ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

米衣料専門、GAP、綿花高騰でコストアップ、業績下方修正、迫りくるコストアップに備えよ

2011-05-20 11:34:31 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


今朝の「ワールドWaveMorning」「世界の扉」コーナーで、韓国ノフア島でのアワビの養殖が成功、年間日本円で1000万円にまで拡大した。韓国も高齢化が進んでいる。3年前、サラリーマンを辞めて息子が戻ってきてくれたと話す母親、収入がサラリーマン時代の2倍になったと嬉しそうに話す息子の顔が輝いていた。震災の影響もあり日本向けのアワビの輸出が20%増えた。日本では韓国産スイカが甘くておいしと評判がいい。今年は韓国からのスイカの輸入が日本で増えていると紹介していた。

米ABCの米時間夕方放送のトップは、次期フランス大統領と目されていたストロスカーン容疑者が100万ドル(約8,000万円)で保釈が認められた。ただ、女性に対する性的暴行4件の容疑、最高25年の禁固刑もありうる厳しい立場にある。保釈後もアパートにガードマンが立ち、24時間監視つきなど厳しい条件がつけられた。一方、IMF事務局へ専務理事辞任を自ら申し出た。後任人事を巡って、やかましくなりそうだと解説していた。

フランスF2は、フクシマ原発1~3号機建屋に作業員が入り、放射能汚染水汲み出しが始まったとトップで紹介していた。フランスのメーカーも参加している。ただ、汚染水は10万トンある。建屋内は高度な放射能が充満している。4号機から漏れた汚染水が土中に既に染み込んでいる。建屋内では被ばくするため長時間の作業が出来ない。作業員が短時間に交代を激しく繰り返す様子を背景に、F2の女性記者が、現地レポートしていた。一日50トン汲みだすのが限度で、作業完了までには1年近くかかると解説していた。

英BBCは、19日のオバマ米大統領の中東問題に関する演説を詳しく報道していた。ボストン茶事件などの歴史的事件にも触れながら、アメリカは中東の民主化と変革を投資によって助けて行くと強調した。さらに、パレスチナとイスラエルの実行可能な国境線を1967年ラインまで戻すと大きく踏み込んだ発言をした。こうした提案は、お互いが妥協しやすくするためだとオバマ大統領は説明した。リビア問題については、カダフィは退陣を余儀なくされると明言、さらにアメリカはチュニジア、エジプトを積極的に支援すると約束したと紹介した。

ただ、サウジアラビア、シリアについては言及がなかったと解説していた。この際、彼が、何に触れ、何に触れなかったか。触れたところだけ見ていると間違う。弁舌さわやかな人間ほど、ひとことひとことの言葉に仕掛けがつけられているから怖い。

経済専門の米ブルームバーグは、19日のNY株式市場は、小売衣料品大手のGAPの業績予想が、コスト上昇見込みから大方の予測を下回ったことを嫌気した売りで株価が下げ、つれて小売株全般が値下がりした。ただ、新規失業者申請件数が予想を下回ったことから見直し買いが入り、NYダウは、前日比45ドル高、12,605ドルで取引を終了した。GAPのコスト上昇は主力素材の綿花急騰が影響したと解説していた。

綿花の値上りを過小評価してはいけない。綿花は農産物であることも忘れてはなるまい。中国では豚肉が投機資金の流入で昨年比45%値上がりしたと伝えられる。日本にいるとピンと来ないが、世界ではじゃぶじゃぶの金余り状態にあることも念頭に置いておく必要があるだろう。迫りくるコストプッシュへの備えが求められる。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

論語と鍼灸 (15) 院長になると人間的成長が早くなる

2011-05-20 11:19:10 | 論語と鍼灸
トップというのはいろんな人と、(緊張した真剣勝負の状態で)会う機会が多いので、人と会うたびに成長が促されます。
「院長になると早く成長する」というのは、患者さんと会うときにも、緊張した状態が習慣的になっていますので、治療をするときも、自分を磨く機会になっているからです。

【三人、行けば、必ずわが師を得たり。其(そ)の善(よ)き者を択(えら)びて之(これ)に従い、其の善(ぜん)ならざる者は之を改(あらた)む】
(多くの人がいれば、必ずその中に見習うべき人がいるもので、その善者を撰んでお手本として、不善の者は反面教師として自分の行いを改めればいい)

三人だと上記のような内容になりますが、四人だとどうなるのか、五人だとどうなるのかと考え、三人にした理由をもう少し考えてみることにした。

中国神話に出てくる天地創造の神「盤古」が、斧で天、地、人を作ったとされ、天地人は宇宙のバランスを保っていると書かれています。
その後に、「左目が太陽になり、右目が月になった」というのがあり、中医学で「左半身が陽、右半身が陰」とするのは、ここからきたような気がします。
※蛇足ですが、この人体の左右の陰陽は、何を以って決めたのかと、その根拠を、『周易』や『黄帝内経』などで繰り返し読んで調べたことがあるのですが、根拠となるところは探せませんでした。
しかし、この中国神話の解説とピッタリと一致します。しかし、まさかこんな神話から人体左右の陰陽が決定されたとは、まだ考えることができません。


天・地・人はお互いに調和を保ちながら長い時間をかけてゆっくり成長していくわけですが、この宇宙の原則は「人と人との繋がり」にも当てはまり、人と人とのコミュニケーションが考え方によって大きく違ってきます。
則ち、天地人を陰陽で分けると、天が陽、地が陰、人が中庸になり、互いが支えあう関係を示しています。

陰・陽・中庸はまた剛・柔と表現することもでき、剛なる人を柔なる人が見れば危なっかしいし、柔なる人を剛なる人が見れば頼りなく見えるものです。
しかし、易では剛の中に柔が含まれ、柔の中に剛が含まれると考えるので、突き詰めれば剛柔は同体であることが分かります。
つまり、人間はお互いが切磋琢磨して成長していくものだということです。

そこで「三人行けば必ず我が師あり」とは、お互いが切磋琢磨できることを言っていると解釈することもできます。
例えば、二人なら「一対」であり、三人なら「団体」になるので、三人だと我が儘が言えなくなるので、「団体」としてのバランスが取りやすくなるわけです。
二本足で立つのは不安定だが、杖を持って三本足にすると非常に安定するのと同じです。

また、三人を仮に文武に喩えると、陽の人が力、陰の人が智恵と考えることができ、陽の人が武の役割をなして、武力が必要なときになると武力で陰の人を助け、陰の人は文の役割をして、智恵が必要なときになると智恵で陽の人を助け、中庸の人はいずれの場合もカタライザー役として働くことができます。

三人だと、それぞれの立場がお互いをフォローし合い、お互いが教える立場と学ぶ立場に立ち、必要な時に必要な人が役割を果たせばいいことになります。
四人だと二対二で割れる可能性があり、五人だと上下関係ができてしまいまとまりがつかなくなります。
故に三人としたのは、三人だと上下関係もなくなり和合して行くことができるので、「三人行けば必ず我が師あり」というのではないだろうかと考えてみたわけです。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする