ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

論語と鍼灸 (14) 何の為に、誰の為に、鍼灸をしているのか

2011-05-19 12:30:41 | 論語と鍼灸
池上彰さんの「ニュースの解説」を知らない人はいないと思います。
その解説は、易しい言葉で、理路整然として分かりやすいものです。
NHKの「こどもニュース」で鍛えられたと語っていますが、ご本人の人格が「やさしい解説」を生んだと思います。

【子曰く、古(いにしえ)の学者は己の為にし、今の学者は人の為にす】
(昔の人は自分のために学問をしたが、今の人は周囲に見せびらかし、名誉を求めるがために学んでいる)

2000年以上も前からこのようなことが説かれていたんですねー。

于丹先生は、この論語を以下のような内容で解説しています。
【己の為にし】とは、自分の欲得のために学んだということではなく、自分の修養のために学んだということです。
【人の為にす】とは、学んだ知識をお金儲けのために使ったり、自分だけのために利益をはかったりしているということです。

池上彰さんは、「ニュース解説をするためには、どのようにすればわかりやすいか、どのようにすれば教えることができるか」と考えているそうで、「本を読む時は誰かに教えるつもりで読んだら、自分の理解も早いし、話すときも話しやすい」とアドバイスしています。
池上彰さんは、非常に根気強い方でもあり、毎日本を買い求めてニュース解説のために努力したようです。
任務の大きさを自覚していたからだと思いますが、任務の重大さを自覚すること事態が凄いし、そこが凡人と違うところだと思います。

つまり、「仁」の心をもって、常に自分を高めるために修養しているわけで、お金儲けのために学んでいるわけではないのです。
「仁」とは、「人が二人」と書きますので、コミュニケーションのことですが、相手を思いやる心のことです。
『論語力』の監訳をした孔健先生は、「仁」のことを、「仁という字は、横に並べれば人が二人、縦に並べれば“天”という字になります」と解説していました。


【士(し)は以って弘毅(こうき)ならざるべからず。任(にん)は重くして道は遠し】
(士は大らかでないといけませんし、根気がないといけません。その任務は重大ですし、それを実現するまでの道のりは遠いからです)

「士」とは、昔の知識人やある種の技能者を指し、男性に対する美称ですが、日本語だと、特に学問・道徳などを身にそなえた尊敬に値する人物とか、さむらい。武士を指します。

鍼灸師は、鍼灸技術を学ぶことも大切ですが、何のために、誰のために学んでいるのかを考える必要がありそうです。
自分の任務を自覚して仕事をすることが技術上達の秘訣であり、患者さんを増やす秘訣ではないかと思います。

与えられた仕事を黙々とするのも人生ですが、任務の重大さを自覚して仕事をすれば、多大な功績を残すことができると思います。
何の為に鍼灸治療をしているのか。
誰の為に鍼灸治療をしているのか。

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米FOMC議事録見て、NYダウ80ドル高、中国旅行店、日本向け半額ツアー大人気

2011-05-19 12:18:07 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)




世界の動きを日々関心をもって眺めている。特に、一人でも多くの日本の若者たちが内向きにならずに、広く海外にも目を向けて欲しいと、常々思っている。

NHK/BS「ワールドWaveMorning」は、朝6時に始まり8時前に終わる。現役時代なら忙しく、とても見る時間はなかった。幸い時間に恵まれているいま、努めて見るようにしている。ただ漫然と見るだけでない。出来るだけ詳細にメモを取り、それをA4サイズ一枚にまとめて、ハリックさんのHPへ送信することがほぼ日課となった。

8時前には米ABCの生放送が同時通訳で飛び込んでくる。今朝は、ビンラディン殺害の際、米特殊部隊が押収した「ビンラディン・ファイル」の分析が話題だった。米CIAはタスクフォ―スを作成した。ただ、現時点ではアルカイダが、いつどこでテロを計画しているか不明としていた。工作員の名前が先のファイルにあったが、それが本名なのか偽名なのかも含めて分析を進めているなどと解説していた。

「ワールドWaveMorning」の「世界の扉」コ―ナ―にNHK中東特派員の出川展垣氏が出演、アルカイダによる報復テロの可能性にしぼって解説していた。ビンラディン容疑者が殺害された5月2日、氏はカイロにいた。タハリ―ル広場で非難デモは起きなかった。それはムバラク政権を倒した市民の自信の表れだろうと分析していた。

ザワヒリ氏が最有力後継者とされているがまだ決まっていない。決まるまでは活動は分散化される。イエ―メンの動きに注目している。イスラエルの動きも焦点だ。5月20日、メタニエフ、イスラエル首相がオバマ米大統領と会談を予定していると紹介していた。

先の米ABCは、サルコジ仏大統領をテーマにした映画が上映され人気を博していると紹介していた。たまたまサルコジ氏の最大のライバルと目されていたIMF専務理事、ストロスカーン氏がNYの刑務所に収監された。米国でも大統領選挙にはなんでもありになることが多い。軽率な意見は慎むべきだが、IMF専務理事が、何者かにはめられた可能性もあるだろう。ガイトナー米財務長官がIMF後任人事に言及したと米ABCは伝えていた。誰がIMF専務になるのか。水面下では動きはじめたのであろう。

原発関連のニュースは今朝はなかった。その代わりでもないだろうが、上海RTSが、中国の旅行業者が日本向けの2,700元と従来の半額のツアーを企画、申し込みが殺到していると伝えた。「放射能は心配だが、安いから行く」という市民の声と「今は大阪、神戸が多い。10月には全て回復するので値段を元に戻す」と語る旅行業者の声を紹介していた。今日本の観光地は風聞被害で散々な目に遭っている。さすが中国というか、あまり感心してばかりも出来ないが、中国人観光客が日本に戻ってくる気配が出て来たとの報道は朗報であろう。

