藤沢市江の島に朝廷及び武将をはじめ、庶民からも篤く信仰されていた「江島神社」は鎮座している。創建は土御門天皇 建永元年(1206)、時の将軍・源實朝が創建。その「江島神社」の「辺津宮」境内の左側一画に鮮やかな朱色の八角のお堂「奉安殿」があり、ここに日本三大弁財天として有名な御尊像「八臂弁財天」(鎌倉時代初期の作で平成31年3月 国重要文化財指定)と「裸弁財天・妙音弁財天」が祀られている。他にも神奈川県の重要文化財に指定の宝物が保管されている。「裸弁財天」ともいわれ、琵琶を抱えた全裸体の座像である。女性の象徴をすべて備えられた大変珍しい御姿で鎌倉時代中期以降の傑作とされている。源頼朝が鎌倉に幕府を開くとき、奥州の藤原秀衡調伏祈願のため、 文覚上人に命じて造らせ、21日間祈願させたことが「吾妻鏡」に記されている。 江戸時代には八臂弁財天は勝運守護の神様として武家から庶民にまで広く信仰を集めていた。音楽芸能の上達を願う人の信仰を集めているところである。(2112)






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