続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)栗いろに。

2021-11-24 07:07:14 | 飯島晴子

   栗いろにこころをあはす上人たち

 栗いろ(栗色)はリツ・ショクと読んで、立、食。
 こころをあはす(心合)はシンゴウと読んで、心、合。
 上人たち(上人達)はジョウ・ジン・タツと読んで、常、尽、立つ。
☆立食は心を合(一つにする)。
 常に尽(ことごとく)立つ。

 栗いろ(栗色)はリツ・ショクと読んで、律、嘱。
 こころをあはす(心合)はシン・ゴウと読んで、審、強。
 上人たち(上人達)はショウ・ニン・タツと読んで、証、人、立つ。
☆立(おきて)に嘱(ゆだね)審(正しいかどうかを明らかにする)。
 強(力のある)証人として立つ。

 栗いろ(栗色)はリツ・シキと読んで、慄、式。
 こころをあはす(心合)はシン・ゴウと読んで、普、業。
 上人たち(上人達)はショウ・ニン・タチと読んで、章、任、質。
☆慄(恐れ戦く)式(やり方)で普(つきすすむ)。
 業(どうにもならない心の動き)の章(文)には、任(ゆだねる)質(ものの内容)がある。


M『新聞を読む男』

2021-11-24 06:40:58 | 美術ノート

   『新聞を読む男』

 新聞を読む男が主題である。しかし、四分割された同じ部屋の同じ設えの中に男がいるのは四分の一である左上の画面の中だけである。

 四分の一ほどの滞在、浮いて希薄な存在の男。関心は新聞(家庭外の社会の情報)に向けられている。男の着衣もハウスウエアーではなくネクタイ着用の対世間に向けた仕事着である。

 男の欠けた部屋の静謐、用意された椅子に相手の姿はない。男は四分の一ほどの姿を見せているが、対面の椅子に男の伴侶、妻の姿は見えない。熟年の男にアットホームな安らぎはなく、子供たちの影も皆無である。

 男に孤独の影はなく、ひたすら新聞(社会・仕事)を読んでいる仕事人間であり、家庭にあっても社会経済の動向に身を委ねている。マグリットの父である可能性が高いが、黙して一人の男を描いている。

 写真は『マグリット』展・図録より


『水仙月の四日』53。

2021-11-24 06:14:37 | 宮沢賢治

「まあいゝだらう。ぼくね、どうしてもわからない。あいつはカシオペーアの三つ星だらう。みんな青い火なんだらう。それなのに、どうして火がよく燃えれば、雪をよこすんだらう。」

 カシオペアは五つ星の認識が一般的、あえて三つ星といい、青い火だと言っている。カシオペアは北極星を指す目印、水車ではあるが、単に冬の星ということか。
 三つ星は、三人の法師。
 青い火は、青い(ショウと読んで、照/あまねく光が当たる=平等)火(火はカと読んで、化/形、性質を変えて別のものになる)。
 別のものになる、(生~死)。よく燃えれば→よく念じれば雪(折/死、幽鬼)になる・・・生の転換点、死への移行。
 生死の混在、死の境界の領域、ひゆう、ひゆう→非有(存在を否定する/本当の死へと導く)の凄まじい物語である。