続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『ポラーノの広場』409。

2014-07-28 06:36:26 | 宮沢賢治
「さあどうぞこちらへ。」
 わたくしは応接室に通されました。デステゥパーゴはやうやく落ち着きました。

 応接室はオウ・セツ・シツと読んで、応、接、悉。
 通されましたはツウと読んで、two(2)。
 落ち着きましたはラク・ジャクと読んで、絡、惹。


☆応(他のものと釣り合う)説(ものがたり)は、悉(すべて)二つの絡(つながり)で惹きつける。

『城』1695。

2014-07-28 06:22:26 | カフカ覚書
それどころか、主人は、早くからストーヴを焚いてはならんと、わたしに申し渡しさえしましたわ。主人の考えでは、あなたが物置をしめておかれたのは、あなたが登校なさるまでは暖房をしてはならないという意味なのだからというのです。


☆それどころか、助け舟を出してはならないというのです。あなたの遮断に突き動かされたのです。あなた自身が現れるまでは、熱い意志を持つつもりはありません。

「あぁ!」わたし達って・・・。

2014-07-27 07:03:44 | 日常
 ひょんなことから、月イチ粟田の夢庵に集うことになったわたし達四人、四人会と秘かに名づけていたら、「この長沢会は云々」と誰かが言い、みんなが納得の表情。(あぁ、長沢会だったのか・・・そういえば長沢にある北下浦コミュニティセンターでの知遇)

 年長のTさん以外の三人は同年齢、Mさんなどは中学生の時見覚えがある(なにせ1学年11クラス、500人以上のすし詰め学級・・・同じクラスにならない限りおぼろげ・・・)MIさんは隣りの地区。

 そんな集まり・・・同じように年をとり、同じように呆けている。
「ええと、ほら、あの人」
「分かるわ、あの人でしょ。ほらケーキなんか作ってお店出して、美智子皇后が立ち寄ったっていう・・・」
「そうそうその人、『天国に一番近い島』を書いた、なんだったっけなぁ」
「最初、『わたし違っているかしら』とかいう本を書いた人よね」
「そう、残念だけど・・・自殺したんじゃない?」
「・・・」
「名前出てこないけど、みんな同じ人を頭に描いているわね」
「アハハ・・・」
「・・・、だめね、わたしたちって・・・」
 会話はすべからくこんな感じでスルーしていく。


 翌日、不意にわたしは思い出した。森村桂、森村桂さんだわ! やっと思い出したこの情報を次回(来月)まで覚えていられる自信がないので、即電話。
「ああ、そうだそうだ」と納得しあって一安心。
 同じ世代、共通の認識、でも情報は欠落し思い出せない・・・あぁ、だからこその四人会、いえ、長沢会。

『ポラーノの広場』408。

2014-07-27 06:54:26 | 宮沢賢治
「お茶をあげてくれ。」デステゥパーゴはすぐ右側の部屋へはひって行きました。わたくしはもう多分大丈夫だけれども遁げるといけないと思って戸口に立っていました。



☆鎖ざした幽(死者の世界)を捉える。悉(すべて)の講(はなし)は他の文(文章)が乗せてあり、題(テーマ)は常に二つある。
 頓(ととのえる)詞(ことば)は、個(一つ一つ)考えて立(なりたたせている)。

『城』1694。

2014-07-27 06:04:16 | カフカ覚書
わたしのしたことが間違っていましたら、まだ新米のことですから、どうかお赦しください。わたしのしたことを見て、主人からもうさんざん叱りとばされました。


☆未熟ですがわたしにも権利(資格)があります。わたしにとっても事件は生臭く非常に嫌悪すべきものです。

バス停にて。

2014-07-26 06:45:54 | 日常
 わたし自身は無のような存在でありたいと思うのに、他人に関してはどういうわけか関心があって、バス停などで隣り合わせると話しかけずにいられない性質である。(云わば、うっとおしい存在)

 先日バスに乗り遅れた30分の空白は、どこか近隣で見かけたことのある老婦人とのおしゃべりで過ごした。
 聞けば案外近くのご婦人、母親が小さな弟妹を残し若くして亡くなったので子守をしたり、親戚に預けられたりで、「青春なんて無かったんですよ」としんみり話された。
「齢、八十になりますが、今が一番楽しいです。」
「本当にね、若いころ・・・というか子供のころと気持ちは変わっていませんものね」と、わたし。
「そうですよねぇ、わたし午後は町内会館に行って、盆踊りの練習をするんです。踊っていると何もかも忘れますが、ただ、疲れて満足には踊れません」と笑った。


 老いて、身体は疲弊、痛みも歪みも出る。でも、気持ちは若いころと寸分も違わない(幼稚な気持ち)。
「年寄りらしい気持ちって何?」反対に聞きたいくらい。(成長の止まってしまった者の言い分?)

