続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)片陰の。

2021-11-29 07:33:10 | 飯島晴子

   片陰の草木にまがふ眉のいろ

 片陰はヘン・インと読んで、貶、淫。
 草木にまがふ(草木紛)はソウ・ボク・フンと読んで、想、撲、憤。
 眉のいろ(眉色)はビ・シキと読んで、媚、識。
☆貶(おとしめる)淫(みだら)な想いを撲(うつ)。
 憤(いきどおる)媚(色っぽい)識(知り合い)。

 片陰はヘン・インと読んで、遍、音。
 草木にまがふ(草木紛)はソウ・ボク・フンと読んで、奏、朴、奮。
 眉のいろ(眉色)はミ・ショクと読んで、魅、色。
☆遍(いきわたる)音を奏でる。
 朴(すなお)に奮(ふるいたつ)魅(人を引き付ける)色(音色)がある。

 片陰はヘン・インと読んで、変、陰。
 草木にまがふ(草木紛)はソウ・ボク・フンと読んで、相、目、紛。
 眉のいろ(眉色)はビ・シキと読んで、尾、識。
☆変わる陰(人目に付かない)相を目(見つめる)。
 紛(まぎらわしい)尾(さそり座)を識(見分ける能力)がある。


M『恋人たちの散歩道』

2021-11-29 06:57:48 | 美術ノート

   『恋人たちの散歩道』

 恋人たち、明日(未来)を作る若者たちである。
 この絵に道は描かれていない、地上(道)が見えない。真正面に向かう散歩道なのか、この景色に沿って歩いていく散歩道なのか、道は不明である。

 宙に浮き足が地に着かない感覚の不安、漆黒の空に浮かぶ二つのフレームには白雲の浮かぶ青空が各描かれている。表題は明日への跳躍、希望。
 しかし空の暗さは尋常でない闇(暗黒)。集合住宅の画一的な閉じられた窓、隣接の家々もひどく沈んだ印象である。(真っ暗なのに灯りがない)
 景色を俯瞰しているのでもなく正面から見ている。

 恋人たちは地上ではなく浮いている。地上における視界ではなく…否、遠い場所から見ているのかもしれない。

《距離がある》
 図りきれない現実社会との間隔、恋人たち(新生社会人)の不安と描く希望だと思う。

 写真は『マグリット』展・図録より


『水仙月の四日』56。

2021-11-29 06:26:20 | 宮沢賢治

 雪狼どもはぐつたり座つてゐます。雪童子も雪に座つてわらひました。その頬は林檎のやう、その息は百合のやうにかをりました。
 ギラギラのお日さまがお登りになりました。今朝は青味がかつて一そう立派です。

 夜明け、新しい朝の始まり。雪狼どもは・・・(三人の雪童子は九疋の雪狼をつれて、西の方へ帰つて行きました)、この雪狼は西の方へ帰っていった雪狼とは違う?
 この場所は、昨日(水仙月の四日)と同じだとすると、この雪狼は?

(三人の雪童子は九疋の雪狼をつれて、西の方へ帰つて行きました)というのは、水仙月の四日に見える舟に乗った(阿弥陀仏・観音菩薩・勢至菩薩)を彷彿とさせるが、賢治はその他にも雪童子/雪狼を登場させているが、すべて同列にしている。
 雪婆んご(月であり、死神)とお日さま(太陽であり生命の輝き)を主軸に雪童子(死の導師)雪狼(大神)を配しているのだと思う。