続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)どうにでも。

2021-03-16 06:47:49 | 飯島晴子

   どうにでも歪む浴衣を父に着せる

※病んだ父の身体は思うように真っ直ぐ手足が伸びず、介護者は着せることに腐心している。

 歪むはワイと読んで、賄。
 浴衣はヨク・イと読んで、欲、意。
 父に着せるはフ・ジャクと読んで、普、弱。
☆賄(不正な贈り物)を欲(ほしがる)意(気持ち)は、普く弱い。

 歪むはワイと読んで、猥。
 浴衣はヨク・イと読んで、抑、畏。
 父に着せるはフ・ジャクと読んで、腐、若。
☆猥(乱れること)を抑(押さえ)、畏(かしこまること)に腐(心を砕く)若(わかもの)である。

 歪むはワイと読んで、歪。
 浴衣はヨク・イと読んで、翼、異。
 父に着せるはフ・ジャクと読んで、負、雀。
☆歪(ゆがんだ)翼は異(奇妙)である。
 負(負傷した)雀である。


R.M」『ある聖人の回想』

2021-03-16 06:10:01 | 美術ノート

   『ある聖人の回想』

 天と地、地の微妙、そして背景の漆黒。これは地球である。
 地球の任意の範囲をカーテンで囲っており、カーテンが創る影(光)があり、分けた空があり地がある。カーテン(幕)に描かれた空(おおぞら)、すなわち異、別に創られた空であり、おおぞらの上の水とおおぞらの下の水とを分けてある。

 生物存在の基本を満たす条件の提示、開示。
 ある聖人が成しえたとされる任意の世界観。

 ある偉大な聖人は遥かな時を経て、成しえた仕事を回想するかもしれない。この評価をマグリットは問わないが、幾たび地球が滅びた後にあっても、きっとこの想いは残存し得るのではないか、少なくともある聖人の胸のうちにおいては・・・、と考える。

 生活の規範となっている宗教への思い。
 解放されるであろう未来において、ある聖人は大いなる主張を回想するに相違ない。
 しかし、きわめてコンパクトに答えを出したマグリットの意図は、極論を避けている。


 写真は『マグリット』展・図録より


『城』3612。

2021-03-16 06:03:43 | カフカ覚書

「そうかしら」と、ペーピは言った。「あなたはフリーダに逃げられたために、彼女に惚れてしまったのね。逃げた女に惚れるのは、むずかしいことではありませんわ。


☆「さあ」とペーピは言った。「あなたは彼女に出ていかれたために恋したのです。彼女のとった方法に共感することは困難ではありません。