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H2Aロケット打ち上げ成功、金40ドル高、原油46ドル、対英ポンド、対ユーロで円高進む

2009-01-24 07:49:33 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


 衛星8個を載せて大型ロケットH2Aが種子島宇宙センターからの打ち上げに成功した。11年度から韓国の衛星の打ち上げも予定されている。日本の技術が国際的な広がりを見せるということで大変な「変化」である。日本人としても楽しみが一つ増えた。

 春はセンバツとともにやってくる。3月21日から、新装なる阪神甲子園球場を舞台に、第81回選抜高校野球大会が始まる。一般選考で、慶應と早稲田実業が選ばれた。二校が勝ち残れば大会初の早慶戦が見られると新たな話題を提供した。

 オバマ新政権では、日本をよく知った面々が大統領補佐官などに就任する。ブッシュ政権時代、「ジャパン・パッシング〈日本無視〉」と言われたアメリカの対日政策に「変化(Change)」が期待される。ただ、米国が変わっても日本が変わらぬと失望は倍加する。

 チモシー・ガイトナー氏が、昨日、オバマ新政権の財務長官として、正式に米議会で承認されたが「中国は為替操作している」と発言して、アメリカの対中国政策に「変化」を見せた。この発言のあと、中国元切り上げ圧力として働くとの見方が生まれている。

為替に関する動きでは、ロシア通貨ルーブルの値下がりに、ロシア政府が現行レベルから10%幅で下限を設けた。外国人が資金を引き出し、6000億ドル以上あった外貨が4000億ドルを割った。これ以上の流失に歯止めをかけるためだと今朝のWSJ紙は報じた。

昨年10~12期の英国GDPが前期比 1.5%減と発表され、英国のリセッション入りが確認された。NY為替市場で、英ポンドが対ドルで85年9月以降の最安値を更新、1英ポンド=1.3597ドルで取引された。対円では1英ポンド=119円で、新局面に入った。

ドイツの民間機関が1月のドイツの生産指数が12月の39.5から38.0へ落ちたと発表後、ユーロが売られ、1ユーロ=1.2788ドルで取引された。対円では1ユーロ=112円である。寄り合い所帯のユーロ圏がまとまった景気対策を打ち出せないとの見方が台頭している。

ルーブル、英ポンド、ユーロの値下がりに加えてスイスフランも値下がりした。NY市場で1ドル=1.1697スイスフランで取引きされた。対円では1フラン=75円である。一年前は1フラン=98円だった。スイス銀行の金利は0.5%で、事実上ゼロ金利が背景にある。

為替ついでに言えば、ドルも対円では88円まで値下がりしている。一年前は1ドル=110円だった。日本の中だけで生活していると為替レートの動きにどうしても鈍感になる。しかし、短期間のうちに、全ての外国通貨に対して日本円が大幅に値上りする事態は異例である。

今朝のCNNテレビで、NY金先物市場で、金相場が前日比オンス40ドル急騰、895ドルで取引されたと出ていた。金は昨年オンス1013ドルの史上最高値をつけたあと750ドル台まで下げていた。世界の通貨が軒並み下げできたのでたまらず上げてきたのかもしれない。

今朝の日本の新聞を読んでいたら、4月からの料金を関電が据え置き、大阪ガスは値上げと小さく出ていた。NY原油は1月23日、バレル46ドルと戻り基調だが、高値147ドルの1/3である。原油,天然ガスが大幅値下がり、おまけに円高でも電気代、ガス代は下らぬ。

日本の扇子は日本人の縮み志向の象徴だとある韓国の学者の本で読んだことがある。マスコミも悲観的な話に敏感に反応する。自国通貨が高く評価されても前向きに受け止めない。H2Aロケットの打ち上げ成功は日本人の誇りだ。元気を出して不景気を吹き飛ばそう。〈了〉

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