 明らかに黄昏を迎えようとしているわたし・・・「落陽って眺めるほどに美しい」なんていう気分じゃないけど、《終り良ければ全て良し》とか《有終の美》って言葉は聞いたことがある。


 そう、《終わりの美学》というテーマがある。
 楽しく笑って踊るように歌うようにあの世の階段を上っていく。(そうありたい)四人に一人、三人に一人の高齢者社会の到来(まさかこんな時代になるなんて/予想はされていたけど・・・)

 真面目に年を取っていく・・・ぐうたらしているわたしだけど、時間は待ってくれない。
 バス停で隣り合わせになった人もわたしも、同時代を生き同じ空気を吸っている。来世でバッタリ会ったときには、「向こう(現世)では、お祭りのような楽しい人生でしたね」と笑いあいたいな、是非!

『ポラーノの広場』407。

2014-07-26 06:36:55 | 宮沢賢治
「いや、おはひりください。詳しくお話しませう。」デステゥパーゴはさきにたって小さな玄関の戸を押しました。するとさっきから内側で立って見てゐrたと見えて一人のおばあさんが出迎へました。


☆照(あまねく光があたる=平等)は和(争いを収める)律(きまり)がある。
 照(あまねく光があたる=平等)の源を貫く故に、往(人が死ぬ)の題(テーマ)は息(生きている)律(きまり)を兼ねて現れる。
 逸(かくれた)図りごとは、推しはかる芸(技能)がいる。

『城』1693。

2014-07-26 06:25:06 | カフカ覚書
夜中にあなたのところへ鍵をいただきにいくことはできませんでしたし、主人は、縉紳館のほうへ行っていました。もしかしたら、一晩帰らないかもしれないとおもったので、わたしひとりで決心をしなくてはならなかったのです。


☆小舟の手掛かりを持ってくることも出来ませんでしたし、大真面目に大群のハロー(死の入り口)の死を区別することもできませんでした。

どっち?

2014-07-25 06:32:45 | 日常
 大滝町(横須賀中央)で買い物をし、いざバスに乗ろうとして「三崎行き」の直行にするか、衣笠十字路経由で「YRP野比駅行き」にするかを迷った。どちらも長い列・・・(先に来た方に乗るしかない)と決めて、十字路行きに乗車。

 時刻は十二時十五分・・・十二時半の「YRP野比駅行き」に間に合って欲しい。遅れてきたバスは満席状態、各停留所ごとに停車(これじゃ間に合わないわ)
 バスの後ろを振り向くと「三崎行き」のバスがピタリと付いている。

 乗り換えの料金は高いので、通常わたしは三崎方面行きに乗って衣笠城址から家まで歩く(15分)、それに比してYRP野比駅行きに乗ればバス停から家までは5分、この10分の差を、猛暑のために判断を鈍らせてしまった。


 ああ、そのおかげで、1時間に2本しかないバスに乗り遅れてしまい、30分の待ち時間、空白が生じた。
 読みが甘い(?)わたし、バス停でしょんぼり。


 隣家のKさんの「バスなんか待っていられないわよ、だから歩くの」といった言葉が頭を掠める。情けない・・・、道は続いているのだから、どこまでも歩いていけば必ず到着する。
(どっちのバスに乗る?)なんて判断より、「さあ、歩きましょう」の心意気が眩しすぎて見えない。(ちなみに、家から横須賀中央までは5キロ、家から衣笠十字路までは2キロくらいの距離)


 時間がもったいないか、身体を鍛えないことがもったいないか・・・どっちかを考えないで楽なほうを選択してきた結果がこの老人態を作り上げてしまった、(はいはい、おばあさんですよ)に甘んじている。

『ポラーノの広場』406。

2014-07-25 06:25:33 | 宮沢賢治
「そんならまぜ旅行届を出して遁げたのです。」
 デステゥパーゴはやっと落ち着きました。

 旅行届はリョ・コウ・トドと読んで、慮、講、止(留)。
 出してはスイと読んで、推。
 遁げたはトンと読んで、頓。
 落ち着きましたはラク・ジャクと読んで、絡、惹。


☆慮(あれこれ思いめぐらす)講(はなし)である。
 止めは推しはかり、頓(にわかに)絡(つながり)を惹きつけることである。