18日のNYダウは米企業業績堅調を受けて、4日ぶりに反発、前日比80ドル高、12,560ドルで取引を終えた。原油(WTI)は、原油、ガソリン在庫減少を好感、バレル3.19ドル高、100ドルを回復した。この日発表された米FOMC議事録を見て、7月以降も引き締めはないとマーケットは読んだようだ。小麦、大豆、トウモロコシ相場もアメリカの洪水被害を材料に反発したと、米国みずほ証券、大宮弘幸氏が解説していた。

2012年はアメリカは大統領選挙の年である。オバマ政権がビンラディン殺害を大統領選にタイムスケジュールを合わせて実行したことは十分考えられる。ここで米景気を失速させては元も子もない。何が飛び出してくるのか全く見当もつかないのが米大統領選挙である。40年前の日米繊維交渉の時もそうだった。アメリカの歴史が証明している。(了)

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クレマチス&オニユリ(スケッチ&コメント)

2011-05-19 08:12:37 | スケッチ


クレマチス&オニユリ

江嵜企画代表・Ken



阪神青木駅前の更地のクレマチスがここ10日ばかりで一気に開花した。以前から早く描いてくれと催促されていたのであるが、その間雨が続いたりで、ついつい描くタイミングを逃してしまっていた。

明らかに盛りを過ぎていたが、クレマチスの背後には、次は私とここ数日で、文字通り、にょきにょきと首をもたげて来たオ二ユリのつぼみをいれてスケッチした。

ヤフーでクレマチスを検索した。中国原産の「テッセン(鉄線)」、日本原産の「カザグルマ」などと、西洋種が交配されて園芸の総称がクレマチスとされると出ていた。

花言葉は、「高潔」、「たくらみ」「美しい心」「旅人の喜び」「精神的な美しさ」とあった。

ヨーロッパでは、乞食がこのつるを使って体を傷付け、憐れみをさそったとされており、「たくらみ」という花言葉がつけられた理由となったと書かれていた。

毎年、これといった手入れもしないにもかかわらず、忘れもしないで、3月の末から弦を伸ばし、つぼみを付け、みるみるそれが大きくなり、一気に開花した。

スケッチしたよ、と明日か明後日にでも報告する予定にしている。

オニユリもおっつけ咲くだろう。オ二ユリの足元にはカラ―が芽を出し、早くも15センチほどにまで大きくなった。
オ二ユリの隣にはむくげが勢いよく枝を伸ばしてきた。
芙蓉と競争で大きくなって来ている。

俄然忙しくなりそうだ。(了)

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報じられない被災者のストレス:二ュ―ズウイーク日本版最新号(学校で教えてくれない経済学)

2011-05-19 08:07:28 | 経済学
「限界に達した避難所ストレス」と題して、直近のニューズウイーク日本版に、小暮聡子記者が「東北人は我慢強い」の言葉に隠れた現実について、かなり抑えながらも、東日本大震災の避難所生活の厳しい現実をレポートしていた。

16年前の阪神淡路大震災の際にも、神戸市民は礼儀正しく、外国人からも礼賛されたと、まるで現場を見て来たような記事が散見された。触れたくないものには、当りさわりなくレポートする日本人の体質は、今回の東日本大震災の報道姿勢と変わらないと、小暮記者のレポートを読みながら実感した次第である。

女性記者ならではの「女性被害者の届かぬ声」として、性犯罪への不安も深刻との指摘があった。神戸の時も同じで、女性が夜ひとり歩きしていて暴行を受けた話をよく耳にした。避難所での女子の着換えといったごくごく身近な所作でさえ安心して出来ないと言った趣旨のことが今回の記事にも書かれていた。

ご婦人固有の問題にまつわる話は、男性に全て理解しろという方が無理があるかもしれない。しかし、一般論であるが、日本の男性の無神経さ、無頓着から来るご婦人のストレスがいかに深刻かについて、国会でも、真剣に取り上げる必要があるだろう。

「メディアに対する不信感」も小暮記者は指摘した。「了解を得ないままカメラを向けられた」「新聞記者に答えた内容を誇張して報道された」などと例示している。神戸の震災の際、テレビ中継車がテレビ受けする場所を決まって選んだ。ケーブルの届かない物理的限界もある。しかし、路地一筋中に入って、テレビカメラを回し、より幅広く意見を聞こうとする姿勢は感じられなかった。

小暮記者は、避難所での盗難問題にも言及している。私ごとで恐縮だが、神戸の震災の時、里の家が二度、自宅マンマンションで一度盗難に遭った。里のケースでは震災のあった1月17日はさすがにドロボーも時間的余裕がなかったのであろう。18日の深夜から19日の明け方にかけて倒壊した家屋に浸入、かき回して、めぼしい物を失敬していった。最寄警察に避難届を出した。警察の言い口がふるっている。人間様の扱いで手一杯で、とても物の盗難にまで関わっている余裕はないと言われた。

神戸市民は冷静、沈着、整然と順番を待ったと伝えられた。しかし、地震発生直後、マンション筋迎いのコンビニの棚は瞬く間にカラになった。人はパニックになるとなにをしでかすか保証の限りでないことを立証して見せた。火事場ドロボーという言葉がある。仄聞するところ、今回の東日本震災では、津波で犠牲になった仏さんのポケットからカードなど金目の物だけ抜き取った不埒な輩が結構いたと言うから、何をか言わんやである。

ことを荒立てるつもりはさらさらない。災害はいつ何時、何人に訪れるかわからない。パニックになるなと言われても人間おのずから限界がある。近着の二ユーズウイーク日本版の震災レポ-トは心ある警鐘であると思う次第である。(了)

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