ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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NYダウ81ドル安、NY原油48ドル、NYドル93円(学校で教えてくれない経済学)

2009-01-06 16:12:20 | 経済学
ブッシュ大統領が広島を一昨日訪問していたため交通渋滞がひどかったと近くの喫茶店の客が話していたとマスターからが聞いた。どうして今頃、広島にと店で話題になっていた。
 さんざんの評判のブッシュさんの後釜に座るオバマ次期米大大統領がいよいよワシントン入りした。二人の娘さんが郊外の私立学校に通うことが決まったとも報じていた。オバマ氏の7700億ドル強の景気刺激策が議会で審議されることで期待感が高まっている。
 週明けのNY株式市場では、米企業業績悪化とオバマ経済刺激策に対する期待感との綱引きとなり、米景気悪化懸念が上回った。原油相場がバレル48ドルまで急騰したことも悪材料にされ、NYダウは先週末比81ドル安の8,952ドルで取引を終了した。
 NY原油先物市場では、イスラエルのガザ攻撃がエスカレートしてきたこととOPEC減産が実行されているとの材料を好感して、値上がりし、バレル48.81ドルで取引を終了した。一時、49.18ドルまであった。ガソリン、灯油も値上がりした。
 NY外国為替市場では、オバマ景気刺激策期待からドル賀引き続き買われた。1ユーロ=1.3616ドル、1ドル=93.45円、1ユーロ=127.10円で取引された。イタリア国債を巡る賄賂スキャンダルが引き金でユーロ売りが目立ったと今朝のWSJ紙は紹介している。
この日のユーロ売りには、ECBルーカス・パパデモス副総裁がインフレ率低下から見て追加利下げは正当化されると発言したことも影響した。英国中央銀行も英小売不振から大幅利下げが予想される。英欧の利下げを材料に対ポンド対ユーロでドル買いが当面続きそうだ。
 今朝のWSJ紙は、英国の小売不振が深刻化していると報じた。英でパート大手のデーべンハウスが10億英ポンド(約1,360億円)の赤字決算発表が予想される。当社の株価は昨年で67%値下がり下。その他デパートも値引き合戦が熾烈で傷口を広げている。
 今朝のNHK/BS[おはよう世界]では、250年の歴史を持つ陶器老舗のウエッジウッド破綻のニュースを伝えていた。日本のテレビで、「結婚式の引き出物にウエッジウッドを手配していた。縁起物なので困ったことになった」と話していたそうだ。
 「おはよう世界」では、米金融危機の影響は、中国の深圳でも深刻な打撃を与えていると報じていた。アパレル、家具、プラスチック、家電製品組み立てが80%を占めていたので被害が大きい。失業者は既に5万を越え、さらに増える見通しと政府役人が説明していた。
 今朝のブルームバーグニュースが、12月の米自動車販売が軒並み30%以上減少したと報道していた。GM31%,フオード32%,クライスラー52%、トヨタ37%、ホンダ35%、日産31%それぞれ減少した。米政府は174億ドル救済ではクリアできないと報道していた。
 アメリカ人にとって車は日本人の下駄のようなものだとよくいわれた。はだしで歩けない。
アメリカでは車がなければ最寄のスーパー一つ買い物に出ることもできないことをアメリカで生活して実感した。そのアメリカで車が売れない。自動車ローンが厳しくなったからだ。
米国も英国も借金をベースに全ての買い物が成り立っていた。それが今回の金融危機が帳消しにした。日本も他人事でない。原油も48ドルに戻してきた。期待感だけでは今回の不況は乗りきれない。今朝のNYダウの様子見はそのあたりを教えている。(了)

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