続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

ホッパー『階段』

2021-11-14 07:13:17 | 美術ノート

   『階段』

 何て不思議な絵。作家は階段の途中に立ち、戸外の山に対峙している。
 日中の日差しであるが、山は暗く、太陽は山の向こうに落ちている。この家はよほど低い位置にあるのだろうか。
 山と家の距離がつかめないが、この床面は高い位置にあり、ドアには階下に降りる階段が隠れて見えないが、在ると思われる。(右端の壁のカーテン、怪しい?)

『階段』は室内の階段を主テーマにしているのではなく、眼下にあるはずの隠れた階段を描いたものである。

 見えていないもの(対象)を、主題にする。これはある意味《ミステリー》であり、この絵の不思議な魅惑はここにあると思う。

 写真は岩波 世界の巨匠『HOPPER』より


『飯島晴子』(私的解釈)青ぶだう。

2021-11-14 06:34:50 | 飯島晴子

   青ぶだう人間の腕詰る闇

 青ぶだう(青葡萄)はショウ・ブ・トウと読んで、渉、侮、倒。
 人間の腕はニン・ゲン・ワンと読んで、人、現、彎。
 詰る闇はキツ・アンと読んで、喫、暗。
☆渉(川などを歩いて渡ること)を侮り倒(ひっくり返る)人が現れる。
 彎(弓なりに曲がるところ)を喫(身に受ける)暗(おろか)がある。

  青ぶどう(青葡萄)はショウ・ホ・トウと読んで、照、圃、稲。
 人間の腕はジン・ケン・ワンと読んで、尽、堅、彎。
 詰る闇はキツ・アンと読んで、詰、安。
☆照(あまねく光が当たる)圃(畑)の稲は尽(ことごとく)堅(丈夫) である。
 彎(弓なりに曲がり)詰(かがまると)安(安心、心配がない)。

 青ぶどう(青葡萄)はショウ・ブ・トウと読んで、声、撫、糖。
 人間の腕はニン・カン・ワンと読んで、忍、甘、ワン(一つ)。
 詰る闇はキツ・アンと読んで、喫、案。
☆声を撫(労わり)糖(あめ)を忍(しのばせる)。
 甘いものを一つ喫(口にする)案(考え)である。