続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)狐火に。

2021-11-01 07:14:04 | 飯島晴子

   狐火にせめてををしき文字書かん

 狐火はコ・カと読んで、涸、禍。
 ををしき(雄雄)はユウ・ユウと読んで、憂、友。
 文字書かんはモン・ジ・ショと読んで、悶、地、処。
☆涸(水が枯れる)禍(災難)に憂(苦しむ)友(友人)。
 悶(思い悩み)、地(土地)を処(然るべき始末をする、処分)した。

 狐火はコ・カと読んで、姑、嫁。
 ををしき(雄雄)はユウ・ユウと読んで、友、融。
 文字書かんはモン・ジ・ショと読んで、聞、似、所。
☆姑と嫁、友のように融(心が通じている)と聞く。
 似ている所がある。

 狐火はコ・カと読んで、孤、果。
 ををしき(雄雄)はユウ・ユウと読んで、優、游。
 文字書かんはモン・ジ・ショと読んで、問、辞、書。
☆孤(ひとりぼっち)の果(結末)は優(ゆとりがあり)游(自由に楽しむ)。
 問(人を訪ねたり)辞(文章)を書く。


M『嵐の装い』5.

2021-11-01 06:53:16 | 美術ノート

 切り紙細工の人型、人以外の何物にも見えないが、血肉を有した人ではないことは確かである。この不思議、幽体を想起させる、せざるを得ない形・・・。

 ある一点を中心に四方に連鎖していく、つまり無限であって有限ではない正体である。取り留めもなく掴めないが、永遠をすら示唆する形であるが、自由を保障されていない。しかし、明らかに人為的な工作の意図がある。
 
 平面状の物は地上(床)に直立できない。条理を外した景は現世の条件をことごとく外し、この時空が決して現世ではないことを証明している。
 この仮想空間に嵐の中の難破船はまさしく現世であり、遮蔽はない。

 自由(現世)は残酷であり、残酷な死(来世)は不自由である。決裂、永遠の別れは精神界では行き来自由につながっているのかもしれない。

 写真は『マグリット』展・図録より


『水仙月の四日』38。

2021-11-01 06:29:30 | 宮沢賢治

「毛布をかぶつて、うつ向けになつておいで、毛布をかぶつて、うつむけになつておいで。ひゆう。」雪童子は走りながら叫びました。けれどもそれは子どもにはただ風の声ときこえ、そのかたちは眼には見えなかったのです。

 毛布は、亡(死)の訃(知らせ)
☆「死の知らせを覆ってうつ向けになっておいで、死の知らせをかぶって、うつむけになっておいで。非有。」雪童子(死の導師)は走りながら叫びました。けれどもそれは子どもにはただ風の声ときこえ、そのかたちは眼には見えなかったのです。

 雪童子は子どもを救おうとしている。子ども…子供(死の境にいる人、生と死の間を彷徨している人)ではなく《子ども》である。雪婆んご(死神)の使いである雪童子(死の導師)には迷いがある。

 この物語(生と死の間の時空)には死への誘因と生への救済が微妙に絡んで交錯してる。