相模原市南区下溝に四季の花が絶えない広大な「県立相模原公園」はある。今当園では華やかに咲き誇っていた「チューリップ」や「ネモフィラ」が終焉の時を迎え代わってクスノキゲート前の駐車場に設置の4つのコンテナに一見コスモスかと見間違いそうな可憐な花の「アグロステンマ」と「ハナビシソウ」が満開となって迎えてくれる。「アグロステンマ」はナデシコ科ムギセンノウ属の花である。和名は「ムギセンノウ」(麦仙翁)と呼ばれる。正しくは「アグロステンマ・ギタゴ」(Agrostemma githago)。花名はギリシャ語のagros(畑、野原)とstemma(王冠、花冠)で、畑に生える花を大輪の花の冠に見立てて名づけられた。秋まきすると翌春には1mほどまっすぐ伸びた細い伸びた茎先に柔らかなうぶ毛でおおわれた緑の葉に花弁に放射状の線が入り中心が白い5弁の大きな紫ピンクの花を咲かせる。この花は地中海沿岸から西アジアに3種が分布する一年草。ヨーロッパでは麦畑の雑草として知られるほど丈夫な性質で原産地以外にも分布を広げている花である。4月の誕生花で花言葉は「気持ちがなびく」、「自然を好む」である。(2005)







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