続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)極寒の。

2021-11-05 07:14:59 | 飯島晴子

   極寒の人朝顔の種を見せ

 極寒の人はゴク・カン・ジンと読んで、極、肝、訊。
 朝顔はチョウ・ガンと読んで、調、眼。
 種を見せはシュ・ゲンと読んで、趣、現。
☆極(この上なく)肝(重要な部分)を訊(問いただす)。
 調べると眼(かなめ)の趣(考え)が現れる。

 極寒の人はゴク・カン・ニンと読んで、獄、監、任。
 朝顔はチョウ・ゲンと読んで、凋、現。
 種を見せはシュ・ケンと読んで、主、健。
☆獄(刑務所)の監(見張りをする)任(つとめ)は、凋(生気を失い衰えること)が現れる主(人物/ぬし)の健(すこやかさ)である。

 極寒の人はゴク・カン・ニンと読んで、獄、貫、忍。
 朝顔はチョウ・ゲンと読んで、聴、厳。
 種を見せはシュ・ケンと読んで、守、憲。
☆獄(訴え、裁判)を貫(最後までやり抜く)。
 忍(耐え、我慢し)聴(注意深く聞き入れる)。
 厳しく守るべき憲(国の根本の法律)がある。


M『発見』

2021-11-05 06:51:31 | 美術ノート

   『発見』

 形、性質を変えて別のものになる・・・生きているものが死へと移行していく。
 婦人の裸身、皮膚が木目模様に変化しつつある。なぜ木目なのか、は作家自身に刻まれた記憶に因していると思う。想像の範疇ではあるが、昨日まで健在であった母親が今日は棺の中に姿を納めているという衝撃的な体験によるものではないか。

 生きていると信じているものが、すでに死んだのだと知らされ、しかも棺の中に安置されているという驚くべき事実を実体験しているマグリットの鮮明な記憶。

 生々しい肉体、母の感触・・・死!この落差を埋めるもの。棺の木目模様は鮮烈な視覚として残ったに違いない。残酷であり一種グロテスクな残像である。

「誰もわたしの作品を解釈してくれるな」というマグリットの怒りにも似た悲痛な思いがわたしの胸をかすめていく。

 写真は『マグリット』展・図録


『水仙月の四日』41。

2021-11-05 06:35:53 | 宮沢賢治

「ひゆう、もつとしつかりやつておくれ、なまけちやいけない。さあ、ひゆう」
 雪婆んごがやつてきました。その裂けたやうに紫な口も尖つた歯もぼんやり見えました。

 裂けたやうな…レツと読んで烈、精神が正しく強い。
 紫な口…紫はシと読んで、死。口はコウと読んで、孔。死の孔(入り口)
 尖った歯…尖はセンと読んで数多。歯はシと読んで、死。
 
 非有(存在にあらず、存在を消す)、もっとしっかりやってくれ、なまけちゃいけない。さあ、死へ誘導するんだよ」
 死神がやって来ました。その死の入口には数多の死もぼんやり見えました。