(学校で教えてくれない経済学)
震災のあとの更地に花を植えるようになってから、花からいろいろなことを学んでいる。4月20日過ぎに15本ほどの菊の苗木を植えたが、同じように扱っているつもりだったが、植えた直後から元気がなく、 枯れるもの、一方、根付くものとはっきり分かれた。
人それぞれということばがある。土それぞれという言葉は聞いたことはないが、土との折り合いが悪いと育たないと感じる。土中の温度が上がってこないと種が発芽しないという話も聞く。昨年苗木から育て、道行く人から声をかけられるまで満艦飾に咲いて、楽しませてくれた朝顔が落とした種だが、頼みもしていないにも関わらず元気に発芽して来た。
椿の苗木を2年前植えた。昨年の猛暑で弱ったのであろうその内の一本が今年枯れた。残りの一本は既に花を咲かせ、5月前後から、まるで芽が吹き出してくる感じで、元気だ。金木犀の苗木を4年前植えた。一年目はひょろひょろと無事育つかと心配した。ところが、昨年初めて花を付け、かすかだったが、匂った。今年は一回り大きくなったから楽しみだ。
水仙の花が早くも盛りを過ぎた。その中で、去年花を付けた水仙が今年は全く花を付けないことも分かった。3年前に植えた菊が、背丈だけがぐんぐん大きくなったが花を付ける気配が全くない。花を付けてもらうために植えた。ご苦労さんと、声をかけて今朝,切ってやった。今年初め芍薬の球根を土中に忍ばせていたら元気に芽を出し10センチを超えるまでに成長してきた。限られた土地では、名乗り出た花には出番を用意してやらねばならない。
5月に入って、テッセンが一斉に花を付け始めた。盛りを過ぎたオダマキの花と選手交代だ。道行く人がテッセンに目をとめているのが、草むしりしていても背中に感じる。テッセンは、フラワーショップ「潤」で5年前に買った。後で描いた木蓮に出番を譲ったため、出展はしなかったが、2年前、日本画の画材にもした好きな花の一つである。ろくに水もやらないのに、テッセンは、本当に元気な花だと思う。
お天気屋という言葉がある。広辞苑を引くと、気分の変わり易い人。気まぐれな人と出ていた。最近は精度も上がったと言うが、天気予報ほど当てにならないものはない。津波、地震となると尚さら予測困難であろう。「想定外」という言葉が独り歩きしている。これほど神を神とも思わぬ人間の傲慢さを象徴している言葉はないだろう。今年の夏は猛暑、水枯れになるかもしれない。そうなれば原発騒動最中の日本は、電力不足で大騒ぎになるだろう。
花からいろいろなことを教えられる。植物は特にお天気の影響を受け易い。経済の世界、とくに相場の世界はお天気屋である。世の中には、もっともらしく説明してお金をもらっている人は結構多いが、5月に入って原油が10%下げ、NY銀相場が急落した。相場を煽っていた人は頬被りして平然としている。相場は相場に聞けという言葉がある。言い換えれば相場は人に聞くなとのご先祖さんの遺言かもしれない。
株式相場には、「5月に売って相場を去れ」、ということわざがある。こういう時は手許にキャッシュを置いて過ごす人が多いと、4日付けのWSJ紙で、MichaelKarn氏が書いていた。(了)
震災のあとの更地に花を植えるようになってから、花からいろいろなことを学んでいる。4月20日過ぎに15本ほどの菊の苗木を植えたが、同じように扱っているつもりだったが、植えた直後から元気がなく、 枯れるもの、一方、根付くものとはっきり分かれた。
人それぞれということばがある。土それぞれという言葉は聞いたことはないが、土との折り合いが悪いと育たないと感じる。土中の温度が上がってこないと種が発芽しないという話も聞く。昨年苗木から育て、道行く人から声をかけられるまで満艦飾に咲いて、楽しませてくれた朝顔が落とした種だが、頼みもしていないにも関わらず元気に発芽して来た。
椿の苗木を2年前植えた。昨年の猛暑で弱ったのであろうその内の一本が今年枯れた。残りの一本は既に花を咲かせ、5月前後から、まるで芽が吹き出してくる感じで、元気だ。金木犀の苗木を4年前植えた。一年目はひょろひょろと無事育つかと心配した。ところが、昨年初めて花を付け、かすかだったが、匂った。今年は一回り大きくなったから楽しみだ。
水仙の花が早くも盛りを過ぎた。その中で、去年花を付けた水仙が今年は全く花を付けないことも分かった。3年前に植えた菊が、背丈だけがぐんぐん大きくなったが花を付ける気配が全くない。花を付けてもらうために植えた。ご苦労さんと、声をかけて今朝,切ってやった。今年初め芍薬の球根を土中に忍ばせていたら元気に芽を出し10センチを超えるまでに成長してきた。限られた土地では、名乗り出た花には出番を用意してやらねばならない。
5月に入って、テッセンが一斉に花を付け始めた。盛りを過ぎたオダマキの花と選手交代だ。道行く人がテッセンに目をとめているのが、草むしりしていても背中に感じる。テッセンは、フラワーショップ「潤」で5年前に買った。後で描いた木蓮に出番を譲ったため、出展はしなかったが、2年前、日本画の画材にもした好きな花の一つである。ろくに水もやらないのに、テッセンは、本当に元気な花だと思う。
お天気屋という言葉がある。広辞苑を引くと、気分の変わり易い人。気まぐれな人と出ていた。最近は精度も上がったと言うが、天気予報ほど当てにならないものはない。津波、地震となると尚さら予測困難であろう。「想定外」という言葉が独り歩きしている。これほど神を神とも思わぬ人間の傲慢さを象徴している言葉はないだろう。今年の夏は猛暑、水枯れになるかもしれない。そうなれば原発騒動最中の日本は、電力不足で大騒ぎになるだろう。
花からいろいろなことを教えられる。植物は特にお天気の影響を受け易い。経済の世界、とくに相場の世界はお天気屋である。世の中には、もっともらしく説明してお金をもらっている人は結構多いが、5月に入って原油が10%下げ、NY銀相場が急落した。相場を煽っていた人は頬被りして平然としている。相場は相場に聞けという言葉がある。言い換えれば相場は人に聞くなとのご先祖さんの遺言かもしれない。
株式相場には、「5月に売って相場を去れ」、ということわざがある。こういう時は手許にキャッシュを置いて過ごす人が多いと、4日付けのWSJ紙で、MichaelKarn氏が書いていた。(了)