続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)紅梅の。

2021-02-25 07:10:25 | 飯島晴子

   紅梅の右手にはげしき水あらむ

 右手はユウ・シュと読んで、憂、手。
 はげしき(激)はゲキと読んで、逆。
 水あらむ(水有)はスイ・ユウと読んで、吹、有。
☆紅梅の憂(うれい・/心配)の手(方法)に逆らう吹(風が吹いているようである)。
 ※親の思い通りにはいかない。

 紅梅はコウ・バイと読んで、哠、梅。
 右手はユウ・シュとよんで、有、取。
 はげしき(激)はゲキと読んで、激。
 水あらむ(水有)はスイ・ユウと読んで、吹、遊。
☆哠(白く輝く)梅が有る。手にして激しく吹(風が吹くこと)を遊(楽しむ)。

 紅梅はコウ・バイと読んで、交、媒。
 右手はウ・シュと読んで、迂、取。
 はげしき(激)はゲキと読んで、激。
 水あらむ(水有)はスイ・ユウと読んで、推、友。
☆交(交際)の媒(なかだち)を迂(遠まわし)に取り、激(励まし)、推(前へ押し出す)友がいる。


『飯島晴子』(私的解釈)蕨山。

2021-02-25 06:43:38 | 飯島晴子

   蕨山母の乳房を一瞥す

 蕨山は紅葉の名所、数多の紅葉の手(赤子)が母の乳房を希求したに違いない。

 蕨山はケツ・センと読んでは、決、選。
 母の乳房はボ・ニュウ・ボウと読んで、墓、新(new)、貌。
 一瞥はイチ・ベツと読んで、一、別。
☆決(きっぱりときめ)選んだ墓。
 新しい貌(外観)の一つを別(区分けした)。

 蕨山はケツ・サンと読んで、傑、参。
 母の乳房はボ・ニュウ・ボウと読んで、模、入、暴。
 一瞥はイツ・ベツと読んで、溢、瞥。
☆傑(優れた)参(仲間に加わった)。
 模(手探りで)入り、暴(すぐに)溢(いっぱいの人たち)を瞥(ちらりと見た)。

 蕨山はケツ・サンと読んで、結、三。
 母の乳房はボ・ニュウ・ボウと読んで、簿、新(new)謀。
 一瞥はイツ・ベツと読んで、逸、別。
☆結(結末)の三つは簿(ノート)にある。
 謀(計画)を逸(隠した)別(同じでないもの/別のノート)がある。


R.M『ヘーゲルの休日』

2021-02-25 06:22:56 | 美術ノート

   『ヘーゲルの休日』

 雨傘の上に水の入ったコップがある。この均衡はただものではない!
 常にこの均衡は崩れないのだろうか。多分、こぼれたり、蒸発したり傘の中に入ったりするかもしれない。
 背景は薄オレンジのベタであり、時代を問わない約束である。

 雨傘が描く弧・・・これは地球に例えているのではないか。
 地球の歴史、水は傘(地上)の上、空へと蒸発し、雲となり、雨となり、地中(傘)に帰る。大いなる地球の水の循環の、人あるいは生物はこの水なしに生命を維持することはできず、常に水とともに在り続けている。

 雨傘の上のコップの水、これ以上不安定なものはない。しかし、億年の歴史を支え続け、この枯渇を見ることがなかったゆえに歴史は過酷な時代をも連鎖し、今日につなげている。
 コップの水を支えているのは雨傘(地球)であるが、雨傘はコップの水なしには存在理由を失ってしまう。存在の根源はここにあるという証明である。


 写真は『マグリット』展・図録より


『城』3599。

2021-02-25 06:10:51 | カフカ覚書

きみは、一度でもフリーダの眼つきをよく注意してみたことがあるかい。あれは、もう酒場娘の眼つきではなく、ほとんどお内儀のする眼つきだった。


☆あなたは、先祖の傷痕を気を付けてみたことがありますか。あれは死の入り口付近の作り話などではなく、ほとんど先祖の言葉だった。


『飯島晴子』(私的解釈)蓬葉の。

2021-02-24 07:11:35 | 飯島晴子

   蓬葉の繊かくて母消えられぬ

 蓬葉はホウ・ヨウと読んで、峰、様。
 繊かくてはセンと読んで、茜。
 母消えられぬはボ・ショウと読んで、暮、粧。
☆峰(高い山)の様(姿)。茜に暮れていく。粧(装い)がある。(母の最期、母と娘の惜別の情、自然の論理に従わないわけにはいかない無念)

 蓬葉はホウ・ヨウと読んで、放、要。
 繊かくてはセンと読んで、遷。
 母消えられぬはボ・ショウと読んで、募、試用。
☆放(思いのままにすること)が要(かなめ)の遷(移り変わり)がある。
 募(広く求めて)試用(試しに使うこと)である。

 蓬葉はホウ・ヨウと読んで、法、用。
 繊かくてはセンと読んで、宣。
 母消えられぬはボ・ショウと読んで、簿、抄。
☆法(手立て)を用(必要)と、宣べる。
 簿(ノート)に抄(抜き書き・注釈)がある。


R.M『記念日』

2021-02-24 06:36:22 | 美術ノート

   『記念日』

 室内に巨岩石が鎮座している。岩は部屋いっぱいの大きさであれば、入り口から入れたとは考えにくい。
 岩が先に、すでに在ったとしか考えられないが、岩の存在のために部屋を設えるなんてことがあるだろうか。
 同時にあった、共存である。部屋は精神、岩は信仰〈神〉であり生きる術(糧)であれば、精神は信仰で満ち足りていた、あるいは洗脳されていた。ということかもしれない。

