ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

論語と鍼灸 (9) 痛みに触れないことも鍼灸のコツ

2011-05-14 09:47:27 | 論語と鍼灸
【子貢、友を問う。子曰く、忠告して善を以てこれを導く。不可なれば則ち止む。自ら辱められること無かれ】
(子貢が友のことについて問うた。孔子は言われた。その友に忠告して正しい道に導くべきだが、聞き入れられなければ、忠告を止める。重ねて続けて、自分が恥をかくことはいない)

人は誰しも人に触れられたくない心の痛みを持っているものです。
友達と言えども、相手の嫌がることを、重ねて指摘しないほうがいいというわけです。
ましてや、人の痛みを取り上げて嘲笑するようなことはもってのほかです。
人を嘲笑すれば自分も嘲笑されることになります。
「完璧」という人間はいないからです。

一生懸命生きている人の欠点や古傷を穿る人のことを「小人」(しょうじん)と言います。
小人とは、「つまらない人間」のことで、付き合っても益のない人間のことです。
利益だけを追求する人に多いのですが、拝金主義者と付き合うとつまらないし、心が安らぎません。

君子と小人の見分け方は、正義をとるか利益をとるかでわかります。
自分で正しいと思っている人は多いのですが、次の論語で判断してみるとよくわかります。

【君子、義に喩り、小人利に喩る】
(君子は正しいかどうかで判断するが、つまらない人は利益で判断します)


良き友は、友の痛みに触れたりしませんが、「良かれ」と思って話した言葉が、相手の気持ちを損ねてしまう場合があります。
患者さんも触れて欲しくない心の痛みがあります。
風習や親族の話、或いは過去の失敗の話をする時に出やすいと思いますが、単なる世間話のつもりで話しても、その人が避けたい話と一致する場合があります。
患者さんとの会話は、今の病状の原因と治療方法に絞るようにしたほうがいいようです。

それでも、ついうっかり患者さんの心を傷つけてしまう場合があります。
そんな時は、素直に謝ります。
「すみません」と一言言えば、それで済みます。
それ以上言うと、やぶ蛇になりますので、謝るときは言葉数を少なくしたほうがいいようです。

試験の結果を自己採点して確認することは、同じ間違いを起さないよい方法です。
間違いに気付いて謝ればそれが確認でき、同じ間違いをしなくなります。
過ちに気付いたら、同じ間違いを起こさないように、過ちを認めて素直に謝れば自分のためにもなります。
そして、傷つけた相手を救う方法でもあります。

これは理屈ではありません。やってみればわかります。
孔子も言われているように、人は「知行合一」のほうがいいのです。
知行合一で「信」(信用)を育てるわけです。

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ギリシャ懸念再燃、NYダウ100ドル安、弥縫策では花は咲かない?(学校で教えてくれない経済学)

2011-05-14 09:23:20 | 経済学
ドイツとフランス2ケ国の経済が絶好調の結果、ユーロ圏17ケ国全体の今年1~3月期のGDP(国内総生産)は、前期比0.8% 増、昨年同期比では2.5%増加した。BNPParibas,エコノミスト、KenWattret氏は、「ECB(欧州中央銀行)は、次回6月会合か遅くとも7月会合で利上げを余儀なくされるだろう」と話したと13日付けのWSJ紙にロンドン発のNicholasWinning記者が書いていた。

ただし、心臓(ドイツ)と肺臓(フランス)は丈夫だが、他の臓器イタリア、スペインの調子は今一つ、ポルトガルはリセッションに向かっている。お荷物のギリシャは、破産のうわさが消えない。ユーロ圏全体を守るための止むを得ない一つの選択肢として、臓器摘出(ユーロ離脱)も公然と取り沙汰されるようになってきている。

ドイツのGDPは4半期ベースで前期比1.5% 増、前年同期比では4.9%増と突出している。フランスのそれは、国内での特に建設部門の伸びにより、前期比1%増と2006年4~6月以来の高い伸びを記録した。一方、経済規模でユーロ圏第3位のイタリアは同0.1%増、スペイン同0.3% 増、ポルトガルは,昨年10~12月期のマイナス0.6%に続き0.7%減少した。問題のギリシャは、1,100億ユーロ(1,166億ドル)の輸血(金融支援)のお陰で同0.8%増加したが、年ベースではマイナス4.8%との厳しい予測である。

弱い国を強い国の成長がカバーして、ユーロ圏全体の経済成長は、当初予想の年1.5%増から1.6%増へ、2012年には勢いは衰えるが、年間を通して見れば年1.8%増が見込まれる。その結果、元気な国とそうでない国とのギャップが一段と拡大する見込みである。

しかし、ユーロ圏全体としては、年2%のインフレ率目標が、4月に2.8%とここ30ケ月で最高に達したことから、利上げ期待が高まって来た。ただ、6月辞任予定のECBトリシェ総裁は、前回のECB会合では、インフレの脅威は少ないと敢えて発言して、利上げを見送った。その直後に、ユーロ相場は、1ユーロ=1.41%台まで反落した。

13日のNY株式市場は、ギリシャ財政破たん懸念が蒸し返され、一時、1ユーロ=1.43ドル台まで回復していたユーロ相場が、1ユーロ=1.41ドル台まで再び急落した。つれてシティグループ、ゴールドマンサックスなどの金融株が大幅値下がりしたことを嫌気して、NYダウは、一時、前日比153ドル下げ、あと戻して、同100ドル安、12,595ドルで取引を終了したと13日付けのWSJ紙でDonna Kardos Yesalavich記者が書いていた。

神戸は3日続いた大雨が昨日止み、今朝も5月らしい陽気になった。震災のあとの例の更地を早朝に久しぶりに訪れた。クレマチスが満開、牡丹の枝葉が一回りも二回りも大きくなった。むくげと芙蓉も次は私の番だと、言わんばかりに元気よく出迎えてくれた。人は平気でウソをつくが、自然はウソをつかない。

人間のからだも生き物だから決してウソをつかない。からだのどこかひとつでもおかしいと、つもり積って必ず病気になる。花からいろいろ教えられると先日も書いた。今朝のNYダウの急落は、自然に逆らった、人為的な弥縫策では、花は咲きませんよ、と花が教えてくれているのかもしれない。(了)

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