(学校で教えてくれない経済学)
所変われば品変わるとはよく言ったもので、フランス、ド―ビルで開かれたG8の話題で世界は持ちきりと思いきや、大違いである。当然のことであろうが、それぞれの国のテレビ局は、それぞれのお国柄、その時々の足元の国の事情でニュースを流していることが分かり面白かった。
G8関連では、ロシアRTRが、メドベージエフ、ロシア大統領の記者会見の様子を紹介し「カダフィ大佐の追放にロシアは同意した」と明言した。ドイツZDFはG8では、「エジプト、チュニジアに180億ユーロ(日本円換算約2兆円)の経済支援をすることで合意した。G8開催国フランスは意図的にエジプト、チュニジア首相をで招いた」などと解説していた。
英BBCはG8には触れず、「コソボでの紛争で住民8000人を殺害したとしてセルビア,ムラディッチ元司令官が拘束されたがハーグ国際裁判所に出廷にあたり健康上の問題はない」との当局の見解を紹介していた。身内の人間が彼を13年近くかくまっていた。セルビア政府がEU加盟の条件としてムラディッチの首を差し出すよう圧力をかけられたと見られている。
一方、英BBCは、フランスの空母に記者を派遣し艦上からNATO軍フランス戦闘機が離着陸する様子を実況中継し「イギリス軍が同じことをやるにはあと10年かかるだろう。戦闘機は20分足らずで現地に着き爆弾を落として帰還する」と解説していた。リビアはイギリス、フランスにとっては身近な国である。同じ地球に住みながら日本と感覚がかくも違うかと英BBCの放送を見ていて実感した。
ドイツZDFは番組冒頭で「感染性大腸菌で6名死亡、既に1,000人が手当てを受けている。発生源を見つけることに躍起になっているが特定できていない」と解説していた。ところが、スペインtveは「スペイン産きゅうりに疑いがかけられているがとんでもない。ドイツの流通で感染した。スペイン野菜に風評被害が出ており迷惑している。」と語るスペインの野菜農家が答える場面を写していた。
アジアのテレビ局はG8に対する関心がないようだ。フィピンABS―CBNテレビは、台風2号で「今までのところ死者が2名にとどまっている」と伝え、「台風2号が上陸しなくてよかった。気象庁はあてにならない」と語る住民の声を流していた。政府の方は「大袈裟に流したのではない。住民にきちんと備えてもらえるためだ。気象庁は正しい仕事をした」と弁護していた。フイリピンでは5月30日から公共の場所での喫煙が禁止される。喫煙人口は1800万いる。列車、バス内での喫煙が禁止となると解説していた。
シンガポールCNNは、「2030年にGDP世界トップ10を目指せ。経済成長が国民の貧困と失業を減らす。2015~25年のGDP成長率を年率8~9%へ引き上げる。スマトラ{農業}、ジャワ{サービス}、スラバヤ(農業}、カリマンタン{工業}と地域ごとに重点産業をを決めて対応するなど基本計画を改定する。」と語るインドネシア大統領演説を流していた。
一方28日のNY株式市場は、メモリアルデー休日を控えて薄商いのなか、米個人消費データが0.1%増と低調で、NYダウは38ドル高、12,441ドルで取引を終了した。ただ、WTIはバレル100.59ドルをキープ、NY金先物がオンス13.50 ドル高と再び商品相場が反発してきた。NY為替は1ドル=80.77~82円、1ユーロ=115.67~79円、一時1ユーロ=1.43ドル台までユーロが売られたと三菱東京UFJ銀行、岩岡聡樹氏が解説していた。
日本では菅降ろしで持ちきりと伝えられる。誰のために政治をやっているのかさっぱり国民に伝わって来ない。信用を一度失うとプラス・ゼロではない。掛ける・ゼロだということを是非思い起こして欲しい。(了)
所変われば品変わるとはよく言ったもので、フランス、ド―ビルで開かれたG8の話題で世界は持ちきりと思いきや、大違いである。当然のことであろうが、それぞれの国のテレビ局は、それぞれのお国柄、その時々の足元の国の事情でニュースを流していることが分かり面白かった。
G8関連では、ロシアRTRが、メドベージエフ、ロシア大統領の記者会見の様子を紹介し「カダフィ大佐の追放にロシアは同意した」と明言した。ドイツZDFはG8では、「エジプト、チュニジアに180億ユーロ(日本円換算約2兆円)の経済支援をすることで合意した。G8開催国フランスは意図的にエジプト、チュニジア首相をで招いた」などと解説していた。
英BBCはG8には触れず、「コソボでの紛争で住民8000人を殺害したとしてセルビア,ムラディッチ元司令官が拘束されたがハーグ国際裁判所に出廷にあたり健康上の問題はない」との当局の見解を紹介していた。身内の人間が彼を13年近くかくまっていた。セルビア政府がEU加盟の条件としてムラディッチの首を差し出すよう圧力をかけられたと見られている。
一方、英BBCは、フランスの空母に記者を派遣し艦上からNATO軍フランス戦闘機が離着陸する様子を実況中継し「イギリス軍が同じことをやるにはあと10年かかるだろう。戦闘機は20分足らずで現地に着き爆弾を落として帰還する」と解説していた。リビアはイギリス、フランスにとっては身近な国である。同じ地球に住みながら日本と感覚がかくも違うかと英BBCの放送を見ていて実感した。
ドイツZDFは番組冒頭で「感染性大腸菌で6名死亡、既に1,000人が手当てを受けている。発生源を見つけることに躍起になっているが特定できていない」と解説していた。ところが、スペインtveは「スペイン産きゅうりに疑いがかけられているがとんでもない。ドイツの流通で感染した。スペイン野菜に風評被害が出ており迷惑している。」と語るスペインの野菜農家が答える場面を写していた。
アジアのテレビ局はG8に対する関心がないようだ。フィピンABS―CBNテレビは、台風2号で「今までのところ死者が2名にとどまっている」と伝え、「台風2号が上陸しなくてよかった。気象庁はあてにならない」と語る住民の声を流していた。政府の方は「大袈裟に流したのではない。住民にきちんと備えてもらえるためだ。気象庁は正しい仕事をした」と弁護していた。フイリピンでは5月30日から公共の場所での喫煙が禁止される。喫煙人口は1800万いる。列車、バス内での喫煙が禁止となると解説していた。
シンガポールCNNは、「2030年にGDP世界トップ10を目指せ。経済成長が国民の貧困と失業を減らす。2015~25年のGDP成長率を年率8~9%へ引き上げる。スマトラ{農業}、ジャワ{サービス}、スラバヤ(農業}、カリマンタン{工業}と地域ごとに重点産業をを決めて対応するなど基本計画を改定する。」と語るインドネシア大統領演説を流していた。
一方28日のNY株式市場は、メモリアルデー休日を控えて薄商いのなか、米個人消費データが0.1%増と低調で、NYダウは38ドル高、12,441ドルで取引を終了した。ただ、WTIはバレル100.59ドルをキープ、NY金先物がオンス13.50 ドル高と再び商品相場が反発してきた。NY為替は1ドル=80.77~82円、1ユーロ=115.67~79円、一時1ユーロ=1.43ドル台までユーロが売られたと三菱東京UFJ銀行、岩岡聡樹氏が解説していた。
日本では菅降ろしで持ちきりと伝えられる。誰のために政治をやっているのかさっぱり国民に伝わって来ない。信用を一度失うとプラス・ゼロではない。掛ける・ゼロだということを是非思い起こして欲しい。(了)