 信仰ありき、そして自身が形成されていく。
 自身と信仰のあり方を問うものかもしれない。絶対的な教えから逸脱することは許されないが、守られてもいる。この関係からの解放は困難かもしれない。この岩(『主なる神はとこしえの岩だからである』イザヤ書)を屋外(精神の外)に出せば自身も崩壊してしまうのではないかという畏れは、潜在的に硬く自身の中に結びついているのかもしれない。

 この岩、ある意味不可解なものは自身を圧している、否、自身が内包しているのである。抱えた問題の深さは他者からは推しはかる術もないが、彼は確かに重く、大きなものに本来の自由を拘束されていると感じ、そのものと対峙している。


 写真は『マグリット』展・図録より


『城』3598。

2021-02-24 06:21:30 | カフカ覚書

フリーだがそのほかの点で同であるにせよ、また、自分の地位をどれほど高く買いかぶっているにせよ、仕事の点では経験を積んでいて、冷静で沈着だった。これは、きも自身もほめそやしていることだ。もちろん、きみはこの教訓を役だたせることはしなかったがね。


☆もしそうでないとしても、どうしてこの場所を評価し、多くの旅人(死人)を冷静に支配し、きみ自身も同意している。もちろん冷静にそれを阻止することはなかったけれど。


『飯島晴子』(私的解釈)紅梅の。

2021-02-23 07:31:30 | 飯島晴子

   紅梅の下やもぐらの知恵ふかく

 紅梅の思惑より暗黙の男女の機微のほうが深く絶妙である。

☆紅梅はコウ・バイと読んで、講、媒。
 下やもぐらの(下土竜)はカ・ト・リュウと読んで、果、徒、留。
 知恵深く(知恵深(チ・ケイ・シン)と読んで、千、系、新。
☆講(和解)の媒(仲立ち)をした果(結果)、徒(友人)は留まり、千(たくさん)の系(つながり)を新たにした。

 紅梅はコウ・バイと読んで、洪、狽。
 下やもぐらの(下土竜)はカ・ト・リュウと読んで、禍、杜、流。
 知恵ふかく(知恵深)はチ・ケイ・シンと読んで、地、傾、進。
☆洪(大水)に狽(慌てた)禍(災害)の杜、流されて地の傾きが進んだ。

 紅梅はコウ・バイと読んで、耕、培。
 下やもぐらの(下土竜)はカ・ド・リュウと読んで、加、努、隆。
 知恵ふかく(知恵深)はチ・ケイ・シンと読んで、質、慶、親。
☆耕(たがやし)培(つちかう)。
 加(その上にくわえて)努(力を尽くした)。
 隆(盛んになった)質(内容)を慶(喜ぶ)親(父母・自身)である。
※耕(働いて生活を立て)売(商う)とも読める。


『飯島晴子』(私的解釈)灰の音。

2021-02-23 06:44:26 | 飯島晴子

   灰の音あつまってくる涅槃像

☆灰の音は聞いたことがない。無、零に限りなく近い。あるかもしれないが、確信したことがない。この時空こそ迷いや苦しみから解放される涅槃の境地かもしれないに話すこと)。

 灰の音はカイ・インと読んで、解、因。
 あつまったくる(集来)はシュウ・ライと読んで、蒐、頼。
 涅槃像はネ・ハン・ゾウと読んで、音、判、造。
☆解(バラバラに離すこと)に因って蒐(探し求める)。
 頼りは音であり、判(可否を定めて)造る。
※涅槃像の涅はデツ・ネチと読むらしいが、デツ・ネチに相当する字がないので(ネ)と読んで解釈した。あみ)は、

 灰の音はカイ・オンと読んで、悔、怨。
 あつまってくる(集来)はシュウ・ライと読んで、醜、磊。
 涅槃像はネ・ハン・ゾウと読んで、寝、煩、蔵。
☆悔(過ちに気づいて残念がり)怨(恨めしく思うこと)は、醜い。
 寝ることで、煩(わずらわしさ)を蔵(おさめる)。


『飯島晴子』(私的解釈)遠方の。

2021-02-22 07:43:41 | 飯島晴子

   遠方の泪のひゞく立雛

 遠方はエン・ホウと読んで、艶、方。
 泪のひゞく(泪響)はルイ・キョウと読んで、涙、脅。
 立雛はリュウ・スウと読んで、留、数。
☆艶(色っぽい)は、方(手立て)である。
 涙で脅(おどし)、留(引き止める)数(はかりごと)がある。

 遠方はエン・ホウと読んで、縁、放。
 泪のひゞく(泪響)はルイ・キョウと読んで、類、驚。
 立雛はリツ・スウと読んで、律、崇。
☆縁(つながり)を放(遠ざける)類(血のつながり)に驚く。
 律(物事の基準となる決まり)を崇(尊ぶべきである)。

 遠方はエン・ホウと読んで、艶、朋。
 泪のひゞく(泪響)はルイ・キョウはと読んで、類、嬌。
 立雛はリュウ・スウと読んで、理由、雛。
☆艶(つやっぽい)朋(友達)の類(仲間)は嬌(可愛らしい)。
 理由は雛(幼く一人前でない)。