ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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NYダウ108ドル高、NY原油44ドル、ドル90円で越年(学校で教えてくれない経済学)

2009-01-01 10:04:19 | 経済学
 新年明けましておめでとうございます。『学校で教えてくれない経済学』本年もよろしくお願い申し上げます。
2008年は9月15日、リーマンブラザーズ破綻で加速化した世界の金融危機により、米国経済は、羅針盤を失ったまま漂流続ける船の如く見られている。ところが、12月31日、NY株式市場は、米新規失業保険申請件数が予想外に減ったことを材料に買われた。
アメリカでは晦日、大晦日と言わないが、年の暮れの2営業日続けての上昇で、前日比108ドル上げ、8,776ドルで取引を終了した。上がった株、下がった株様々だが、薄商いながら、株を枕に越年しようと思ったひとが比較的多くいて株を押し上げたのかもしれない。
NY原油(WTI)先物相場は、前日比バレル5.57ドル上昇、44.60ドル、ブレント〈重質油〉相場もバレル5.15ドル上昇、45.30ドルで取引を終了した。原油WTI相場はバレル32ドルまで下げた。OPECも30ドルは割りたくないだろう。UAEが輸出を15%減らすと発表した。いかにも下げ過ぎだと、相場自身が気づいたのであろう。
金相場は前日の下げ分を取り戻し、オンス15.55ドル高い、878ドルで取引された。金はドルの反面教師と見られるケースが多い。最近の金相場の動きを見ていると、ドルはこの先まだ下がると、「水鳥」が肌で感じているのかもしれない。
NY債券相場は、値上がりし、利回りは、2年物0.768%,10年物2.219%、30年物2.67%へそれぞれ下落した。3ヶ月物銀行間取引金利(ライボー)は、前日の1.435%から1.425%と2004年6月以降で最低水準まで下落している。
NY外国為替市場では、気持ちドルが買われ、1ユーロ=1.3961ドル、1ドル=90.70円で取引された。ただ、一見静かに見える川面の底には勢いよくドル売りの流れが続いている。
経済は人間のからだとよく似ている。過度にバランスを崩すと病気になる。相場はからだで言えば体温や血圧のようなものだ。相場は経済が健康か健康でないかについて貴重な信号を送っている。日本人には相場を嫌う人が多い。上手に付き合えば大いに参考になるだろう。
お金は血液に例えられる。春の小川のようにサラサラ血管の中を流れているときは病気にならない。血管が詰まり血液の流れが悪くなると確実に病気になる。銀行間金利を示すライボー金利が下がってきたことは、緊張で収縮していた血管が落着きを見せ始めた兆候だろう。
青筋を立てて怒るということばがある。怒りは敵と思えと徳川家康の家訓の第一行に書いてある。笑う門に福来ると言うではないか。感謝の気持ちを忘れないひとは実にいい笑顔をしている。笑顔のいい人には血管収縮、金融収縮は起り難いことを昔の人は教えている。
それにしても日本人は悲観的に物事を考える人が多過ぎる。マスコミ報道に典型的に現れる。事態は刻々悪化していることは事実である。しかし、過ぎた楽観は慎むべきだが、悪い話をこれでもか、これでもかと流されると、治りかかっている病人の命も奪うから怖い。
トヨタがことし3月決算で1500億の赤字を出すという。トヨタは2兆円、3兆円とも言われる資金を蓄えている。トヨタ程の企業がみすみす資金を無駄にするはずがないだろう。円高で国が滅びるような話を流している。自国通貨の価値が上がって悲しむ道理はない。
怒りは敵と思え。笑う門に福来る。度の過ぎる悲観はいけない。健康第一で頑張ろう。(了)

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元旦

2009-01-01 00:42:16 | 情報や案内及び雑談


旧年中は、当ブログを閲覧頂きありがとうございました。

皆様にとって幸せな年でありますようにお祈り致しております。

新たなページが開かれる年のような気がします。


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