ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

中国で値上げ企業に罰金刑、インフレ引き金の反政府デモを警戒か?(学校で教えてくれない経済学)

2011-05-12 11:43:50 | 経済学
ユニリーバ社(UnileverPlc)に中国政府が、200万元(約247万円)の罰金即支払いを命じたという記事が11日のWSJ紙電子版に出ていた。今朝のテレビ東京「モーニングサテライト」でも、「中国が値上げ自粛を求めて行政指導、物価抑制に異例の措置、同社は先般10%の値上げ実施したが、当局の指導を受け入れると発表した」と紹介していた。WSJ紙によれば、1社が値上げすると人民がさらなる値上げを恐れて買いダメに走る。その結果益々物価が上がる。中国政府はそれを恐れたためと解説していた。

WSJ紙によれば、中国国家統計局は、4月の消費者物価指数が前年同月比5.3% 増、内食料品、同11.5% 増、非食料品、同2.7%増と発表した。一方、中国人民銀行は、政策金利を立て続けに4回引き上げ、現在年6.31%である。年末までに0.25%幅で最低1~2回の利上げが予測される。並行して国営銀行の預金準備率を今週末までに再引き上げが予測されると書いていた。

WSJ紙は、特に食料品の値上がりは、一般庶民に生活不安をもたらす。それが反政府暴動にまで発展することを極端に恐れていると解説していた。今回のユニリ―バに対する罰金刑も、食料品急騰を引き金にした反政府デモに、中国政府が危機感持っている表れと見られている。

今朝のNHK/BS「ワールドWaveMorning」はドイツZDFが伝えるシリアでの反政府デモに戦車隊が発砲、多数の死傷者が出た。又、フランスF2が伝える、イエ―メンでの反政府デモに戦車が発砲し数拾人の死傷者が出たとのニュースを紹介していた。英BBCは、リビア空爆のためのNATO空軍機に特別許可された婦人レポーターが放送する様子を伝えていた。シリア、イエ―メン、リビアは、ヨーロッパで言えば、目と鼻の先の動きだから日本人と比べて、関心の度合いが全く違う。

今朝のヨーロッパのニュースでは、スペイン南部の人口9万の町、ロルカでM5.1の地震が発生した。古い建物が多く、現在のところ死者9名だが瓦礫の下に多数埋まっている模様と伝え、地震発生当時、逃げ惑う住民の様子をスペインTVEが放送していた。今のところ日本人の被害報告は入っていないとNHK・BSのアナが説明していた。

ドイツZDFが、ギリシャで追加の緊縮財政策に反対して公務員組合がゼネストに突入したと報じていた。番組に出た専門家が、国民の10人に2人は公務員である。25%賃金がカットされる。一方、高額所得者は放置されており、公務員の不満が収まらない。ギリシャは観光収入が頼りである。歳入を増やすメドが全くない状態が続いている。今後もゼネストは止まらないだろうと解説していた。

一方、5月11日のNY株式市場は、ギリシアのゼネストを受けて、ユーロ不安が再燃、1ユーロ=1.41ドル台まで急落したことを嫌気して、値下がりして取引が始まり、その後原油、金先物が下げ足を速め、NYダウは、前日比130ドル安、12,630ドルで取り引きを終了した。米国みずほ証券、大宮弘幸氏は「世界的なインフレ懸念、金融引き締め、米国も年内に利上げに踏み切ると一部米地区連銀総裁が発言した。原油先物が、原油在庫増を嫌気してバレル98ドルへ急落、ガソリン相場も在庫急増で値下がりした。さらにギリシャ懸念からユーロが急落したことが追い打ちをかけ、NY株価は大幅に値下がりした」などと解説していた。

地球は一つである。地球の一か所でゆがみが出れば地震が起こる。からだのどこか一か所でもおかしくなると体全体にゆがみが出来て病気になる。中国が値上げに罰金をかける異常手段に出た動きは無視出来ない。(了)

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論語と鍼灸 (7) 学問が評価されるとき

2011-05-12 08:48:24 | 論語と鍼灸
ここでいう「学問」は人間学のことで、学歴のことではありません。
孔子の門弟には、学士が3000人、修士が72人、博士が12人いたと伝えられます。
その中で、子夏(しか)というお弟子さんは、孔子より44歳も年下でしたが、「文学では子夏と子游(しゆう)」と伝えられます。

【子夏曰く、賢(けん)を賢とし色に易(か)え、父母に事(つか)えて能(よく)其の力を竭(つく)し、君に事えて能く其の身を致し、朋友と交わるに言いて信あらば、未だ学ばずと曰うと雖(いえ)ども、吾れは必ずこれを学びたりと謂(い)わん】
(子夏が言う、賢者を賢者として美人を好むようにし(慕い)、父母に仕えてはよくその力をつくし、君に仕えてはよくその身をささげ、友達との交際では話したことばに誠実である。(そうした人物なら)まだ学問はしてないと言ったところで、私はきっと学問をしたと評価する)

人の所作は日ごろの行いが出るもので、いくら取り繕っても所作を変えることはできない。
出張治療で鍼灸をしている人は多いのですが、賢者や父母や上司の前で、普段どのような態度であるかが所作に現れるし、友達付き合いも、誠実に対応しているかどうかが言葉の端々に出る。

もしも学問を修めてないと言っても、所作や言葉使いが誠実であれば、学問をしたと評価されるわけで、そのためにはどんな友達と付き合うかを考えたほうが良さそうです。
いい鍼灸師として評価してもらうには、鍼灸の腕を磨くのも大切ですが、日々の生活態度はもっと大切のようです。
そして、友人にも誠意ある言葉を使う訓練をしておくことも大切になるわけです。

人物を判断する方法は『史記』にも述べられていますが、これはもう少し後で説明するとして、ここでは簡単な人物評価の方法を書いておきます。

①服装で視る。
 詐欺師の服装はパリッとしていると言われるので、これはあまりあてにはなりませんが、清楚な服装は清潔感を与えるので、清楚を心掛けるほうがいいと思います。

②酒を飲まして視る。
 お酒を飲ますと普段考えていることが口から出てくるので、人物評価はしやすいものです。家庭や会社の愚痴を言ったり、できもしないことをホラで吹いたりするようなら、大した人間ではないわけです。

③行いで視る。
 それまでどのようなことをやってきたかを視れば、見損じることはないというわけです。

【視其所以、観其所由、察其所安】
(その以すところを視、その由るところを視、その安んずるところを察する)
「以」は、為すと同義語で、行いのこと。
「由」は、原因や起因のことで動気のこと。
「安」は、目的のこと。

則ち、普段の行い(為すところ)はどうか、動気(由るところ)は何か、目的(安ずるところ)は何かを察すれば、その人物がわかるというわけです。

我々は常にそのような視線の中にいるということですが、「賢者を慕い、父母に仕えて力をつくし、君に仕えては身をささげるようにし、友達との会話も誠実に」していればいいわけです。

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