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三浦皇生騎手、NHKテレビで大いに語る(学校で教えてくれない経済学)

2009-01-20 10:36:20 | 経済学
 NHKテレビの「Top Runner」という番組をはじめてみた。たまたま三浦皇生という若手の騎手が出ていた。1989年12月19日生まれというから弱冠19歳である。ところが彼の話を聞いていくうちに、このひとは武豊の後継者に間違いなく成長すると実感した。

「馬もボクを頼っている。上が迷ったら馬も迷いますから」と言う。「動きすぎず、馬を動かしている乗り方をしたい」。「上で変な動きをされたら馬も困る。」という次々飛び出してくる言葉に正直しびれた。全て現在の日本の経営者や政治家に聞かせたいせりふである。

昨年、デビュー1年で70勝を挙げ、武豊の記録を塗り替えて一躍注目を浴びたようだ。800レース以上に出て既に91勝である。トップ10入りも果たしたと紹介された。

「騎手はアンカーです。うしろに沢山の人の力があります。責任重大です。そういう人のためにも、馬のためにも、自分のためにも、いい結果を出したい」と話した。どうしてアンカーが好きなのかと聞かれて、三浦皇生騎手は、「格好いいですから」と答えた。

5歳のとき家族と大井競馬場で始めてレースを見た。その時、騎手はかっこいいなと思った。そのとき騎手になりたいと思った。「ボクの姿をみて、ボクがそうだったように、かっこいいなと思われたい。今は若者に夢を持って欲しい。ヒーローになりたい」と続けた。

今日あるのは先生のお陰であると答えた。先生とは河野通文氏である。初めて会ったときこのひとはやばいなと正直おもった。その先生から技術、騎手としての心構え,騎乗の手ほどきを受けた。「義理」を忘れるな。恩を忘れてはいかんと教えられた。

いま日本の若者が教えられていない話をこともなげに並べて見せた。先生は親ですともいった。息子のように教えていただいた。叱られるが、いいたいことを先生にいえる。トップになりたい。先生の思いもボクと一緒だと思うと続けた。

からだを鍛える点でも並外れている。水泳は小1から、剣道は小3から、機械体操、トランポリン、キックボクシングとなんでもやった。筋肉トレーニングでは腹筋一日100回をいまも毎日続けている。中央競馬会に入った。先輩後輩の序列もあり想像以上に厳しかった。

「馬に勝たせてもらっているようなものです。2000メートルでもきつい。3000メートルにもなると馬もいやだろうなと思う。走りたくて走っている馬はいない。馬の苦しさを考える。馬の負担にならないようにいつも思う。」というくだりが特に印象に残った。

日本人は古来、たんぼの中で草むしりばかりして生活してきた。それが勤勉という優れた資質を育てたが、周りの動きが見えず、変化に対応できないと作家司馬遼太郎は書いた。

明日、米ワシントンDCで、「変革(Change)」を求めて選挙選を戦い勝利した米国初の黒人大統領が誕生する。昨日観た映画「地球が静止する日」も「変革」がテーマだった。

オバマになれば日本はどうなりますかと問いかける人が日本人には多い。2009年はどんな年になりますかと尋ねる人も多い。株式講演会も超満員であるという。ひとの話を聞くことも大事だが、自分の頭で考え、自分ならこうすると率先行動する人が極めて少ない。

日本に「馬の耳に念仏」ということわざがある。「馬耳東風」ともいう。馬は耳に風を受けても感じないところから生まれたと広辞苑にはある。馬が聞けば、呆れる話であろう。日本に馬の気持ち、消費者の気持ちがわかる経営者や政治家の出現が待たれてならない。(了)

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