信喪失・・・でも大丈夫だったんだ…。
「空ちゃん、ありがとう!」空ちゃんって、空気じゃありません。ニックネームです。(50分近くかかったかもしれない)
 
 歩けるってステキ! 空ちゃん、ありがとう!

 


『飯島晴子』(私的解釈)微かなる。

2021-03-18 06:47:10 | 飯島晴子

   微かなる径よりはひる葡萄園

 微かなる径はビ・ケイと読んで、弥、計。
 はひる(入)はニュウと読んで、入。
 葡萄園はホ・トウ・エンと読んで、補、投、掩。
☆弥(すみずみまで)計(はかりごと)を入れ、補い投(当てはめ)掩(隠している)。

 微かなる径はビ・ケイと読んで、媚、繫。
 はひる(入)はニュウと読んで、乳。
 葡萄園はブ・トウ・エンと読んで、撫、蕩、艶。
☆媚びて繫(つなぎ留める)。
 乳を撫でる蕩(だらしない)艶めかしさである。

 微かなる径はビ・ケイと読んで、靡、傾。
 はひる(入)はジュウと読んで、柔。
 葡萄園はホ・トウ・エンと読んで、穂、頭、縁。
☆靡(なびいて)傾く柔らかい穂の頭(物の上端)の縁(ふち)である。


R.M『大家族』

2021-03-18 06:19:43 | 美術ノート

   『大家族』

 曇天の空(混沌)にはばたく鳥、くちばしの形からして鳩を想起させる。

 はとを放ったが、はとは足の裏をとどめるところが見つからなかったので、箱舟のノアのもとに帰ってきた。水がまだ全地のおもてにあったからである。(略)それから七日待って再びはとを箱舟から放った。はとは夕方になって彼のもとに帰ってきた。見ると、そのくちばしには、オリブの若葉があった。ノアは地から水がひいたのを知った。さらに七日待ってまた、はとを放ったところ、もはや彼のもとには帰ってこなかった。(『創世記』第八章より)

 紙はノアとその子らとを祝福して彼らに言われた「生めよ、ふえよ、地に満ちよ。(『創世記』第九章より)

 この《はと》ではないか。
 鳩のシルエットの中に見える大空は、創作のなかの大空(時空)であるが、ここから『大家族』という社会が誕生したのである。
 話の是非ではなく、この成り行きの要約を一枚の絵に封じ込め提示していおり、大家族の発端である。


 写真は『マグリット』展・図録より


『城』3614。

2021-03-18 05:49:06 | カフカ覚書

フリーダはあなたを見捨ててしまいました。わたしの解釈からしても、あなたの解釈からしても、彼女があなたのもとへ帰ってくる希望はありません。万一帰ってくることがあっても、あなたは、それまでのあいだどこかですごさなくてはなりません。寒い時節ですし、あなたは仕事もベッドもありません。わたしたちのところへおいでなさい。


☆フリーダはあなたから離れていきました。わたしの説明からでもなく、あなたの希望でもありません。彼女が帰ってくることがあっても、辛い時節を過ごし現場不在を願うことはありません。わたしたちはきっと安らかに死んでいくでしょう。