ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

論語と鍼灸 (20) 患者さんから信頼されるには

2011-05-25 11:30:37 | 論語と鍼灸
【君子は矜(きょう)にして争わず、郡にして党せず】
(君子は自分の意見にこだわっても他人とは争わず、友人と仲良くしても派閥を作らない)

持論にこだわることはあっても、持論と異なる意見の人と争うことはせず、徒党を組むこともしないのが君子だというわけです。
つまり、自分の意見にこだわるというのは、それなりにこだわる理由があるからですが、条件があると思います。
その条件とは、相手が納得できる証拠を見せることができることです。
証拠のないこだわりなら、単なる我が儘か、唯我独尊的思想と考えます。
東洋医学では、ないものをある、と言ったり、あるものをないと言ったりするからで、それを証明できないなら、こだわる意味がありません。

また、派閥を作らないというのは、派閥をつくる事態が、争うことになるからです。
鍼灸師会も派閥であるからには、少なからず争いが起るはずです。
資本主義社会では、組織が重要な必要な役割を果たすこともありますが、孔子流で考えると、「私心で組織を利用してはならない」ということだと思います。

私が十代の頃、こう言う人がいました。
「組織に入るのは、自分に自信がないからだ。自信があったら一人でも十分戦える」と。
う~ん、何故こんなことを覚えているのかと自分でも不思議なのですが、私が団体に所属しないことは、もしかしたらこの人の影響もあるかも知れない。


【子曰く、君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず】
(君子は人と調和するが雷同はしない。小人は雷同はするが調和はしない)

同とは「付和雷同」のことで、安易に他人の意見に同調するという意味で、君子は協調はしても雷同はしないわけです。
反対に、小人は協調しているように見えても、ただ周囲に流されているだけの場合が多いというわけです。

例えば、人使いの上手い人は、人の意見を尊重しながらも、自分の意見を堅持し、意見の違いを話し合いで調和させます。
一方の人使いが上手くない人は、誰の意見にも同調しますが、自分の意見がないだけに調和が取れなくなります。

我々よりも患者さんのほうが、病気に対する知識が豊富な人がいます。
そんなときは、患者さんと和するために、患者さんに教えてもらうようにします。
無理にこちらの理論を押し付けることはしません。
東洋医学の理論は、学校で学ぶ解剖生理とは違うので、こちらの理論を押し付けることは、反発を買うだけだからです。

「和」することが、患者さんから信頼されます。

福田晃市先生は、以下のように解説しています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
なれあいはやめよう

立派な人は、
いくら仲のよい人からの頼みでも、
悪いことには加担しません。
でも、つまらぬ人は、
仲のよい人に誘われたら、
どんな悪いことにも加担します。
こういった「なれあい」は、
身を滅ぼしますし、他人までも害します。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

米中南部竜巻で116名死亡、中国では干ばつ被害、アイスランド火山灰、地球は怒っている

2011-05-25 09:47:36 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



「ワールドWaveMorning」では今朝も世界の様々なニュースを伝えていた。アメリカ中西部での竜巻で116名が死亡したと米ABCが伝え、英BBCはオバマ米大統領は英国王室晩さん会で米英の深い絆を強調した。ロシアRTRはベラルーシで通貨が50%切り下げられ砂糖、塩などの買いダメに市民が殺到する様子を伝え、北朝鮮のキム・ジョンイル国家主席の中国訪問の様子を韓国KBSが報道していた。

日本関連のニュースでは、ドイツZDFが、フクシマ原発で震災直後にメルトダウンの状態に陥っていたにも関わらず、2ケ月以上たってようやくその事実を国民に知らせた。小出しの発表で日本国民は東電や日本政府を全く信用していないと解説していた。日本の隠蔽体質は今に始まったことではない。太平洋戦争では新聞が先頭切って国民を騙して続けた。インターネット時代では情報は瞬時に世界に伝わる。隠せば隠すほど墓穴を掘るだろう。

キム・ジョンイルの中国訪問の様子が、中国政府が一切報道しないにも関わらず、中国のインターネットの動画サイトで自由に検索出来る時代になった。先の韓国KBSは、中国政府がインターネットの配信を黙認せざるを得なくなったのではないかと解説していた。最近、ウイキリークスは鳴りを潜めていて不気味だが、時代が変わりつつあることを実感する。

英BBCはアイスランド火山爆発で航空便に欠航が相次いでいる。ただ、昨年の経験から飛行区域を火山灰の量によって選定しており、昨年のような混乱は表面化していない。格安航空会社ライアンエアは通常通り飛行機を飛ばしていると紹介していた。フランスF2、ドイツZDFは、今のところドイツ、フランスでは航空便欠航はないと伝えていた。

「ワールドWaveMorning」「世界の扉」コーナーで、中国人民元切り上げ問題を取り上げた。中国が物価高騰への対策の一つとして、考慮されているようだ。最近では特に食料品高騰が目立っている。切り上げにより原材料が安く買える。海南島で開かれた免税店では30%安く買える。富裕層や中間所得層が高額商品を買う様子を写していた。

その一方で、為替レートの切り上げは、輸出の伸びを抑える。広州の輸出業者が人民元切り上げを懸念する声を紹介していた。ただ、中国政府は、外国の圧力で人民元切り上げたという印象は困る。これまで以上に、人民元切り上げへの中国政府の対応が難しくなりそうだと関則夫記者が解説していた。人民元切り上げは日本にも直接間接影響する。今年の注目の一つのテーマだろう。

米ABCの生放送では、ミズリー州での竜巻の様子を現地から報道していた。ヘルメットをつけてバスタブにとっさに逃げて助かったある少年の話を紹介していた。どこに逃げるかも生死を分かつ大切な判断だ。次また、いつどこで竜巻が発生するかわからないと注意を喚起していた。日本では今まで100人を超える竜巻は起きていない。地震、津波、竜巻、火山噴火、干ばつと、地球は怒っているのではないか。自然の脅威について、学校の先生方は、折に触れ、教室で子供たちに話して欲しい。

24日のNYダウは、前日比25ドル安、12,356ドルで取引を終えた。原油{WTI}相場はバレル1.89ドル反発、99.59ドルで取引された。欧州での金融不安が底流を流れている。今週末、OECD経済見通しが発表される。世界景気をどのようにOECDが判断するのだろうか。日本の震災の影響評価と併せて注目される。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする