続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

再び・・・。

2015-09-18 06:37:38 | 今日の一枚。
 再び、不要の長物を作ってしまった。
 押入れをあけると、作っただけで未使用の噴飯物のバックが幾つも出てくる。幾つか整理して処分したけれど・・・。

 どうしてなのかな、手縫いでチクチク・・・多分わたしの中にあるDNAかもしれない。

 マッチのラベルの模様の大判ハンカチ・・・なんかレトロで…つい、作ってしまった。

 でもこのバック、軽くて持ちやすくて大容量の物が収まる使い勝手のいい形。(『すてきにハンドメイド』8月号より)

『銀河鉄道の夜』82。

2015-09-18 06:29:26 | 宮沢賢治
「今晩は、ごめんなさい。」ジョバンニはまっすぐに立ってまた叫びました。するとしばらくたってから、年老った女の人がどこか工合が悪いやうにそろそろと出て来て何か用かと口の中で云ひました。


☆混ぜて番(くみたてる)律(きまり)の教(神仏のおしえ)である。
 念(考え)が漏れる助(たすけ)を図る講(はなし)である。
 号(あいず)を和(調合して)推しはかり、磊(小さなことにこだわらないで)可(よし)とする。
 要(かなめ)の講(はなし)を詮(あきらかにする)運(めぐりあわせ)である。

『城』2087。

2015-09-18 06:20:23 | カフカ覚書
お見受けしたところ、ずいぶんおいそぎのようですからね。わたしたちがお邪魔にあがるということも、ご心配無用ですわ。初めから冗談のつもりでからかったにすぎませんからね。


☆お見受けしたところ、どうしてお急ぎなのでしょう。わたしたちが来たとしても案じることはありません。初めからただの冗談で、どうでもいい怨恨にすぎませんから。

秋彼岸。

2015-09-17 07:01:09 | 日常
 軒先に咲いた彼岸花。
 その名の通り、彼岸になると咲く。曼珠沙華・・・切ない朱色。

 母が65才で他界しているせいか、何故か65才を過ぎたころから、幻の時間を生きているような不思議な感慨を抱くようになった。

 生きているらしいけど、本当に〔わたし〕が見えるの? そんな気持ちでいる。

 現実に生きているわたしは、日常の渦中にいるらしい。
 ぼんやりと生きている。

『銀河鉄道の夜』81。

2015-09-17 06:45:41 | 宮沢賢治
その牛乳屋の黒い門を入り、牛の匂のするうすくらい台所の前に立って、ジョバンニは帽子をぬいで「今晩は、」と云ひましたら、家の中はしぃんとして誰も居たやうではありませんでした。


☆語(ことば)を新しく憶(おもいめぐらす)ことを告げる。
 悶(思い悩む)柔((やさしい)義勇(正義と勇気)の仁王(仏法の守護神)の題(テーマ)が初(物事の起こり)である。
 全(すべて)の律(きまり)を謀(計画し)、詞(ことば)に混じる番(くみあわせ)を運(めぐらせている)
 化(形、性質を変えて別のものになる)により、自由に推しはかることが、挙(すべて)である。

『城』2086。

2015-09-17 06:33:55 | カフカ覚書
「はんもくじゃありませんw」と、アマーリアは、長椅子から起きあがると、掛けぶとんをうしろに投げすてた。「そんな大げさなことではないのです。反目などというのは、世間で言っていることの受け売りにすぎません。さあ、お帰りになって。許婚者のところへお帰りになって。


☆「カイン(小舟)との敵対関係」と、アマーリア(作り話)は、不安な立場で覆われたものを投げた。「そんなに重大なことではないのです、敵対関係などというのは、単に一般の意見を受け入れているにすぎません。

若林奮『Ⅰ-5-9 スプリング蒐集・右手の先』

2015-09-16 06:58:43 | 美術ノート
 スプリング、sprinng・・・ばね、あるいは春。

 この作品の中に《springs》のコレクションがあるという。そして、指先二つの跡、右手とある。
 台座は層になっていて、浮いているというか剥がれかけた部分もある。円筒形の物体には後方の区切り板と前方の斜めに圧され切断された面がある。やはり少々浮いているように見える。

 これらをもって『スプリング蒐集・右手の先』と題している。

 スプリングは〔ばね〕でなく、〔春=青春〕を意味しているのだろうか。
 しかし、この中に、ばね(発条)の蒐集があると考えてみると、たしかに不穏な空気感を感じる。強い弾力は、この円筒形の物を弾き飛ばす威力を有しているかもしれない。否、内包されているばねは、むしろ緩和のため、衝撃を弱めるための物かもしれない。


 ばね(発条)には反発力と衝撃の緩和がある。

 この威力を抑制するものとしての右手の指跡。


 予想を超えるエネルギー、想定外の暴走を秘めた青春という時間。そして、その自制心である圧さえた指跡・・・青春の軌跡として閉じこめらた時空の提示かもしれない。

 スプリング・springs、二つの意味はそのまま通用する《秘めた時空の胸の鼓動、振動尺》なのでは、と、思いを馳せた作品である。


(写真は神奈川県立近代美術館/葉山『若林奮 飛葉と振動』展・図録より)

見つからない。

2015-09-16 06:32:24 | 日常
 月イチの七宝焼きの教室。
 メンバーのOさん、お気に入りの指輪を製作し、各メンバーに出来栄えを見せに歩いた。3班、1班、はて自分の席に戻ってみると、小さなハート形の七宝焼き部分が片方無くなっていることに気付いた。
(えっ、どこどこ?)
 最初は軽い気持ちで探し始めたものの、見つからない。

「だって、今あったモノが無いっておかしいでしょ!」

 メンバー八人が目を皿のようにして探した。もちろん彼女の道具箱は幾度もひっくり返して探した。

 なのに・・・ない!(こんなことある?)

 無いわけないでしょ、数分前まであったんだから。

 指輪の小さな飾り部分、小さなハートが二つ、濃いエメラルドグリーンの釉薬が掛けてあって可愛い仕上がり。(わたしもこの次は・・・)と思っていたモノ。


 あーぁ・・・でも、無いわけないでしょ。
「見ていない所って、ここだけよね」と、誰かが棚の下の隙間を指した。
「でも暗くて見えないわ、」
 懐中電灯をセンターに借りて覗いた。「無いわね・・」「無いみたい」

 そのうちセンターの方が長箒と塵取りを持ってきてくれたので再度確認。出てくるのはホコリとゴミだけ。

 ・・・。

「いいのよ、ありがとう。みんなに見てもらって・・・ごめんね」と、Oさん。

 確実にさっきまで目に見えていたものが極小(5ミリ程度)とはいえ、みんなの目の前から消えた。

 納得いかないけど、そういうことって確かに在ると・・・そう思うしかない。残念!

『銀河鉄道の夜』80。

2015-09-16 06:22:24 | 宮沢賢治
 ジョバンニは、いつか町はずれのポプラの木が幾本も幾本も、高く星ぞらに浮かんでゐるところに来ていました。


☆重ねていることを黙っている記は、翻(形を変えてうつす)。
 基(もと)を翻(つくりかえる)講(はなし)である。
 照(あまねく光があたる=平等)は普く貴(尊い)。

『城』2085。

2015-09-16 06:18:05 | カフカ覚書
というのは、もちろん自分には納得のいかないことだが、フリーダとあんたがた一家とのあいだにはひどい反目があるからだ、と白状した。


☆先祖の権力、もちろん理解しがたいことだが、フリーダ(平和)とバルナバス(北極星=死の入口)の一族とは深い敵対関係があるからだ。