2009年年明けのNY株式市場の動向を世界が注目していたが、年末の好地合いを受け継いで258ドル、6.5%高、9034ドルで一年のスタートを切った。ただ、企業収益、金利、インフレの見通しが依然不透明であり、このまま上昇を続けると見る専門家は少ないようだ。
今朝のWSJ紙の記事を読んでいると、バット(but)とかハウエヴァー(however)という言葉を文の前に付けたり後ろに付けて、今ひとつすっきりしない。1月2日は金曜日だが「月曜(1月5日)の様子を見た上でないとなんとも言えない」といった調子である。
短距離レースの場合はスタートダッシュが勝敗を決める。今回の金融危機回復は、マラソンレースだからはじめ飛ばしてもレース途中で間違いなく息切れすると見ているようだ。この日は出来高も少なかった。参加者が少ない中、原油高を材料にして資源株がリードした。
NY原油(WTI)相場は、バレル1.74ドル高い46.34ドルで取引を終了した。ブレント(重質油)がつれ高して46.90ドルで取引された。ガザ空爆やOPEC減産が材料に使われた。しかし、世界の原油需要減少をカバーしきれないだろうとWSJ紙は解説している。
足元の米国の経済指標は決して明るくない。米景気の先行指標に使われるISM指数は、11月の36.2から12月32.4へ5ヶ月連続の減少となった。米GDPの70%は個人消費である。借金漬けだったアメリカ人が借金を減らすとなると影響は少なくない。
NY外国為替市場では、休みの谷間の薄商いの中、NY株高を材料にドルが買われた。このところドル売りが目立っていた日本円とスイスフランに対してドルが買われ、1ドル=92.38円、1ドル=1.0803フランと2週間来の高値をつけたとWSJ紙は解説した。ドルは対ユーロ、対英ポンドでも買われ1ユーロ=1.3844ドル1英ポンド=1.4466ドルへ上げた。
2009年は為替がキーワードになると見られる。ペーパーマネーを天井知らずに印刷してばら撒く米国のドル、景気後退が鮮明になってきたEUの追加利下げ期待のユーロ、EU以上に深刻なお台所を抱えてゼロ金利不可避の英国ポンドから目が離せないだろう。
ベルリンの壁が崩壊して今年は20周年を迎えたが、昨日のWSJ紙は、今年10周年を迎えたが、金融不安を抱えるスロバキアを16番目のメンバーに加える。実力の違いすぎるメンバーを抱えながら、統一通貨、同率金利でユーロ圏の金融政策の舵取りを進めなければならないことからユーロに新たな悩みが始まると紹介していた。
スロバキアのあとには、スロバキア以上に問題を抱えるチエコ、エストニア、ハンガリー、ラトヴィア、リトワ二ア、ポーランドが順番待ちでユーロ参加を目指している。現メンバーの中でも10年物国債の利回りで見れば、ドイツと比べるとイタリアで1.4%、ギリシアとは2.4%と大きく開いている。温度差があり過ぎるとWSJ紙は指摘している。
英国がユーロ加盟を密かに進めていたとブラウン首相が非難された。英国は米国以上に深刻な金融危機に直面している。現在英国の政策金利は2.0%であるがゼロ金利は不可避とされ英ポンド売りが大勢だ。一年前1英ポンド=1.7ユーロが今1ユーロ目前まで下げた。
日本はどうか。ベルリン壁崩壊後20周年もユーロ誕生10周年も他人事の人が多い。地球は一つである。経済とからだの健康は共通点が多い。肩こりはなぜ起こるのか。蕁麻疹はなぜ出来るのか。世界の動きに目を向ける若者が一人でも多く日本にも育って欲しい。(了)
今朝のWSJ紙の記事を読んでいると、バット(but)とかハウエヴァー(however)という言葉を文の前に付けたり後ろに付けて、今ひとつすっきりしない。1月2日は金曜日だが「月曜(1月5日)の様子を見た上でないとなんとも言えない」といった調子である。
短距離レースの場合はスタートダッシュが勝敗を決める。今回の金融危機回復は、マラソンレースだからはじめ飛ばしてもレース途中で間違いなく息切れすると見ているようだ。この日は出来高も少なかった。参加者が少ない中、原油高を材料にして資源株がリードした。
NY原油(WTI)相場は、バレル1.74ドル高い46.34ドルで取引を終了した。ブレント(重質油)がつれ高して46.90ドルで取引された。ガザ空爆やOPEC減産が材料に使われた。しかし、世界の原油需要減少をカバーしきれないだろうとWSJ紙は解説している。
足元の米国の経済指標は決して明るくない。米景気の先行指標に使われるISM指数は、11月の36.2から12月32.4へ5ヶ月連続の減少となった。米GDPの70%は個人消費である。借金漬けだったアメリカ人が借金を減らすとなると影響は少なくない。
NY外国為替市場では、休みの谷間の薄商いの中、NY株高を材料にドルが買われた。このところドル売りが目立っていた日本円とスイスフランに対してドルが買われ、1ドル=92.38円、1ドル=1.0803フランと2週間来の高値をつけたとWSJ紙は解説した。ドルは対ユーロ、対英ポンドでも買われ1ユーロ=1.3844ドル1英ポンド=1.4466ドルへ上げた。
2009年は為替がキーワードになると見られる。ペーパーマネーを天井知らずに印刷してばら撒く米国のドル、景気後退が鮮明になってきたEUの追加利下げ期待のユーロ、EU以上に深刻なお台所を抱えてゼロ金利不可避の英国ポンドから目が離せないだろう。
ベルリンの壁が崩壊して今年は20周年を迎えたが、昨日のWSJ紙は、今年10周年を迎えたが、金融不安を抱えるスロバキアを16番目のメンバーに加える。実力の違いすぎるメンバーを抱えながら、統一通貨、同率金利でユーロ圏の金融政策の舵取りを進めなければならないことからユーロに新たな悩みが始まると紹介していた。
スロバキアのあとには、スロバキア以上に問題を抱えるチエコ、エストニア、ハンガリー、ラトヴィア、リトワ二ア、ポーランドが順番待ちでユーロ参加を目指している。現メンバーの中でも10年物国債の利回りで見れば、ドイツと比べるとイタリアで1.4%、ギリシアとは2.4%と大きく開いている。温度差があり過ぎるとWSJ紙は指摘している。
英国がユーロ加盟を密かに進めていたとブラウン首相が非難された。英国は米国以上に深刻な金融危機に直面している。現在英国の政策金利は2.0%であるがゼロ金利は不可避とされ英ポンド売りが大勢だ。一年前1英ポンド=1.7ユーロが今1ユーロ目前まで下げた。
日本はどうか。ベルリン壁崩壊後20周年もユーロ誕生10周年も他人事の人が多い。地球は一つである。経済とからだの健康は共通点が多い。肩こりはなぜ起こるのか。蕁麻疹はなぜ出来るのか。世界の動きに目を向ける若者が一人でも多く日本にも育って欲しい。(了)