ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

論語と鍼灸 (1) 学びと成長

2011-05-06 18:34:32 | 論語と鍼灸

論語を読んでいると教えられることばかりですが、鍼灸の角度から論語を読みますと、また変わった解釈ができます。

5月29日の講習から、中国古典の論語や兵法を取り入れた、鍼灸上達のコツを講義に取り入れていく予定です。

『論語』の注釈本もいっぱい出ているのですが、私が好きなのは、福田晃市先生の本で、福田先生の本は、中国語の原文をできるだけ残すように注釈されているからです。
例えば下記の論語だと、多くの本は【朋あり遠方より来たる】となっていますが、原文からすると、福田先生の【朋の遠方より来たるあり】のほうが親しみやすい。


これは加筆修正して出版された本です。


【学びて時に之を習う、亦た悦ばしからずや。朋の遠方より来たるあり、亦た楽しからずや。人の知らずしてまず、亦た君子ならずや。】

この条文を福田先生は、以下のように解釈してくれています。

【学んだことを時に応じて復習していれば、どんどん道理がわかってきます。これまた喜ばしいことではありませんか。学んで自分が立派になっていくと、その評判を聞きつけて、同じように学んでいる人がたずねてきます。これまた楽しいことではありませんか。しっかり学んでいるのに人から認められなくても、べつに不満に思ったりしません。これまた君子(立派な人)ではありませんか。】

孔子は威張ることを嫌っていましたが、福田先生の文章を見ても分かるように、福田先生自身が非常に謙虚で優しさがあふれています。
これでこそ『論語の注釈本』と思うわけです。

論語の教えを、鍼灸師や鍼灸技術の向上のために使うには、このような優しさがほしいわけです。


【学んだことを必要に応じて復習する】ことは、鍼灸師にとっても大切なことで、成功する人というのは必ず勉強しているものですので、鍼灸師も例外ではないと思うのです。
【志を同じくした友が遠方より来る】ことは、楽しいことであり、明日の活力にもなります。
【人から認められないからと不満に思うようなことはない。これこそが君子である】というのは、人間学を勉強するのは、認められたいからでも褒められたいからでもなく、自分のためなのです。
そういう度量の大きい人こそが鍼灸師としても成功するのではないかと考えるわけです。

そのように考えていると、他のことを気にせずに自分の勉強したいことや研究したいことを自由にすることができるわけです。

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「戦争は、時間、資源、人の命の浪費だ」:第一次大戦最後の軍人、クロード・ソールスさん、

2011-05-06 10:16:45 | 経済学
110歳でなくなる(学校で教えてくれない経済学)



連休明けでNHK/BS「ワールドWaveMorning」,テレビ東京「モーニングサテライト」が通常番組に戻った。日本の連休中には、ウサマ・ビンラディン殺害のニュ-スが飛び込み世界を驚かせた。5日、オバマ米大統領がNYグラウンドゼロを訪れ、花輪を捧げる様子とウサマ・ビンラディン殺害にアメリカ海兵隊特殊部隊のステルスヘリコプターの性能の良さについて、米ABCニュ-スが詳しく報道していた。

経済関係のニュースでは、米失業保険申請件数が、予想の41万に対して47.4万、米景気指数が予想の57.5が52.5へ下げたことから、アメリカ景気回復に対してクエスチョンマークが付いたことを嫌気して、NYダウは一時200ドル近く急落した。原油相場(WTI)が10%近く下げ、7週間ぶりにバレル99ドル台へ値下がりした。

NY外国為替市場では、5日開かれたECB(欧州中央銀行)が、政策金利1.25%を据え置いたこと、トリシェECB総裁が「インフレに対する強い警戒感は見られない」と再利上げなしとの信号を送ったことから、ECB利上げ期待から対ドルで買われていたユーロが売られた。その結果、ユーロ高に対する期待感が強かった反動もあり、原油、金その他商品相場が揃って急落した。

ロンドン市場で、一時、1ドル=79.57円まで、ドルが急落した。ただ、あと円売り・ドル買い介入警戒感から、1ドル=80.10~19円まで戻して取引されていると「モーニングサテライト」が報じていた。同番組に出演した堀古英司氏は「米財政支出は、これ以上出すのは難しい。追加の金融政策も期待できない。今朝のNYダウ急落は、世界経済の減速懸念が、株価に織り込まれ始めたことを示している」と正直に認めていた。

今朝の「ワールドWaveMorning」では、第一次世界大戦の際、1915年、14歳でイギリス海軍に入隊、第二次大戦ではオーストラリア海軍で参戦した最後の軍人クロード・ソールス(ClaideStanleyCoules)さんが5日、木曜日、オーストラリア、Perthで110歳でなくなったと英BBCが報じた。5日付けのWSJ紙は「戦争は、時間、資源、人の命の浪費そのものだ」と話していたとお孫さんのMalcolmEdingerさんの談話を紹介していた。

「人間臨終図巻」(山田風太郎著、徳間文庫)を座右に置いて読んでいる。歴史上輝かしい活躍をして名を残したいかなるひとも死は避けられない。現実に死に直面した時に、それぞれが、どの様にふるまったのかについて、淡々と描き残していて、興味は尽きない。

オバマ米大大統領は、9:11で、犠牲となった3,000名に花輪を捧げた。殉職した15名の消防隊員の家族の前で「彼らの勇気を決して忘れない」と語ったと米ABCは伝えた。ビンラディンも一人の人間の死であることに変わりない。アルカイダは、ビンラディン殺害にアメリカに報復を誓っている。リビア、シリアでは内戦の様相を呈して来ていると外電は伝えている。

暦の上では5月6日は、立夏である。目に青葉山ほととぎす初鰹の季節がやって来た。ところが、3:11地震のあと三陸沖で鰹が一匹も取れなくなったと先日、漁師が語る場面をテレビで見た。今朝のNHK/BSニュ-スでは、上海テレビが、中国、湖北、湖南、江蘇省で5月以降雨が降らず、2500トンの貨物船が座礁した様子を報じていた。日本では沖縄は梅雨入りしたと伝えられる。果たして、梅雨前線は北上するのであろうか。猛暑、水枯れにならぬことをひたすら祈るのみだ。電力不足が予測される今年の夏は、覚悟が必要かもしれない。(了)

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