ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

情報は瞬時に世界を駆け抜ける。日本だけで生きて行ける世の中でなくなったことだけは確かだ

2011-05-10 10:01:14 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


米ブルームバーグの番組で、担当記者が、「夏には株に手を出すな」といわれるが本当か、とあるストラテジストに質問したところ「投資の世界はそこまで洗練されていない」と答えていた。9日のNY株式市場は、はじめ格付け会社のS&Pが、ギリシャ国債を2段階格下げしたことを嫌気して下げたが、原油がバレル102ドル、金相場が1,500ドル台へ戻したことから持ち直し、NYダウは、前日比45ドル高、12,684ドルで取引を終えたと伝えていた。

日本関連のニュースでは、原発関連でシンガポールCNNがハマオカ原発停止を中電が受け入れたと伝え、同時に、中電本社前で原発反対グループのデモの様子を伝え、また、オーストラリアABCが、シ―・シェパ―ドが日本捕鯨を国際司法裁判所に提訴することを決めた。日本政府は来年3月に反論証明する予定だと紹介していた。先日、三重県津へ出かける機会があり、ご当地の中日新聞を読み、現地では浜岡原発の行くへが深刻に議論されていることが分かった。日本では沖縄だけに原発がないことも恥ずかしながら最近はじめて知った。東京発のニュースだけ読まされていると日本全体がミスリードされるだろう。

原発関連では、ドイツZDFが、与党のキリスト教民主と緑の党との間で政策のすり合わせが進んでいる。ただし、原発撤退完了の日がいつかは明記していないと指摘していた。原発撤退という話だけ聞いていると今すぐにでも原発がなくなるような雰囲気になる。6月6日にドイツ議会に法案が提出、夏休み前の7月8日に法案が成立する予定であるが、いつから撤退が明記されるかどうかが問題になるだろうと解説していた。

シンガポールCNNは、中国のデザイナーが、ウイリアム王子夫妻の結婚式翌日に早くも本物のウエディングドレスと90%そっくりさんを制作、500人民元(日本円換算6,500円)で売り出した。さらに手を加えて完璧に仕上げて、4,000人民元(5万円)で売る予定だと話す様子を伝えていた。かって、日本人も物まねモンキ―と揶揄された時代が懐かしい。

中国関連では、テレビ東京「モーニングサテライト」で、9日から始まった米中戦略会議でガイトナー米財務長官が冒頭演説の中で「人民元の一層の切り上げ」を求めた。一方、中国の王岐山副首相が「より柔軟な為替レートに既に移行している」と答える様子をテレビ画面に写していた。今回の会合から軍の高官も出席する。人権問題も議題に挙っていると紹介していた。9日付けのWSJ紙電子版は、今回の米中会合では通貨問題は焦点にならない。アメリカは中国への投資によりウエ―トを置いていると解説していた。

フイリピンABSが、政府の台風情報が遅れたことで被害を大きくしたと批判されていると紹介していた。神戸は午後から大雨になるとの予報である。台風1号の影響で梅雨前線が押し上げられたようだ。地震関連では、先のフイリピンテレビは、ハマオカ原発は30年の間にM8地震が80% 以上の確率で起こる予報で停止を決めたと解説していた。フクシマが引き金で世界は耳をダンボにして、日本の原発動向に関心を持って見守っていることがよくわかる。

地球は一つである。口先だけのグル―バる化では通用しない。情報は瞬時に世界を駆け抜ける。政治、経済、すべての分野で、日本だけで生きて行ける世の中でなくなったことだけは確かである。(了)

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論語と鍼灸 (5) あなたは人から大切にされていますか

2011-05-10 08:41:32 | 論語と鍼灸

【千乗(せんじょう)の国を道びくに、事を敬して信あり、用を節して人を愛し、民を使うに時を以ってす】
(諸侯の国を治めるには、ものごとをしっかりおこなうことで人民に信用され、節約して税金をムダ使いしないことで人民をいたわり、人民を労働にかりたてるときには人民の仕事の邪魔にならないようにします)

これは「人民を大切にすることで人民から認められたリーダーになれる」ということが述べられています。
鍼灸業界に当てはめると、鍼灸学校の先生は学生を大切にし、学校長や経営陣は教諭を大切にし、鍼灸師会の役員は会員を大切にし、鍼灸院の院長はスタッフを大切にすることが大切だということになります。

人を大切にすることで、案外わかってないのが「出所進退」のように思います。
いつまでもトップの座に居座りたい気持ちは分かりますが、それでは若い人が伸びないので、頃合を見計らって退くのも「人を大切にすること」ではないかと思うのです。

他人に言っているわけではありません。
私自身に言い聞かせているのです。
上り詰めた方々のお話を聞いていますと、「上るよりも下るほうが何倍も難しい」と語るのを何度も聞いてきたからです。

私は上り詰めたわけではありませんが、年齢的には折り返し地点に来た気がします。
今年来年で下るつもりはありませんが、一昨年ごろから「下る計画」を立てていて、後世に残しておきたい技法を伝えるための講習会に流れを変えてきました。
おかげさまで、「それなりには伝えることができている」と感じています。



