宝塚大劇場で高句麗を舞台にした歌劇「太王四神記」(2月2日まで)のキップがあるからと誘われ出かけた。宝塚大劇場の前を通ったことは何度もあるが、女の園というつまらない先入観があり今回がはじめてだった。鮮やかな舞台衣装、晴れやかな舞台を堪能した。
ぺ・ヨンジュン主演で話題のテレビドラマを世界で始めて舞台化した。東京宝塚劇場でも2月13日から公演が予定されている。東京方面のファンも大いに楽しませてくれそうだ。
係りの人に客席の数を聞いたら2550あると答えてくれた。2階席中央の全体を見渡せる位置で見た。舞台狭しと乱舞する様はさすが宝塚である。ただ、宝塚ファンの友だちによれば今年は不景気のせいか客の入りが少し少ないような気がする。もったいないと話していた。
世界的な金融危機のあおりを食って、不景気風が日本にも吹き始めたのであろうか。昨日は山科へ出かけたあと宝塚へ足を延ばした。往復の電車は平日昼ひなかにもかかわらず大混雑していたから、輸出オンリーの会社を除けば、言われるほど不景気でないのかもしれない。
輸出オンリーということでは、ニューズウイーク(日本版)最新号に、「オバマの景気刺激策は「呼び水」にすぎない。真の景気回復には輸出型経済移行が不可欠だ。」というタイトルでコラムニストのロバート・サミエルソン氏の記事を掲載していた。
同誌は「ドバイ、宴の終焉」と言うタイトルで「中東の優等生は砂上の楼閣だったのか」という特集を組んでいる。ドバイは原油急落で状況が一変した。世界経済危機で、ドバイ・ドリームの暗部が表面に浮き上がり始めたと書いている。
原油の値段は最高値から1/3以下に下がった。天燃ガスも似たようなものだ。1000立方米当たり高値の1300ドルドルから現在460ドルまで下り、年半ばまでに280ドルもあるとニューズウイークは予測している。天然ガス世界トップのロシアの威信は大いに失墜した。
ドバイもロシアもひどいことになっているが、ヨーロッパも手痛い打撃を被ったことが段々と明るみに出てきた。1月15日、ECB(欧州中央銀行)が政策金利を年2.0%に引き下げた。英国は既に1.5%である。原油急落でインフレ懸念が後退したからだと説明している。
為替レートは金利差に連動して動きやすい。ECBの今回の利下げを織り込んでユーロは、1ユーロ=1.312ドル台、1ユーロ=117円台まで既に値下がりしている。この先何処までユーロの値下がりが続くのか不透明だが、ECBの金利政策が大いに影響するだろう。
ドルは対ユーロや対英ポンドでは上げているが、日本円に対しては1ドル=89円台まで値下がりしている。米国民は借金こりごりだと預金を始めた。一方、オバマ経済政策8000億ドル注入で、国の借金は3兆ドルまで増える。借金が急増する通貨は基本的に買えない。
日本では自国通貨の値打ちが上がった。輸入の99%を依存する資源価格が下がった。通貨の価値が上がり、原油,天然ガスの値下りで日本の燃料コストは確実に下がっている。余りに急激な円高は良くない。しかし、日本以外の全ての国は非常事態に直面している。
日本の発電電力量の構成比は原子力30%、天然ガス26%、石炭25%、石油ほか9%と電気事業連合会の広報部資料にある。原油、天然ガス、石炭が下がりなぜ電気代を下げないか。原子力発電に余りにもお金がかかり過ぎるからではないかと勘ぐりたくなる。
不景気風を吹かすことは簡単だ。宝塚歌劇場の晴れやかな舞台を見て元気を戴いた。(了)
ぺ・ヨンジュン主演で話題のテレビドラマを世界で始めて舞台化した。東京宝塚劇場でも2月13日から公演が予定されている。東京方面のファンも大いに楽しませてくれそうだ。
係りの人に客席の数を聞いたら2550あると答えてくれた。2階席中央の全体を見渡せる位置で見た。舞台狭しと乱舞する様はさすが宝塚である。ただ、宝塚ファンの友だちによれば今年は不景気のせいか客の入りが少し少ないような気がする。もったいないと話していた。
世界的な金融危機のあおりを食って、不景気風が日本にも吹き始めたのであろうか。昨日は山科へ出かけたあと宝塚へ足を延ばした。往復の電車は平日昼ひなかにもかかわらず大混雑していたから、輸出オンリーの会社を除けば、言われるほど不景気でないのかもしれない。
輸出オンリーということでは、ニューズウイーク(日本版)最新号に、「オバマの景気刺激策は「呼び水」にすぎない。真の景気回復には輸出型経済移行が不可欠だ。」というタイトルでコラムニストのロバート・サミエルソン氏の記事を掲載していた。
同誌は「ドバイ、宴の終焉」と言うタイトルで「中東の優等生は砂上の楼閣だったのか」という特集を組んでいる。ドバイは原油急落で状況が一変した。世界経済危機で、ドバイ・ドリームの暗部が表面に浮き上がり始めたと書いている。
原油の値段は最高値から1/3以下に下がった。天燃ガスも似たようなものだ。1000立方米当たり高値の1300ドルドルから現在460ドルまで下り、年半ばまでに280ドルもあるとニューズウイークは予測している。天然ガス世界トップのロシアの威信は大いに失墜した。
ドバイもロシアもひどいことになっているが、ヨーロッパも手痛い打撃を被ったことが段々と明るみに出てきた。1月15日、ECB(欧州中央銀行)が政策金利を年2.0%に引き下げた。英国は既に1.5%である。原油急落でインフレ懸念が後退したからだと説明している。
為替レートは金利差に連動して動きやすい。ECBの今回の利下げを織り込んでユーロは、1ユーロ=1.312ドル台、1ユーロ=117円台まで既に値下がりしている。この先何処までユーロの値下がりが続くのか不透明だが、ECBの金利政策が大いに影響するだろう。
ドルは対ユーロや対英ポンドでは上げているが、日本円に対しては1ドル=89円台まで値下がりしている。米国民は借金こりごりだと預金を始めた。一方、オバマ経済政策8000億ドル注入で、国の借金は3兆ドルまで増える。借金が急増する通貨は基本的に買えない。
日本では自国通貨の値打ちが上がった。輸入の99%を依存する資源価格が下がった。通貨の価値が上がり、原油,天然ガスの値下りで日本の燃料コストは確実に下がっている。余りに急激な円高は良くない。しかし、日本以外の全ての国は非常事態に直面している。
日本の発電電力量の構成比は原子力30%、天然ガス26%、石炭25%、石油ほか9%と電気事業連合会の広報部資料にある。原油、天然ガス、石炭が下がりなぜ電気代を下げないか。原子力発電に余りにもお金がかかり過ぎるからではないかと勘ぐりたくなる。
不景気風を吹かすことは簡単だ。宝塚歌劇場の晴れやかな舞台を見て元気を戴いた。(了)