ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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やるといったらやる!!オバマ大統領グアンタナモ収容所閉鎖に動く(学校で教えてくれない経済学)

2009-01-22 14:06:44 | 経済学
 オバマ米大統領がキューバにあるグアンタナモ収容所閉鎖に向けて動き出したと今朝のNHK・BS「おはよう世界」で紹介していた。9・11テロ事件後、身柄を拘束されたトルコ人が収容所でうけた悲惨な拷問の実態が明らかにされ、米国でも問題になっていた。

 オバマ氏は大統領選に立候補したときからグアンタナモは解決すると公約していた。オバマは約束したことは実行する。やるといったらやる。彼の狙いは有言実行の大統領だということを天下に示すことだったのではなかろうか。世論を味方にする百戦錬磨の戦略家である。

経済政策チームとの会合ではサマーズ戦略会議議長のもと、8,000 億ドルの景気刺激策の具体的打ち合わせをはじめたと伝えていた。米国では大統領就任後3ヶ月間はハネムーン期間と呼ばれる。この間にいかにポイントを稼ぐか。オバマ大統領は十分計算している。

「おはよう世界」では、英国BBCは、英国が深刻な金融危機で失業者がここ10年で最大の192万人増え、失業率が国全体で6.1%に達したと報じていた。一方、ロシアRTRテレビが、ロシアの失業者が昨年10月1日からの3ヶ月で20%増えたと伝えた。

ドイツZDFは、ドイツのGDPが2008年の1.3%増から2009年はマイナス2.25%になる。失業者は昨年の303万人が350万に増加するため財政出動するとの政府方針を伝えた。これに対して野党は大連立のむだ使いだと批判していると紹介した。

フランス・ドゥーは、国の支援を受けた自動車メーカーの経営トップが巨額のボーナスを手にしたことに批判が高まっている。ルノーのゴーンCEOが昨年末ボーナス139万2000ユーロを全額返上したと伝えた。

昨年末のユーロは対円で1ユーロ=135円だから円換算すればゴーンさんのボーナスは1億8,800万円になる。今朝の東京外国為替市場では、1ユーロ=114円で目減りだが、それでも1億5,800万円である。給料はもらいその上ボーナスということで非難が集中した。

NY株式市場では、IBMやノーザントランス銀行が予想を上回る好決算を発表したことを好感して、前日下げた分をほぼ帳消しにする279ドル上げ、8,228ドルで取引を終了した。NY原油(WTI)先物相場は株高の影響もありバレル2.71ドル上げ43.55ドルで終了した。

この日のNY株反発は、ガイトナー次期財務長官が、議会公聴会で「数週間以内に景気刺激策の具体的内容が明らかにされるだろう」と語ったことで、期待感が高まったためと今朝のブルームバーグニュースは解説していた。

NY金先物市場は、オンス855ドルへ小幅反落した。その他商品相場では、小麦がブッシエル5.71ドル、コーン3.90ドル、大豆10.20ドルと反発した。特に大豆は最高値に近づいている。商品市場から一時、避難していた「水鳥」が「餌場」に戻る気配が出てきている。

「餌場」ということでは、外国為替市場では、日本円は格好の「餌場」であろう。先で値下がりする通貨に「水鳥」が寄ってくるはずがない。日本は今回の世界的な金融危機でも比較的被害が軽微に済んだ。「水鳥」に円は先高と嗅ぎ付けられたから、当然標的にされる。

狙われているということでは、日本の個人預貯金である。中でも郵貯銀行の2兆ドルであろう。米・英・EUの金庫は空である。歯止めなき巨額の財政出動はその証であろう。

オバマ大統領は電光石化である。丸裸にされぬ心構えが日本の政治家に求められる。(了)

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ウイーン美術史美術館 静物画展風景(スケッチ&コメント)

2009-01-22 08:33:45 | スケッチ


ウイーン美術史美術館 静物画展風景

江嵜企画代表・Ken



 「静物画の秘密展」というサブタイトルで、17世紀のオランダの静物画を中心に、75点の作品が、ウイーン美術史美術館から神戸にある兵庫県立美術館にやってきた。東京,仙台と来て、神戸のあとは青森を回る予定である。
 ウイーン美術史美術館は、ハプスブルグ家が神聖ローマ帝国を継承した時代からの作品を多く所蔵している美術館であることでもよく知られている。
 今回の展覧会では、有名なブリューゲル父子の父親のヤン・ブリューゲルの花の絵を見ることができる。
 「花瓶の花とグラーフォリンゲンの包囲船戦」と題するヤン・ファン・デン・ヘッケの絵のまえに椅子があり会場の様子をスケッチした。
 ハプスブルク家との関係では、本展の目玉として本邦初展示の「薔薇色の衣装のマルガリータ王女」(ディエゴ・ベラスケス画)の少女像が人気を集めていた。少女に添えられた可憐な薔薇の花が印象的である。
 会場のパネルの解説に、将軍吉宗に命じられて享保二年(1726)にオランダから5点の油絵が日本にもたらされた。また、北斎の浮世絵に見られる遠近法や明暗の技法はオランダの絵から学んだという。オランだ人ゴッホは日本の浮世絵の影響を受けていると解説にあった。
 神戸展は3月29日迄開かれている。一点一点味わいがある。時間を見つけてもう一度ゆっくり観たいと思う次第である。〈了)


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