5月の3日4日と連日で「七星整体」(延命学手法を取り入れた七星論による整体)の講習をしました。(七星整体は七整体とも呼んでいます)
何年も前から、整体講習の開催希望はあったのですが、鍼灸のほうがおもしろいので鍼灸の講習を先に進めてきたのです。
しかし、「整体の秘伝もここらで教えておかないと…」と思うことがあり、整体講習を開催したのです。

とても良かったと思いました。
嬉しいことがいくつもあったからです。

「2年後ぐらいに開業する予定」と話していた人が、講習を受けてから、「今年の7月ごろをメドに開業する予定にしました」と連絡が入ったのです。
整体を学んで開業に自信がついたのです。
七整体は、整体をしながら診断ができるし、その場で治療効果がわかるのでそういう魅力もあります。
そして鍼灸だけだと患者さんも集め難いのですが、整体は患者さんを集めやすいのです。

ある方は、「手技でこんなに治療効果があるとは知らなかった」とメールを送ってきました。
またある方は、「そんな秘伝を隠していたのですねー(笑)」とメールを送ってきました。
別に隠すつもりはなかったのですが、今まで講習をしていなかっただけなのです。

きょうの論語の【人民の仕事の邪魔にならないようにします】という教えを、「若い人の邪魔にならないようにするはどうすればいいのか」と、喩えて考えているのです。
私にとって、人を大切にするということは生涯の課題と考えているからです。

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水は昔を覚えていることを頭に置きながら、潮目、風向きの変化には機敏に

2011-05-10 01:20:01 | 経済学
対応しなければならない時代になった(学校で教えてくれない経済学)



漁師は潮を見る。猟師は風を見る。潮目、風向きの変化は、為替市場、商品市場でここ1週間顕著に現れた。5月9日付けのWSJ紙日本版に「流れはドルに有利に急転換」というタイトルでAndrewJ.Johnson記者が、悪材料でさえ、この先、ドルが急騰する可能性さえあると書いていた。どこから見ても買えないと見られていた米ドル、それが、ユーロの急落を契機に、原油10%安、銀相場急落、トウモロコシ、小麦などの農産物が下げ、ドル買いへ流れが変わったと書いていた。

潮目、風向きの変化は賃金の急上昇から来る中国に見られるインフレの加速である。5月9日付けのWSJ紙電子版で、ShaiOster記者は「中国の賃金上昇、アメリカ物価を促進」のタイトルで、中国における労働人口の構造的変化、特に15~34歳の急激な減少が、労働者確保から賃上げを加速する。その結果、中国品の輸入価格は、5年先には80% 値上がりするとするLi&Fung社、ヘッド、WilliamFung氏の予測を紹介していた。

日本でも中国品は安物の象徴的存在であった。ここ30年、米国でもそうだった。それが、人民元相場如何にもよるが、米国でも、ここ1~2年の内に過去の物語になるだろうと書いていた。好ましい動きではない。しかし、日本でも、原発停止の流れは抗し難い。原油生焚きが増え電気代は上がる。流通コストもつれ高するだろう。

潮目、風向きの変化ということでは、3月11日に起こったフクシマ原発事故を契機に、日本人の原発に対する認識も急速に変わるつつある。浜岡原発停止を菅首相が中部電力に要請し、中電は正式にそれを受け入れた。原発反対者グループの間では常識だった原発は危険だという認識が、徐々ながらであるが、庶民レベルにも広く浸透してきているようだ。いかに忘れっぽい民族の日本人も、ほとばりが冷めたからといって原発増設賛成の旗振りはしないだろう。

昔の人は、潮目、風向きが変わることを、日々の生活の中で、教えた。その一方で、一見、正反対のこともご先祖さんは教えている。それは「水は昔を覚えている」ということわざである。「家は雨の日に買え」ということわざもある。もともと地盤の低い所へ水は流れるから、家を買うときは、天気の日ではなく雨の日を選べと教えた。16年前の阪神・淡路大震災で、倒壊した家屋の多くは、昔、沼や池の跡地だったことが当時話題になった。いつの間にか話題にされなくなった。ところが、9日のNHK番組「クローズアップ現代」で、3:11震災後、起こった液状化現象被害を取り上げていた。

今回のケースでは、特に埋立地での戸建て住宅に深刻な打撃を与えていると報告していた。神戸の震災では、海上埋め立て地のポートアイランド、六甲アイランドでも液状化問題で深刻な議論があった。同番組で「3000万で一年前なけなしの金をはたいて買った。浦安に住んでいること自体が誇りだった。」と奥さんと学齢前の男子を持つ35歳男性のインタビューの様子を紹介していた。液状化現象で、家が傾いた。傾いた家にいると神経がおかしくなったという奥さんは、別途マンションを借りて二重生活を余儀なくされたと、話していた。

中国で安い商品が作れなくなった。まさかと思うが、これからはドル買いの流れだとJohonson記者は書いた。日本で液状化現象被害が広がりを見せつつある。これからは、一人一人の日本人が、水は昔を覚えていることを頭に入れながら、同時に、潮目、風向きの変化には機敏に対応して行かなければならない時代になった(了)

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