旅してー羽田英彦展
江嵜企画代表・Ken
中学・高校同窓の画家、羽田英彦さんの、東日本大震災復興支援と銘うっての個展「旅して」が、5月8日(日)まで、阪急神戸線「夙川駅」から徒歩2分、Gallery[雛」(0798-23-6785)で開かれており、楽しみにして出かけた。
羽田画伯のファンであろう、三々五々、個展会場を訪れており、いつものようにスケッチさせていただいた。
今回展示された15点の作品は、昨年6月と今年3月、2度の旅で軽く描いた絵を元に、個展開催日に合わせてここ2~3ケ月の間に、一気に仕上げたと話していた。驚くべき早業である。
スケッチ正面、左からスイスのマッタ―ホルン、右隣がポルトガル、リスボンのべレンの塔、ポルトガルのオビドスの街、次がスイスレマン湖のシオン城などと続く。
羽田画伯は、天下の抽象画家、須田刻太直伝のアブストラクトを本業としている。今回は具象画で、全て紙に描いた。本業の抽象画だとどうしても力が入るのだそうだ。今回は、具象画だったので、気楽に、楽しく、描けたと、満足そうに話してくれた。
開期2日目の昼過ぎというのに、ほとんど絵に売約済みを示す赤マークがついていた。人気のほどが忍ばれる。売上金全額が義捐金として被災地に送られる。
何事もそうであるが、絵でも文章でも、楽しく仕上げた作品は、生き生きしている。本人も楽しい。見る方も心が癒される。
会場で配布された、目録の後ろに、本来ならば、お礼状を差し上げるべきですが、割愛し、義捐金にするので、ご寛容いただきたい。感謝合掌と添え書きされていた。
被災地からの厳しい便りが連日届いている。一日も早い復興をお祈りするばかりである。(了)